インターネットFAX比較|現行5サービスの料金・無料枠・超過単価を公式情報で検証【2026年】

白地に淡い青の円を敷いたBIZeeのアイキャッチ。インターネットFAX比較のタグと、MOVFAXスタンダード1,078円・faximo請求書レス1,034円・メッセージプラス年払い871円・秒速FAX送信0円・eFax月払い2,585円の5枚の料金カードを並べ、下に「差が出るのは月額ではない。無料枠と超過単価」という見出しと2026年版のバッジを置いた構成

インターネットFAXは、FAX機と電話回線を持たずに、メールやブラウザからFAXを送受信するサービスです。複合機のリース料、専用回線の基本料、用紙とトナーが不要になる一方、料金の組み立てがサービスごとに違い、月の送受信枚数によって総額の順位が入れ替わります。

先に結論

受信が多く送信が少ない事業者は、受信1,000枚まで無料のMOVFAXかfaximoが比較の中心です。受信が常時数百枚を超えるなら、受信料が無料になる秒速FAX Plusのビジネスプランも候補に入ります。

送信が主で枚数が読めない場合は、月額基本料が0円の秒速FAX送信が総額を抑えやすく、送受信とも月150ページ以内に収まるならeFaxが追加料金なしで使えます。受信を無料にしたうえで番号に留守電も付けたいならメッセージプラスです。

料金差が出るのは月額基本料ではなく、無料枠と超過単価です。この記事では公式サイトに掲載されている金額だけを使い、枚数別の総額を計算して並べます。

掲載・除外基準

2026年10月8日時点で、公式サイトに料金が掲載されており、日本国内のFAX番号で送信または受信ができるサービスを掲載しています。料金を公開していないサービス、個人向け専用として案内されているサービスは比較から外しました。掲載順は料金の安さや広告契約では決めず、受信中心・送信中心という用途の順に並べています。

金額は各社の公式ページに記載されたとおりに引用し、税の表記も公式の記載に合わせています。税込と明記されていない金額には「税の表記なし」と付けました。

5サービスを用途から位置づける

インターネットFAXは、どれも「メールでFAXを送受信できる」という点では同じです。違いが出るのは、受信を無料にするか送信を安くするか、1人で使うか組織で共有するか、という設計の方向です。

図:用途から見た5サービスの位置づけ(2026年10月8日時点)

受信中心・小規模

MOVFAX

月額1,078円(税込)で受信1,000枚まで無料。送信は11円(税込)/枚。初めて導入する事業者向けの標準形。

受信中心・請求書レス

faximo

請求書の郵送をやめると月額1,034円(税込)。受信1,000枚まで無料で、超過しても9.9円(税込)/枚と安い。

送受信が少ない

eFax

月払い2,585円(税込)だが、送受信「各」150ページまで無料。枚数が少なければ追加料金が出ない。

受信無料+留守電

メッセージプラス

年払いなら月額換算871円(税込)。受信は0円で、同サービス同士の送信も無料。留守番電話を同じ番号で使える。

受信大量・送信従量

秒速FAX Plus/送信

受信と送信が別サービス。受信はビジネスプラン1,220円で受信単価無料、送信は月額0円で枚数に応じた単価のみ。

「受信だけできればよい」「送信だけ大量にしたい」という使い方なら、受信と送信を別々のサービスに分けるという選択もあります。秒速FAXはその分け方をそのまま商品にしています。

