プロジェクト管理ツール比較|料金の決まり方・人数・ガントを現行5製品で検証【2026年】

プロジェクト管理ツール5製品比較、料金の決まり方・人数・ガント、2026年版と書かれたアイキャッチ画像。白地に淡い青のグリッドを敷き、右側にガントチャートと料金比較を模した3枚のカードを重ねている

プロジェクト管理ツールを選ぶとき、最初に効いてくるのは機能の多さではなく料金の決まり方です。1契約でいくらの製品と、1人あたりいくらの製品が混ざっているため、同じ「月額1万円台」でも、人数が増えたときの伸び方がまったく違います。この比較では、公式の料金ページで単価が公開され、2026年9月8日時点で新規に申し込める現行5製品について、料金の型、人数別の総額、無料プランで試せる範囲、工程を線で見るビューが解禁されるプラン、ストレージの上限を、同じ土俵に並べます。あわせて、比較記事で名前が挙がることの多いJootoがすでに新規受付を終了していることを、公式リリースの日程とともに別枠で扱います。

先に結論

10人以下で、まず全員に配って使い方を揃えたいなら、無料プランの範囲が広いTrello(ワークスペースあたり10コラボレーターまで)とWrike(ユーザー数の制限なし)から試すのが早道です。有料で見るときは、円建てで予算を固定したいかどうかで分かれます。円建てなら、最下位の有料プランからガントビューが使えるAsana Starter(1,200円/ユーザー月・年請求)が10人前後の基準になり、人数が10人を超えて増えていくならユーザー数無制限で月額16,000円のBacklogスタンダードが逆転します。単価から計算すると、その分岐点はAsana Starterで14人、monday.comベーシックで13人あたりです。TrelloとWrikeは米ドル建てのため、円建ての候補と並べるときは為替の前提を先に決めてください。なお、以前は最安の選択肢として挙げられていたJootoは、2026年8月6日をもって新規の申込みを受け付けていません。

公式情報。料金は各社の公式料金ページに掲載されている表示に基づき、2026年9月8日に確認しています。税の扱い、キャンペーン、オプション、為替は変更されるため、申込み前に公式サイトで最終確認してください。

この比較で扱う「プロジェクト管理ツール」の範囲

ここで比較するのは、複数人が同じ画面でタスクを分担し、期日と進捗を共有するためのクラウドサービスです。個人のToDo管理アプリや、チャットに付属するタスク機能は範囲に含めていません。判断の分かれ目は「他人に振ったタスクの状態が、依頼した側から見えるか」です。見えないものはメモアプリであって、プロジェクト管理ツールとしては機能しません。

もうひとつの範囲の線引きが、工程を線で見るビューの扱いです。プロジェクト管理ツールと呼ばれる製品の多くは、カンバン形式のボードを基本としつつ、上位プランでガントチャートやタイムラインビューを提供します。開発の進捗を線で追いたい、複数の工程の前後関係を可視化したい、という要件があるなら、ボードだけの製品では足りません。この比較では、どのプランからこの手のビューが使えるかを独立した項目として扱っています。

導入する側の実務で言えば、選定の手戻りが起きるのはたいてい次の4か所です。人数が増えたときの料金、無料プランで試した機能が有料プランと違ったこと、ファイルの上限に業務が引っかかったこと、そして選んだ製品そのものが提供を終えてしまうこと。最後のひとつは滅多に起きないと思われがちですが、今回の確認でまさにそれが起きている製品がありました。この4つを先に潰せるように構成しました。

掲載基準と、比較しなかったもの

掲載基準:2026年9月8日時点で、公式サイトに料金プランが公開されており、日本語で申込みまたは無料トライアルの開始ができる製品を、現行比較に掲載しています。料金が「要問い合わせ」のみで、公開された単価が存在しない製品は、同じ土俵で比較できないため現行比較から外しました。

受付・提供を終える製品の扱い:公式に新規受付の終了またはサービス終了が公表された製品は、現行比較の表から外し、記事の後半に別枠を設けて扱います。今回はJootoが該当します。すでに使っている読者にとっては移行の判断が必要な情報のため、削除ではなく分離という形にしています。

掲載順:広告契約の有無は掲載順に反映していません。この記事では料金の決まり方が近いものを隣り合わせにする順で並べています。

比較しなかったもの:自社サーバーに導入するオンプレミス型の製品、開発チーム専用のイシュートラッカー、そして本記事の確認時点で公式サイトにアクセスできなかった製品は、一次情報を確認できないため掲載していません。確認できない仕様を推測で埋めることはしていません。