基本料金の比較:初期費用と月額

まず固定でかかる費用を並べます。初期費用は申し込み時の1回だけ、月額基本料は枚数にかかわらず毎月発生します。

MOVFAXの公式サイトの料金プランページの画面。用途で選べる2つの料金プランという見出しの下に、スタンダードプランとプレミアムプランの表があり、初期費用1,000円(税込1,100円)、月額基本料金980円(税込1,078円)と3,980円(税込4,378円)、受信料金は1ヵ月1,000枚まで無料で1,001枚以上は10円/枚(税込11円/枚)、送信料金10円/枚(税込11円/枚)と並んでいる
出典:株式会社リンク「インターネットFAX【MOVFAX】の料金・プラン」(2026年10月8日に表示を確認)。
サービス/プラン初期費用月額基本料年額で見た固定費
eFax 月払いプラン1,100円(税込・初月のみ登録手数料)2,585円(税込)31,020円+登録手数料
eFax 年払いプラン1,100円(税込・初月のみ登録手数料)—25,850円(税込)
MOVFAX スタンダード1,100円(税込)1,078円(税込)12,936円
MOVFAX プレミアム1,100円(税込)4,378円(税込)52,536円
メッセージプラス 月払い1,100円(税込)1,045円(税込)※初月無料12,595円(税込・公式記載)
メッセージプラス 年払い0円871円(税込・月額換算)10,450円(税込)
faximo(請求書あり)1,188円(税込)1,188円(税込)14,256円
faximo(請求書レス割引)1,188円(税込)1,034円(税込)12,408円
秒速FAX Plus SOHO1,650円(税の表記なし)660円(税の表記なし)7,920円
秒速FAX Plus ビジネス1,650円(税の表記なし)1,220円(税の表記なし)14,640円
秒速FAX送信660円(税の表記なし)0円0円

表の時点:2026年10月8日。各社の公式料金ページに掲載されている金額です。「年額で見た固定費」は月額を12倍した計算値で、公式が示している金額ではありません(メッセージプラスの年間支払総額12,595円と年払い10,450円は公式記載)。

固定費だけを見ると、秒速FAX送信の月額0円がもっとも低く、次がメッセージプラスの年払いです。ただし秒速FAX送信は受信ができません。受信が必要なら秒速FAX Plusを別に契約することになり、初期費用も2本分かかります。

MOVFAXのプレミアムプランだけ月額が4,378円と突出していますが、これは料金が高いというより対象が違います。スタンダードが1ID、プレミアムが5ID(追加可)で、ステータス管理、ユーザー作成・管理、FAX自動振分け、IPアドレス制限といった組織利用の機能がプレミアム側に寄せられています。

送信・受信の料金:無料枠と超過単価で差がつく

インターネットFAXの総額は、ほとんどの場合ここで決まります。無料で使える枚数と、それを超えたときの1枚あたりの単価を並べます。

faximoの公式サイトの価格ページの画面。初期登録料1,080円(税込1,188円)、月額基本料1,080円(税込1,188円)、請求書レス割引の月額基本料940円(税込1,034円)、国内送信料14円(税込15.4円)、FAX受信料は月1,000枚まで無料、超過受信料は1,001枚以降9円(税込9.9円)という表が並んでいる
出典:株式会社エディックワークス「価格|FAXはメールで送受信 faximo(ファクシモ)」(2026年10月8日に表示を確認)。
サービス受信の無料枠受信の超過単価送信の無料枠送信の単価
eFax月150ページ11円(税込)/ページ月150ページ11円(税込)/ページ
MOVFAX月1,000枚11円(税込)/枚なし11円(税込)/枚
メッセージプラス無制限(受信料0円)—なし(年払いは初年度3,000pt付与)16円(税込)/枚。同サービス同士は無料
faximo月1,000枚9.9円(税込)/枚なし15.4円(税込)/枚
秒速FAX Plus SOHOなし8円/ページ(税の表記なし)—(送信は別サービス)—
秒速FAX Plus ベーシックなし3円/ページ(税の表記なし)——
秒速FAX Plus ビジネス受信単価無料———
秒速FAX送信—(受信は別サービス)—なし12円(税込)/ページ。5,001枚以上11円、10,001枚以上10円、50,001枚以上9円

表の時点:2026年10月8日。各社の公式料金ページの記載です。秒速FAX Plusのビジネスプランには「過度に帯域を消費する場合は別途応相談」という注記が付いています。eFaxは「1ページは60秒ごとに計算されます」と明記しています。

eFaxの無料枠は「送受信各150ページまで」で、送信と受信で枠が分かれています。受信が200ページ・送信が50ページなら、受信だけが50ページ超過する計算です。また「1ページは60秒ごとに計算」という独自のルールがあり、1枚の送信に60秒を超える時間がかかると2ページとして数えられることになります。紙の枚数と課金ページ数が一致しない可能性がある点は、他社と前提が違います。

月の枚数別に総額を試算する

固定費と従量料金を足して、実際の負担を比べます。以下はこちらで計算した金額で、各社が公表している数字ではありません。計算式は「月額基本料+受信超過枚数×受信単価+送信枚数×送信単価」です。