料金の決まり方は3つの型に分かれる

5製品を並べて最初に分かるのは、料金表の作りそのものが違うということです。同じ「月額」という言葉を使っていても、何に対して課金しているかが違います。

プロジェクト管理ツールの料金の決まり方を、1契約いくらのBacklog、1人あたりいくらのTrello・Asana・monday.com、人数の帯で決まるWrikeの3つの型に分けて並べた図
現行5製品の公式料金ページに掲載されている課金の形を3つの型に整理したもの(2026年9月8日確認)
型11契約いくら

プランごとに月額が決まり、ユーザー数はプランの上限まで自由。人数が多いほど1人あたりが下がります。Backlogがこの型です。

型21人あたりいくら

単価にユーザー数を掛けます。少人数では安く、増えるほど総額が正比例で伸びます。Trello、Asana、monday.comがこの型です。

型3人数の帯で決まる

単価に加えて、プランごとに使える人数の範囲が決まっています。範囲を外れるとプラン自体を変えることになります。Wrikeがこの型です。

この違いは、選定の初期には見過ごされがちです。導入検討の段階では5人や8人といった小さなチームで試すため、1人あたり課金の製品が圧倒的に安く見えます。ところが半年後に部署をまたいで使い始めると、同じ製品の請求額が3倍になります。逆に、1契約いくらの製品は最初の見積もりで高く見え、比較表の段階で候補から落ちやすい。いま何人で使うかではなく、2年後に何人が使っているかを先に決めてから料金表を見ると、順位が変わります。

もうひとつ、型と同じくらい効いてくるのが通貨です。今回の5製品のうち、TrelloとWrikeは公式料金ページの表示が米ドルです。円建ての予算表に落とすときは、為替をいくらで固定するかを先に決めておかないと、比較そのものが年度の途中でずれます。

現行5製品の料金一覧

各社の公式料金ページに掲載されている、最も基本的な有料プランの条件を並べます。プラン名の呼び方も、含まれる範囲も製品ごとに違うため、名前ではなく条件で読んでください。

製品提供会社課金の型基本の有料プランと料金ユーザー数ストレージ
Backlogヌーラボ1契約いくらスターター 月額2,700円/スタンダード 月額16,000円/プレミアム 月額27,000円/プラチナ 月額75,000円(年払いは5%オフ)スターターは30ユーザー、スタンダード以上は無制限1GB/30GB/100GB/300GB
Trelloアトラシアン1人あたりいくらStandard 5ドル(月払いは6ドル)/Premium 10ドル(月払いは12.50ドル)/Enterprise 17.50ドル(年1回払い・年額210ドル)(いずれも1ユーザー月額)Freeはワークスペースあたり10コラボレーターまで、有料はユーザー単位無制限(Free 10MB/Standard 250MB/1ファイル)
AsanaAsana1人あたりいくらStarter 1,200円/Advanced 2,700円(1ユーザー月額・1年ごとに請求)Personalは2人、Starter以上はライセンス数の上限なし無制限のストレージ(最大100MB/ファイル)
monday.commonday.com1人あたりいくらベーシック 1,300円/スタンダード 1,650円/プロ 3,200円(1ユーザー月額・年払い)無料は最大2ユーザー、有料はユーザー数を選んで契約公式料金ページに記載を確認できず
WrikeWrike人数の帯で決まるTeam 10ドル/Business 25ドル(1ユーザー月額)Teamは2〜15ユーザー、Businessは5〜200ユーザー公式料金ページに記載を確認できず

この表で目を引くのは、Backlogのスタンダード以上がユーザー数無制限になっている点です。公式ページには推奨として最大10,000人という記載があり、実務上は人数を気にせず全社へ配れます。一方でスターターは30ユーザーまでで、後述するようにガントチャートが使えません。「安く始めて人数だけ増やす」という運用は、Backlogでは成立しないということです。

Trelloは、同じ1人あたり課金でも金額の刻みが細かく、Standardの5ドルとPremiumの10ドルのあいだに機能の線が引かれています。ボードの数を無制限にしたいだけならStandard、カレンダーやタイムラインといったビューを使いたいならPremiumです。月払いを選ぶとStandardは6ドル、Premiumは12.50ドルになり、年払いとの差は年間で1ユーザーあたり12ドルから30ドルです。人数が10人なら年120ドルから300ドルの差になるため、契約期間を決められるかどうかで実質の単価が変わります。

人数を5・10・30・50人に置いたときの月額

単価の比較は、人数を固定して初めて意味を持ちます。各社の公式料金ページに掲載されている単価から、人数別の月額合計を計算しました。通貨が混ざるため、円建ての製品と米ドル建ての製品を分けて並べています。

Backlogスタンダード・Asana Starter・monday.comベーシック・Trello Standard・Trello Premium・Wrike Teamについて、5人・10人・30人・50人で使ったときの月額合計を、円建てと米ドル建てに分けて並べた比較表の図
各社の公式料金ページに掲載されている単価から計算した、人数別の月額合計(2026年9月8日確認)
製品・プラン単価5人10人30人50人
Backlog スタンダード月額16,000円(人数無制限)16,000円16,000円16,000円16,000円
Asana Starter1,200円/人(年請求)6,000円12,000円36,000円60,000円
monday.com ベーシック1,300円/人(年払い)6,500円13,000円39,000円65,000円
Trello Standard5ドル/人(年払い)25ドル50ドル150ドル250ドル
Trello Premium10ドル/人(年払い)50ドル100ドル300ドル500ドル
Wrike Team10ドル/人(2〜15ユーザー)50ドル100ドル15人までのため対象外15人までのため対象外

円建ての3製品だけで見ると、10人までは1人あたり課金が優位です。Asana Starterは10人で12,000円、monday.comベーシックは13,000円で、いずれもBacklogスタンダードの16,000円を下回ります。30人を超えると景色が変わります。Backlogスタンダードは16,000円のまま動きませんが、Asana Starterは36,000円、monday.comベーシックは39,000円になります。単価から逆算すると、Backlogスタンダードが安くなる分岐点はAsana Starterで14人、monday.comベーシックで13人あたりです。50人規模なら、Backlogのプレミアム(月額27,000円)でも1人あたり540円で、1人あたり課金の製品より低くなります。

米ドル建ての2製品は、円建てと同じ表に並べる前に為替の前提が要ります。単価そのものは、Trello Standardが5ドル、Trello PremiumとWrike Teamが10ドルです。Wrike TeamはBacklogのような人数無制限ではなく2〜15ユーザーの帯なので、30人・50人の欄はそもそも対象外になります。Trelloは人数の上限が公式料金ページに示されていないため、人数が増えても同じ単価で積み上がる形です。

ここに書いた金額は、公表されている単価から計算した目安です。実際の請求額は、契約期間、支払い方法、税の扱い、オプション、そして為替(TrelloとWrikeは米ドル建て)によって変わります。年払いと月払いで単価が変わる製品があるため、見積もりを取るときは支払い間隔をそろえて依頼してください。

無料プランでどこまで試せるか

導入前に検証したいとき、無料プランの範囲が製品ごとにかなり違います。無料で触れる範囲が狭いと、有料プランに切り替えてから「思っていたものと違う」ということが起きます。

製品無料プランの条件無料トライアル無料で試せない主な機能
Backlog最大10ユーザー・1プロジェクトまでどのプランも30日間無料ガントチャート、バーンダウンチャート(スタンダード以上)
Trelloワークスペースあたり10コラボレーターまで・ボードは最大10枚・カードは無制限・1ファイル10MBPremiumに無料トライアルの案内ありカレンダー・タイムライン・テーブル・ダッシュボードのビュー(Premium以上)、カスタムフィールド(Standard以上)
AsanaPersonal:2人まで・無制限のタスクとプロジェクト・最大100MB/ファイルStarterから無料で始められる案内ありタイムラインとガントビュー、レポートダッシュボード(Starter以上)
monday.com最大2ユーザー・3ボード・3Docs各プランに無料で試すボタンありTimeline&Ganttビュー(スタンダード以上)
Wrikeユーザー数の制限なし・ボードビューとテーブルビュー・クレジットカード不要公式料金ページに記載を確認できずガントチャート、共有ダッシュボード(Team以上)

無料プランの設計思想が最も違うのがWrikeとTrelloです。Wrikeはユーザー数に制限を設けず、代わりに機能をボードとテーブルに絞っています。人数の多いチームで「まず全員に配って使い方を揃える」という検証には向きます。Trelloはワークスペースあたり10コラボレーターまでという人数の線を引く代わりに、カードの数は無制限で、ボードも10枚まで作れます。小さなチームが実際の案件をそのまま載せて回してみる、という検証に向く設計です。

Backlogの無料プランは10ユーザー・1プロジェクトです。1プロジェクトという制約は実務では厳しく、複数の案件を並行して回す検証には足りません。そのため、Backlogは無料プランではなく30日間の無料トライアルで評価するのが現実的です。無料の範囲で判断すると、Backlogだけ不利に見えてしまいます。