サービス/プラン受信50枚・送信20枚受信300枚・送信100枚受信1,000枚・送信300枚
eFax 月払い2,585円4,235円13,585円
MOVFAX スタンダード1,298円2,178円4,378円
メッセージプラス 年払い1,191円2,471円5,671円
faximo(請求書レス)1,342円2,574円5,654円
秒速FAX Plus SOHO+秒速FAX送信1,300円4,260円11,660円
秒速FAX Plus ビジネス+秒速FAX送信1,460円2,420円4,820円

表の時点:2026年10月8日。各社の公式料金から当サイトが計算した月額の目安で、初期費用は含みません。eFaxは送受信各150ページの無料枠を適用し、受信300枚のケースは150枚、受信1,000枚のケースは850枚と送信150枚を超過として計算しています。秒速FAXは受信と送信を別契約として合算しました。消費税の表記は各社の記載に従っています。

3つのケースで順位が入れ替わります。枚数が少ないうちはメッセージプラスの年払いが最安ですが、送信が増えると1枚16円という単価が効いてきて、受信が多い領域ではMOVFAXのスタンダードプランが逆転します。1,000枚の受信を想定するとeFaxは13,585円まで上がり、もっとも安いMOVFAXの3倍を超えます。

この試算で前提にしたのは、各社が公開している単価だけです。実際の請求では、市外局番のオプション、支払方法による差、申込時のキャンペーンが加わります。順位そのものを覚えるより、自社の送受信枚数がどの帯にあるかを先に確かめるほうが役に立ちます。過去3か月の送信記録と受信記録を数えたうえで、上の表に当てはめてください。枚数が月によって大きく動く事業者は、もっとも多かった月を基準に見ておくと、請求が想定を超える事態を避けられます。

秒速FAXの2つの組み合わせも、受信単価の違いでそのまま結果が分かれます。受信が少ないうちはSOHO、増えるとビジネスが有利になる構図で、分岐点は月額の差560円を受信単価8円で割った70枚前後です。

秒速FAX Plusの公式サイトの画面。受信頻度に応じて選べるプランとして、初期設定費用1,650円、SOHOプラン月額660円で受信単価8円、ベーシック990円で3円、ビジネス1,220円で受信単価無料という表が掲載されている
出典:株式会社トゥーンズ「秒速FAX Plus」(2026年10月8日に表示を確認)。

機能と管理まわりの比較

料金で絞ったあとに効いてくるのが、何人で使えるか、届いたFAXをどう仕分けるか、といった運用面です。公式に記載がある範囲で並べます。

項目eFaxMOVFAXメッセージプラスfaximo秒速FAX Plus
利用ID数公式料金ページに記載を確認できずスタンダード1ID/プレミアム5ID(追加可)公式料金ページに記載を確認できず公式価格ページに記載を確認できず公式ページに記載を確認できず
アドレス帳同上スタンダード2,000件/プレミアム3,000件同上同上同上
FAX自動振分け同上プレミアムのみ同上同上同上
IPアドレス制限同上プレミアムのみ同上同上同上
受信データの形式同上同上同上同上サーバー内で自動的にPDFへ変換
受信履歴同上既読・未読管理、検索、サムネイル表示同上同上最大60日間閲覧可能
そのほかモバイルアプリイメージ編集(スタンプ)、送信リトライ留守番電話機能、手書き機能、WEBメール機能Web-API(SOAP)での送受信に対応(問い合わせ受付)FAX番号をリストから選択、メール通知

表の時点:2026年10月8日。各社の公式ページで確認できた範囲です。記載を見つけられなかった項目は推測せず「公式ページに記載を確認できず」としています。申し込み前に各社へ確認してください。

この表で分かるのは、機能を細かく公開しているのはMOVFAXで、他社は料金ページで触れていないということです。「できない」という意味ではなく、公開範囲が違います。組織での運用を前提にするなら、ID数と振分けの可否を申し込み前に確認する必要があります。

FAX番号は何が選べるか

インターネットFAXでは、サービス側が用意した番号を割り当てられるのが基本です。手元の既存FAX番号をそのまま持ち込めるかどうかは、サービスごとに扱いが違います。

eFaxの公式サイトの料金プランページの画面。月払いプラン2,350円/月(税込2,585円)、年払いプラン23,500円/年(税込25,850円)、3ヶ月プラン6,350円/3ヶ月(税込6,985円)が並び、いずれも初月のみ登録手数料1,100円(税込)、全プラン共通で毎月送受信各150ページまで無料、151ページ目以降は10円(税込11円)/ページと書かれている
出典:eFax(Consensus Cloud Solutions Inc.)「eFaxの料金プラン」(2026年10月8日に表示を確認)。

公式に記載があるもの

eFaxは「全国47都道府県主要都市の市外局番をカバー」とし、トップページで「全国主要都市の62市外局番と050」と案内しています。市外局番一覧のページも用意されています。

MOVFAXは市外局番(03/06/045)をオプションとし、100円/月(税込110円/月)と明示しています。

秒速FAX PlusはFAX番号のリストから好きな番号を選択できると説明しています。

公式の料金ページでは確認できないもの

既存のFAX番号をそのまま引き継げるか(番号ポータビリティ)については、今回確認した5サービスの料金ページに明確な記載を見つけられませんでした。

番号の引き継ぎを前提にする場合は、申し込み前に各社へ直接確認してください。取引先への番号変更の通知が必要かどうかで、導入の手間が大きく変わります。

番号の種類と選び方はインターネットFAXの番号は選べる?市外局番と050の違い、既存番号を引き継ぐときに確認することで詳しく整理しています。

受信したFAXはどの形式で、いつまで残るか

紙で届いていたFAXがデータになると、保存の考え方が変わります。どの形式で保存されるのか、サービス側にいつまで残るのかは、経理や契約書類を扱ううえで無視できない条件です。

秒速FAX Plusは、受信したFAXについて「サーバー内で自動的にPDFデータへ変換されますので、第三者の目に触れる事はありません」と説明しています。同時に、受信履歴機能については「受信した日時や枚数、データ内容等を確認出来る機能です。最大60日間閲覧が可能です」と明記しています。つまり、サービス上で遡って見られる期間に上限があります。

MOVFAXは受信側の機能として、既読・未読管理、検索、サムネイル表示、マイフォルダ作成を挙げています。届いたFAXを仕分けて追いかける前提の設計です。メッセージプラスは、FAX・留守電・eメールを統合管理できるWEBメール機能があるとしています。

確認しておく点公式に記載があるサービス記載の内容
受信データの形式秒速FAX Plusサーバー内で自動的にPDFへ変換
サービス上で見られる期間秒速FAX Plus受信履歴は最大60日間閲覧可能
受信物の整理機能MOVFAX既読・未読管理、検索、サムネイル表示、マイフォルダ作成
他の連絡手段との統合メッセージプラスFAX・留守電・eメールを統合管理できるWEBメール機能
受信物への書き込みメッセージプラス届いたFAXにデータ上で書き込める手書き機能。書き足したFAXをそのまま送信できる

表の時点:2026年10月8日。各社の公式ページに記載があった項目だけを抜き出しています。記載のないサービスについては、機能がないという意味ではなく、公開範囲の違いです。

閲覧期間に上限があるサービスでは、サービス側の履歴を帳簿書類の保存場所として当てにできません。受け取ったFAXを自社のストレージへ落として保存する運用を、導入時に決めておく必要があります。保存の要件そのものは法令側で決まっているため、どのサービスを選んでも作業自体はなくなりません。

海外へ送る可能性があるか

国内向けの送信単価は各社が公開していますが、海外送信の単価まで公開しているのは今回確認した中ではfaximoだけでした。faximoは送信先を5つの地域に分け、1枚あたりの料金を示しています。

送信先faximoの1枚あたり送信料国内送信との差
日本国内14円(税込15.4円)—
地域119円(税込20.9円)+5.5円(税込)
地域243円(税込47.3円)+31.9円(税込)
地域365円(税込71.5円)+56.1円(税込)
地域488円(税込96.8円)+81.3円(税込)
地域5123円(税込135.3円)+119.8円(税込)

表の時点:2026年10月8日。faximo公式の価格ページに掲載されている海外国別送信料金の地域区分です。どの国がどの地域にあたるかは、同社の「海外国別送信料金一覧<エリア別>」で公開されています。右端の差額は当サイトの計算です。

地域5は国内の約8.8倍で、1枚あたり135.3円(税込)になります。海外取引があり、FAXでやり取りする相手がいる場合、この単価の差が月の総額を左右します。逆に国内だけで完結するなら、海外料金は比較軸になりません。