工程を線で見るビューは「どのプランから」使えるか

選定でいちばん誤解が起きるのがここです。製品としてガントチャートやタイムラインを備えていても、最下位の有料プランでは使えないことがあります。

Backlogはスタンダードから、TrelloはPremiumから、AsanaはStarterから、monday.comはスタンダードから、WrikeはTeamから工程を線で見るビューが使えることを、プランを左から並べて示した図
各社の公式料金ページに掲載されている機能の記載にもとづく、ガントチャートやタイムラインが解禁されるプラン(2026年9月8日確認)

Backlogは、スターター(月額2,700円)ではガントチャートが使えません。使えるのはスタンダード(月額16,000円)以上です。金額差が5倍以上あるため、「ガントチャートが要るかどうか」がそのまま予算の桁を決めます。同じくmonday.comも、ベーシック(1,300円/人)ではTimeline&Ganttビューが使えず、スタンダード(1,650円/人)からになります。Trelloはさらに段が深く、カレンダー・タイムライン・テーブル・ダッシュボード・マップのビューがPremium(10ドル/人)からで、Standard(5ドル/人)では使えません。

一方でAsanaは最下位の有料プランであるStarterからタイムラインとガントビューが使え、WrikeもTeamプランからインタラクティブなガントチャートが使えます。工程を線で見ることを前提にするなら、Backlog・monday.com・Trelloは1段階上のプランで見積もる必要があります。この条件を入れて計算し直すと、10人での月額はBacklogが16,000円、monday.comが16,500円、Asanaが12,000円、TrelloがPremiumで100ドル、WrikeがTeamで100ドルとなり、円建て同士の順位が変わります。

ストレージとファイル上限は運用の詰まりどころ

料金と機能の比較で見落とされやすいのが、保存容量と1ファイルあたりの上限です。設計データや動画を添付する現場では、ここが最初に詰まります。

製品保存容量1ファイルの上限容量を増やす方法
Backlogスターター1GB/スタンダード30GB/プレミアム100GB/プラチナ300GB公式料金ページに記載を確認できず上位プランへ変更する
TrelloFree・Standardとも無制限のストレージFree 10MB/Standard 250MBStandard以上へ変更する(1ファイルの上限が上がる)
Asana無制限のストレージ最大100MB/ファイルファイル自体は外部ストレージへ置き、リンクで運用する
monday.com公式料金ページに記載を確認できず公式料金ページに記載を確認できず公式へ確認する
Wrike公式料金ページに記載を確認できず公式料金ページに記載を確認できず公式へ確認する

TrelloとAsanaは、どちらも保存容量そのものは無制限とされている代わりに、1ファイルの上限で差が付きます。Trelloは無料の10MBからStandardの250MBへ25倍に増えます。Asanaは最大100MBです。設計図面や撮影した動画をそのまま添付する運用なら、Trello Standardの250MBが今回の5製品では最も余裕のある数字ということになります。

この手の制約は、契約してから気づくと運用ルールごと作り直すことになります。試用の段階で、実際に使う最大サイズのファイルを1つ上げてみるのが確実です。上げられなかった場合の逃げ道は、外部のストレージにファイルを置いてリンクだけを共有する運用に切り替えることですが、その方式にするなら最初からルールとして決めておかないと、置き場所が人によってばらつきます。

製品ごとの要約|強みと弱み

ここからは製品ごとに、他の4製品と比べたときの強みと弱みを整理します。いずれも公式の料金ページに掲載されている条件から導いたもので、確認できない優位性や、最安・最高といった断定は書いていません。

Backlog(ヌーラボ)

強みスタンダード以上はユーザー数が無制限で、人数が増えても月額が変わりません。30人なら1人あたり533円、50人なら320円まで下がります。プロジェクト数もプレミアム以上は無制限です。今回の5製品で唯一、公式料金ページの表示が日本円かつ1契約単位で、人数の増減が請求額に影響しない構成です。

弱みガントチャートがスタンダード(月額16,000円)以上に限られます。スターター(月額2,700円)は30ユーザー・5プロジェクト・ストレージ1GBで、ガントチャートもバーンダウンチャートも使えません。少人数でガントチャートだけ使いたい、という要望には応えにくい構成です。

Backlogの公式料金ページの画面。スターター月額2,700円、スタンダード月額16,000円、プレミアム月額27,000円、プラチナ月額75,000円の4プランと、ユーザー数・プロジェクト数・ストレージの条件が並んでいる
Backlogの料金プラン(ヌーラボ/2026年9月8日確認)
向く

人数が10人を超えて増えていく組織。全社に配って使いたい場合。工程の管理に、ガントチャートとバーンダウンチャートの両方を使う予定がある組織。

向かない

5人以下で、月額を数千円に抑えたい場合。ガントチャートを使わずボードだけで足りる少人数チーム。

Trello(アトラシアン)