なお、faximoの価格ページには「送信エラーとなった場合は課金されません」という記載もあります。相手先が話し中や回線不良で受け取れなかったときの扱いは、料金表だけでは分からないことが多い部分です。

申し込みから使えるまでの流れ

当日から使えると思って申し込むと、見込みが外れることがあります。eFaxは申し込みの手順を5段階で公開しており、本人確認と住所確認が入る点を明示しています。

図:eFaxが公開している申し込みの5段階

01 WEB申し込み

必要項目を入力して申し込みます。

02 書類アップロード

登録したメールアドレスに届くメールのURLから、必要書類をアップロードします。

03 ご本人・住所確認

eFax側で本人確認と住所確認、承認作業が行われます。

04 承認・利用開始

承認作業が完了すると、登録したメールアドレスに利用開始メールが届きます。公式の記載は「最短1〜2営業日」です。

05 最終確認

提出した住所確認の住所あてに、eFaxから簡易書留葉書が郵送されます。

「最短1〜2営業日」という表現は、書類に不備がなかった場合の最短を指します。法人と個人・個人事業主で必要書類が分かれており、eFaxは別ページで案内しています。急いでFAX番号が必要な場合は、書類をそろえてから申し込むほうが早く済みます。

他社の所要日数については、今回確認した料金ページには記載を見つけられませんでした。秒速FAXは「60秒でアカウント開設からFAX送受信にチャレンジ」とトップページで案内していますが、これは無料アカウント開設までの時間として書かれています。導入のスケジュールが決まっている場合は、各社に開通までの日数を確認してください。

各サービスの強みと弱み

共通の比較軸(固定費、無料枠、超過単価、組織利用、番号)で見たときの位置づけです。公式情報で確認できる事実から導いています。

図:5サービスの強みと弱み(共通の比較軸で評価)

eFax|強み:送受信が少なければ追加料金が出ない/弱み:固定費が最も高い

送受信各150ページの無料枠は、他社の「受信だけ無料」とは設計が違い、送信にも枠があります。いっぽう月払い2,585円(税込)は5サービスで最も高く、枚数が少ない事業者ほど1枚あたりの単価が高くつきます。

MOVFAX|強み:機能の公開範囲が広く組織利用の設計がある/弱み:市外局番が有料オプション

プレミアムプランでID、振分け、IPアドレス制限まで公式に明記しているのは5サービスでMOVFAXだけです。いっぽう03/06/045の市外局番は月110円(税込)のオプション扱いで、基本料に含まれません。

メッセージプラス|強み:受信料0円と留守電/弱み:送信単価が最も高い

受信に枚数の上限がなく、FAXと留守番電話を同じ番号で扱えます。いっぽう送信は16円(税込)/枚で、比較した中でもっとも高い単価です。送信が多いと総額で逆転されます。

faximo|強み:受信超過単価が最も安い/弱み:請求書を郵送すると月額が上がる

1,001枚以降の受信が9.9円(税込)/枚で、比較した中で最安です。いっぽう請求書の郵送を選ぶと月額が1,188円(税込)になり、154円(税込)高くなります。

秒速FAX|強み:受信と送信を別々に最適化できる/弱み:契約と初期費用が2本になる

受信単価が無料になるビジネスプランと、月額0円の送信サービスを組み合わせれば、大量受信と従量送信の両方に対応できます。いっぽう受信と送信が別サービスのため、初期費用が1,650円と660円の2本立てになります。

メッセージプラスの公式サイトの料金・仕様ページの画面。年払いプランは登録事務手数料0円・年額利用料10,450円(税込)・月額換算871円(税込)・初年度のみサービスポイント3,000ポイント、月払いプランは登録事務手数料1,100円(税込)・月額利用料1,045円(税込)で初月無料・年間支払総額12,595円(税込)、FAX受信料0円・FAX送信料16円/枚(税込)と並んでいる
出典:株式会社メディア4u「メッセージプラス 料金・仕様」(2026年10月8日に表示を確認)。

固定費の差が逆転する枚数を出しておく

強みと弱みは、どの枚数帯で使うかによって入れ替わります。固定費の差を単価の差で割ると、逆転する枚数が出ます。

たとえばMOVFAXスタンダード(月1,078円・送信11円)とメッセージプラス年払い(月871円・送信16円)を比べると、固定費の差は207円、送信単価の差は5円です。207円÷5円=41.4枚となり、月の送信が約42枚を超えるとMOVFAXのほうが安くなります。受信はどちらも実質無料の帯域なので、送信枚数だけで分岐点が決まる形です。

秒速FAX PlusのSOHO(月660円・受信8円)とビジネス(月1,220円・受信単価無料)なら、固定費の差560円を受信単価8円で割って70枚です。月の受信が70枚を超えるならビジネスのほうが安くなります。ベーシック(月990円・受信3円)との比較では、ビジネスとの差230円を3円で割って約77枚が目安になります。

faximoとMOVFAXはどちらも受信1,000枚まで無料で、固定費も1,034円と1,078円でほぼ並びます。差が出るのは送信単価(faximo 15.4円、MOVFAX 11円)と受信超過単価(faximo 9.9円、MOVFAX 11円)です。送信が多いならMOVFAX、受信が1,000枚を超えるならfaximoという読み方になります。送信100枚なら差は440円、受信1,500枚なら差は550円で、どちらも月額の差44円を大きく上回ります。

組織で使うなら、料金よりID数が先に効く

1人で使う前提なら、ここまでの比較で選べます。複数人で同じFAX番号を共有する場合は、料金より先にID数と権限の設計で絞られます。

今回の5サービスで、料金ページにID数を明記していたのはMOVFAXだけでした。スタンダードが1ID、プレミアムが5ID(追加も可能)です。プレミアムでしか使えない機能として、ステータス作成・管理、ユーザー作成・管理、FAX自動振分け、IPアドレス制限が挙げられています。つまり「誰が対応中か」を可視化し、宛先ごとに担当へ振り分ける運用は、プレミアムを前提にした設計になっています。

月額で見るとスタンダード1,078円に対しプレミアムは4,378円で、差は3,300円です。5IDで割ると1人あたり660円で、アカウントを人数分そろえるコストとして見れば小さい額ではありません。ただしこれは「1つの番号を5人で共有する」ための費用であり、FAX番号を5つ持つための費用ではない点に注意が必要です。

他の4サービスについては、複数人での利用可否が料金ページから読み取れませんでした。共有アカウントで運用するのか、ID追加が有料なのかは、申し込み前に確認すべき項目です。

FAX機を置き換えると、何が消えて何が残るか

導入の判断では、料金表に出てくる金額だけでなく、置き換えによって消える費用と残る作業を分けて考える必要があります。

消えるもの

FAX専用の電話回線の基本料。複合機やFAX機のリース料と保守料。用紙とトナーの消耗品費。紙の受信物を置くスペース。

オフィスにいないと送受信できないという制約もなくなります。eFaxはモバイルアプリ、メッセージプラスはスマートフォンアプリを案内しており、外出先での送受信を前提にしています。

残るもの

手書き書類をデータにする手段。スキャナーかスマートフォンのカメラが要ります。メッセージプラスのように、届いたFAXへデータ上で書き込める機能を持つサービスもありますが、こちらが作る書類の電子化は別の話です。

受け取った書類の保存と整理も残ります。サービス側の履歴に閲覧期限があるなら、なおさら自社での保存が必要です。

そのうえで、インターネットFAX側に新しく発生する費用があります。月額基本料、送信の従量料金、サービスによっては市外局番のオプション料です。MOVFAXは03/06/045の市外局番を月110円(税込)のオプションとしており、基本料には含まれていません。市外局番が必要な事業者は、この分を上乗せして比較する必要があります。

契約まわりで確認しておくこと

料金表に出てこない条件が、実際の負担を左右することがあります。今回の5サービスで、公式ページから読み取れた点と読み取れなかった点を分けます。

図:申し込み前に自分で確かめる4項目

01

課金の単位

「枚」で数えるのか「ページ(60秒)」で数えるのか。eFaxだけ時間基準である点は、長い原稿を送るときに差が出ます。

02

無料枠の対象

受信だけ無料なのか、送受信の両方に枠があるのか。枠が分かれていると、片方だけ超過することがあります。

03

支払方法と請求書

faximoは請求書の郵送をやめると月額が下がります。請求書が必要な経理体制かどうかで実質の月額が変わります。

04

解約の条件

最低利用期間や解約の締め日は、今回確認した5サービスの料金ページでは明記を確認できませんでした。申込前に規約で確認してください。

年払いを選ぶ場合は特に注意が必要です。eFaxの年払いは23,500円(税込25,850円)、メッセージプラスの年払いは10,450円(税込)で、いずれも1年分を先に支払う形です。途中解約したときの返金の有無は料金ページに記載がなく、今回の調査では確認できませんでした。契約前に規約を読んでください。