強み無料プランでもカードが無制限、ボードはワークスペースあたり10枚まで作れ、担当者と期限、モバイルアプリ、2要素認証まで含まれます。有料のStandardは5ドル/ユーザー月(年払い)で、今回の5製品の有料プランでは最も低い単価です。1ファイルの上限もStandardで250MBあり、添付の余裕という点では上位に来ます。

弱みカレンダー、タイムライン、テーブル、ダッシュボード、マップといったビューはPremium(10ドル/ユーザー月)以上で、Standardでは使えません。工程を線で見たい場合、実質の単価はStandardの倍になります。米ドル建てのため円換算額は為替で動き、月払いを選ぶとStandardが6ドル、Premiumが12.50ドルへ上がります。

Trelloの公式料金ページの画面。FREE 0ドル、STANDARD 5ドル、PREMIUM 10ドル、ENTERPRISE 17.50ドルの4プランと、ボード数・ストレージ・ビューなど各プランに含まれる機能が並んでいる
Trelloの料金プラン(アトラシアン/2026年9月8日確認)
向く

まずボードだけで運用を始めたい少人数チーム。単価を抑えつつ、添付ファイルのサイズに余裕を持たせたい場合。すでにAtlassianの他製品を使っている組織。

向かない

5ドルのStandardのままカレンダーやタイムラインを使いたいと考えている場合。円建てで予算を固定したい組織。

Asana

強み最下位の有料プランであるStarter(1,200円/ユーザー月・年請求)からタイムラインとガントビュー、レポートダッシュボード、無制限のオートメーションが使えます。工程を線で見る前提なら、円建ての製品では最も低い金額から始められます。ストレージは無制限です。

弱み1人あたり課金のため、人数が増えると総額が正比例で伸びます。30人なら月36,000円、50人なら月60,000円という伸び方になります。1ファイルの上限が最大100MBで、大きなファイルの添付には向きません。

Asanaの公式料金ページの画面。Personal 0円、Starter 1,200円、Advanced 2,700円、Enterprise 要問い合わせの4プランと、各プランに含まれる機能が並んでいる
Asanaの料金プラン(Asana/2026年9月8日確認)
向く

10人前後のチームで、ガントチャートとダッシュボードを最初から使いたい場合。複数部署の目標やポートフォリオを扱うならAdvanced以上。

向かない

30人以上で使う予定があり、月額を固定したい場合。大容量ファイルをツール内に保管したい運用。

monday.com

強みプランごとに自動化の実行回数が明示されており、スタンダードで月250アクション、プロで月25,000アクションと段階が分かれています。API呼び出しの上限も1日1,000回、1日10,000回と公開されています。他システムとつないで運用する前提なら、上限が数字で見える点は比較しやすい材料です。

弱みTimeline&Ganttビューはスタンダード(1,650円/ユーザー月)以上で、ベーシック(1,300円/ユーザー月)では使えません。ストレージの条件は公式料金ページで確認できませんでした。

monday.comの公式料金ページの画面。無料0円・ベーシック1,300円・スタンダード1,650円・プロ3,200円・エンタープライズのカスタム料金という5プランと、AI機能やワークフローの条件が並んでいる
monday.comの料金プラン(monday.com/2026年9月8日確認)
向く

自動化やAPI連携の上限を数字で比較したい場合。ボードの作り込みで業務を設計したいチーム。

向かない

ガントチャートを最下位プランで使いたい場合。人数が多く、総額を固定したい組織。

Wrike

強み無料プランにユーザー数の制限がなく、ボードビューとテーブルビューをクレジットカードなしで試せます。全員に配って操作を確かめてから有料プランを決める、という進め方ができます。

弱み料金が米ドル建てで、円換算額は為替で変わります。Teamは2〜15ユーザー、Businessは5〜200ユーザーという人数の帯があり、16人目でプランを移ることになります。移った先のBusinessは25ドル/ユーザー月で、単価が2.5倍になります。

Wrikeの公式料金ページの画面。Free 0ドル、Team 10ドル、Business 25ドル、Pinnacleとカスタム価格のプランが並び、それぞれのユーザー数の範囲と機能が示されている
Wrikeの料金プラン(Wrike/2026年9月8日確認)
向く

まず人数を絞らずに全員へ配って試したい場合。15人以下で、ガントチャートとダッシュボードを使いたいチーム。

向かない

予算を円建てで固定したい場合。16人前後で人数が動く組織(プランの帯をまたぐため)。

現行比較から分離した製品|Jootoは新規受付を終了している

プロジェクト管理ツールの比較記事では、国産で単価の低い製品としてJootoの名前が挙がります。しかし2026年9月8日時点で、Jootoはこれから申し込むことができません。運営元である株式会社PR TIMESが、2026年8月6日の取締役会でJooto事業の廃止を決議し、同日をもって新規の受付を終了したためです。

Jooto(株式会社PR TIMES)|2027年7月31日に一般提供終了予定

Jootoの提供終了までのスケジュールを、2026年8月6日の事業廃止決議と新規受付終了、2026年9月8日時点の既存契約のみ継続、2026年10月14日の影響額公表予定、2027年7月31日の一般提供終了予定という4段階の時系列で示した図
株式会社PR TIMESが2026年8月6日に公表したリリースに記載されている日程を時系列に整理したもの(2026年9月8日確認)
  • 新規受付:終了済み(2026年8月6日)。リリースには「本日2026年8月6日をもって、新規利用登録、新規の有料契約及びアップグレード、並びに新たな導入支援・BPR・適用開発の受付を終了」と記載されています。
  • 一般提供終了:2027年7月31日(予定)。既存の利用者は「契約条件に従い、2027年7月31日までご利用いただけます」とされています。
  • 契約更新・料金・返金:契約形態に応じて個別案内。一律の条件は公表されていません。
  • データの取り扱い:Jooto公式サイトの案内には、2027年8月1日以降、登録されていたデータを順次すべて削除する予定と記載されています。提供終了前にエクスポートと移行を済ませる必要があります。
  • 対象外の製品:連結子会社である株式会社グルコースとの共同体制のもと、トヨタ自動車株式会社から依頼を受けて開発している業務管理ツール「標準の箱」は、本件事業廃止の対象外で提供を継続すると記載されています。
株式会社PR TIMESが公表した「タスク・プロジェクト管理ツール『Jooto』の一般提供終了及び事業廃止の決定に関するお知らせ」の画面。2026年8月6日15時30分の日付と、2027年7月31日をもって一般提供を終了する旨が記載されている
「タスク・プロジェクト管理ツール『Jooto』の一般提供終了及び事業廃止の決定に関するお知らせ」(株式会社PR TIMES/2026年8月6日公表・2026年9月8日確認)

リリースには判断の背景も数字で示されています。有料契約社数は2026年7月末で2,379社、直前の2026年2月期は売上高387百万円に対して営業損益が▲17百万円。直近四半期も営業損益は改善しておらず、事業開始以来の営業損失が続いていることが、廃止を決めた理由として挙げられています。

比較検討の実務でいえば、いま影響を受けるのは2種類の読者です。ひとつは、他社の比較記事でJootoを候補に入れていた人。この場合は候補から外し、本記事の現行5製品から選び直すことになります。もうひとつは、すでにJootoを使っている2,379社の側です。この場合は2027年7月31日という期限から逆算して、移行先の選定、データの出力、運用の切り替えを計画することになります。期限まで1年近くありますが、プロジェクトの区切りに合わせて動かすなら、実際に使える判断の時間はもっと短くなります。

なお、公式サイトには現在も料金プランのページが残っており、無料プラン・スタータープラン・ビジネスプラン・タスクDXプランの条件を読むことができます。既存の利用者が自分の契約内容を確認するには有用ですが、そこに書かれた単価は、これから申し込む人にとっては選択肢としての意味を持ちません。比較記事や資料に載っている単価だけを見て候補に入れると、見積もり依頼の段階で止まります。

状況別に、どれを候補にするか

ここまでの条件を、選ぶ側の状況に置き換えます。金額だけでなく、人数の変化と機能の解禁ラインを組み合わせて判断してください。

状況候補決め手
5人以下・ボードだけで足りるTrello Standard5ドル/人(年払い)。ボード無制限で、1ファイル250MBまで添付できる
まず無料で全員に配って試したいWrike Free/Trello FreeWrikeはユーザー数の制限なし。Trelloはワークスペースあたり10コラボレーターまで
10人前後・ガントチャートが要るAsana Starter最下位の有料プランからタイムラインとガントビューが使える
人数が15人を超えて増えていくBacklog スタンダードユーザー数無制限。人数が増えるほど1人あたりが下がる
自動化やAPIの上限を数字で比べたいmonday.com スタンダード以上自動化の実行回数とAPI呼び出しの上限がプランごとに明示されている
大きなファイルを添付するTrello Standard1ファイル250MB。Asanaの最大100MBより余裕がある
予算を円建てで固定したいBacklog/Asana/monday.comいずれも公式ページの表示が日本円。TrelloとWrikeは米ドル建て
いまJootoを使っている移行先の選定を先に始める2027年7月31日に一般提供が終了する予定。新規の申込みはすでに受け付けていない

契約する前に社内で決めておくこと

見積もりを取る前に、社内で決めておくと比較がぶれません。順番に埋めていくと、候補は自然に2つか3つに絞られます。

1. 2年後の利用人数

いま何人かではなく、2年後に何人が使っているかを決めます。ここが10人以下なら1人あたり課金、20人以上なら1契約いくらの製品が有利になります。

2. 工程を線で見るビューを使うか

使うなら、Backlogはスタンダード以上、monday.comはスタンダード以上、TrelloはPremium以上で見積もります。使わないなら下位プランのまま比較できます。

3. 添付する最大ファイルサイズ

設計データや動画を扱うなら、1ファイルの上限を確認します。Asanaは最大100MB、TrelloはFreeが10MB・Standardが250MBです。

4. 支払いの単位と通貨

年払いにするか月払いにするか、円建てとドル建てのどちらを許容するかを決めます。Backlogは年払いで5%オフ、Asanaは年請求前提の表示、TrelloとWrikeは米ドル建てです。

5. その製品が続くかどうかの確認

候補を絞ったら、各社の公式サイトのお知らせ欄と、上場企業ならリリースを見ておきます。今回のJootoのように、比較記事に載っていても新規受付が終わっている場合があります。確認は数分で済みます。

この5点が決まっていれば、各社の見積もりを同じ条件で並べられます。逆に、決めないまま営業担当に相談すると、製品ごとに違うプランの見積もりが並び、比較そのものができなくなります。選び方の具体的な進め方はプロジェクト管理ツールの選び方で、導入後の定着は導入と定着の進め方で扱っています。

比較表から外した製品と、その理由

候補として名前が挙がりやすい製品のうち、この比較の現行5製品に入れなかったものと理由を書いておきます。掲載しなかったことが品質の評価ではありません。同じ土俵に並べられなかった、というだけです。

ひとつは、公式サイトに単価を公開せず「要問い合わせ」のみで案内している製品です。個別見積もりは実際の金額としては正しいのですが、他社と同じ人数条件で並べることができません。読者が自分の人数で計算できないため、現行比較からは外しています。検討の最終段階で見積もりを取る候補としては有効です。

もうひとつは、自社サーバーへ導入するオンプレミス型の製品です。ライセンス費用のほかにサーバーの費用と運用の人件費がかかるため、クラウドの月額と単純には並べられません。社内にインフラを持ち、データを外へ出せない事情があるなら、別の軸で検討することになります。

そして3つ目が、新規の受付を終えた製品です。今回はJootoが該当し、前の章で別枠として扱いました。単価は公開されていますが、これから申し込めない以上、現行の比較表に並べると読者の判断を誤らせます。既存の利用者に必要な情報は残し、現行比較からは分離するという扱いにしています。

本記事の確認時点で公式サイトにアクセスできず、料金ページを確認できなかった製品もあります。一次情報を確認できない状態で仕様を書くことはしないため、今回は掲載を見送りました。次回の更新で公式ページを確認できれば、条件を満たす限り比較に加えます。

導入して行き詰まる典型的な3つのパターン

料金表を丁寧に読んでも、導入後につまずくところは似通っています。この5製品の条件から予測できる範囲で、あらかじめ挙げておきます。

1つ目は、人数の増加でプランが変わることを見込んでいなかった場合です。WrikeのTeamプランは2〜15ユーザーという上限があり、16人目を追加しようとした時点でBusinessへの変更が必要になります。単価は10ドルから25ドルへ、2.5倍です。Backlogのスターターも30ユーザーまでで、31人目でスタンダードへ移ります。人が増えるのは事業がうまくいっている証拠なので、そのタイミングでコストが跳ねる設計になっていることを、契約前に経理と共有しておくと揉めません。

2つ目は、下位プランで始めて工程を線で見るビューが使えなかった場合です。Backlogのスターターは月額2,700円と手が届きやすい金額ですが、ガントチャートもバーンダウンチャートも含まれません。工程の前後関係を線で見たいという要望が現場から出た時点で、スタンダードの月額16,000円へ移ることになります。同じことがmonday.comのベーシックとスタンダードの間、TrelloのStandardとPremiumの間でも起きます。試用の段階で、実際に管理したい案件のスケジュールを線で引いてみるかどうかを決めておいてください。

3つ目は、製品そのものの継続性を確認していなかった場合です。今回のJootoのように、比較記事や社内資料に載っている製品が、すでに新規受付を終えていることがあります。営業担当に問い合わせて初めて分かると、そこまでの比較作業がまるごと無駄になります。候補を3つに絞った段階で、各社の公式サイトのお知らせ欄を一度見ておくと、この手戻りは避けられます。上場企業が運営する製品なら、投資家向けのリリースにも同じ情報が出ます。

他システムとの連携をどう見るか

プロジェクト管理ツールは単体で完結しません。チャット、カレンダー、ソースコード管理、会計といった既存のシステムとつながって初めて日常の道具になります。連携を比較するときは、対応サービスの数より、上限が数字で公開されているかを見てください。

monday.comは、自動化の実行回数をスタンダードで月250アクション、プロで月25,000アクション、エンタープライズで月250,000アクションと公開しています。API呼び出しの上限もスタンダードで1日1,000回、プロで1日10,000回、エンタープライズで1日25,000回と明示されています。連携を本格的に組む予定があるなら、この数字が見積もりの根拠になります。Asanaも無制限のオートメーションをStarterから提供しており、Advancedではフォームのブランチやカスタマイズが加わります。

Trelloも同じ考え方で読めます。公式料金ページには、ワークスペースでのコマンドの実行がFreeで月250回、Standardで月1,000回、Premium以上は無制限と記載されています。定型作業の自動化をどこまで組むかで、必要なプランが決まる構成です。Backlogは開発の現場での利用を想定した構成で、スターターからGitとSubversionが使えます。ソースコードの管理と課題の管理を同じ場所で回したいチームには、この点が効きます。逆に、開発以外の部署が中心なら使わない機能でもあります。連携で比較するときは、自社が実際に使うシステムの名前を先に挙げ、それが各製品の公式ページに載っているかを確かめるのが確実です。

プロジェクト管理ツールに関するよくある質問

Q. いちばん安いのはどれですか。
人数と通貨の前提によって変わります。有料プランの単価だけで見ると、Trello Standardの5ドル/ユーザー月(年払い)が最も低い水準です。円建ての製品に限れば、10人まではAsana Starter(1,200円/ユーザー月)が、30人以上ではユーザー数無制限で月額16,000円のBacklogスタンダードのほうが総額は下がります。

Q. 無料のまま使い続けられますか。
製品によります。Backlogは10ユーザー・1プロジェクト、Trelloはワークスペースあたり10コラボレーター・ボード10枚、Asana Personalは2人、monday.comの無料は最大2ユーザーです。Wrikeの無料プランはユーザー数に制限がなく、機能をボードとテーブルに絞る形になっています。

Q. ガントチャートは全部の製品で使えますか。
製品としては備えていますが、使えるプランが違います。Backlogはスタンダード以上、monday.comはスタンダード以上、AsanaはStarter以上、WrikeはTeam以上、Trelloはタイムラインビューを含むPremium以上です。

Q. Jootoは使えますか。
これから新規に申し込むことはできません。2026年8月6日をもって新規利用登録と新規の有料契約の受付が終了しています。既存の契約者は、契約条件に従い2027年7月31日まで利用できるとされています。

Q. 途中でプランを変えられますか。
各社とも上位プランへの変更を想定した料金表になっていますが、変更のタイミングや日割りの扱いは製品ごとに違います。契約前に、増員したときにどの時点から新しい単価になるかを確認してください。

Q. 為替の影響を受けるのはどれですか。
TrelloとWrikeは公式料金ページの表示が米ドルです。円建てで予算を固定したい場合は、Backlog、Asana、monday.comのように日本円で表示されている製品が扱いやすくなります。

まとめ

プロジェクト管理ツールの比較は、機能表を横に並べるより先に、料金の型と通貨を見分けるところから始めると早く進みます。1契約いくらのBacklog、1人あたりいくらのTrello・Asana・monday.com、人数の帯で決まるWrike。この3つの型に、円建てか米ドル建てかを重ねて、2年後の人数と工程ビューの要否を決めれば、候補は2つか3つに絞れます。

そして今回の確認で分かったとおり、比較の前提そのものが動くことがあります。国産の低単価な選択肢として挙げられてきたJootoは、2026年8月6日に新規受付を終え、2027年7月31日に一般提供を終える予定です。候補を絞ったら、公式サイトのお知らせ欄を一度見ておいてください。そのうえで、無料プランやトライアルで実際に使うファイルを上げてみる、実際に使う人数分のアカウントを作ってみる、という検証を1回はさんでください。料金表からは読み取れない詰まりどころは、たいていそこで見つかります。運用に入ってからのルールづくりはプロジェクト管理ツールの運用ルールで整理しています。

参考にした一次情報

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