受信したFAXを帳簿書類として保存する場合は、電子帳簿保存法の扱いも関係します。インターネットFAXで受け取った請求書や注文書がどの区分になるかはインターネットFAXで受け取った請求書は電子取引か|電子帳簿保存法の区分と保存要件を条文で確認にまとめました。枚数から総額を自分で計算する手順はインターネットFAXの料金は枚数で決まる|月の送受信枚数から総額を計算する手順と分岐点をご覧ください。

各サービスの詳細

料金の内訳、機能、向く事業者・向かない事業者を、サービスごとに詳しくまとめています。

サービス運営いちばんの特徴詳細ページ
eFaxConsensus Cloud Solutions Inc.(サイト表記)送受信各150ページの無料枠。1ページは60秒で計算eFaxの料金と条件
MOVFAX株式会社リンク受信1,000枚まで無料。プレミアムは5IDと管理機能MOVFAXの料金と条件
メッセージプラス株式会社メディア4u受信料0円と留守番電話。年払いで月額換算871円メッセージプラスの料金と条件
faximo株式会社エディックワークス受信超過9.9円/枚。請求書レスで月額1,034円faximoの料金と条件
秒速FAX Plus/秒速FAX送信株式会社トゥーンズ受信と送信が別サービス。送信は月額0円秒速FAXの料金と条件

表の時点:2026年10月8日。運営会社名は各社の公式サイトの表記にもとづきます。

秒速FAX送信の公式サイトの画面。初期費用660円・月額基本料金0円と書かれ、送信枚数ごとの1ページ送信単価(税込)として〜5,000枚12円、5,001枚〜10,000枚11円、10,001枚〜50,000枚10円、50,001枚〜9円の表が掲載されている
出典:株式会社トゥーンズ「FAX送信なら秒速FAX」(2026年10月8日に表示を確認)。

よくある質問

無料で試せるサービスはありますか

秒速FAXは公式サイトで「無料アカウント開設はこちら」と案内しており、アカウント開設自体は費用なしで進められます。faximoは公式サイトの上部に「無料トライアル・資料請求・お問い合わせ」の導線を置いています。ほかのサービスについては、今回確認した料金ページで無料期間の明記を見つけられませんでした。試用の可否と期間は各社へ確認してください。

月の途中で申し込むと料金はどうなりますか

faximoは「初回のご請求は、初期登録料・月額基本料・登録月にご利用になった送受信料金の合算となります」と説明しており、具体的な計算例も掲載しています。メッセージプラスの月払いプランは「初月は無料になります」と明記されています。eFaxは「初月のみ登録手数料1,100円(税込)」としています。日割りの有無は各社で書き方が異なるため、申込月の負担は個別に確認するのが確実です。

プランは後から変えられますか

eFaxは料金プランのページに「料金プランは途中での変更も可能です」と記載しています。MOVFAXはスタンダードとプレミアムの2プラン、秒速FAX PlusはSOHO・ベーシック・ビジネスの3段階を用意していますが、変更の可否と手続きについては料金ページに記載を確認できませんでした。枚数が増えてから上位プランへ移る前提で選ぶ場合は、この点も事前に確認してください。

いちばん安いインターネットFAXはどれですか

月の送受信枚数によって変わります。受信50枚・送信20枚ならメッセージプラスの年払いが月1,191円で最安、受信300枚・送信100枚と受信1,000枚・送信300枚ではMOVFAXのスタンダードプランが最安という計算になりました。固定費だけで決めると、超過単価で逆転されます。

受信だけできればよい場合はどれを選べばよいですか

受信料0円のメッセージプラス、受信1,000枚まで無料のMOVFAXとfaximo、受信単価が無料になる秒速FAX Plusのビジネスプランが候補です。faximoは1,001枚を超えた分も9.9円(税込)/枚と安く設定されています。

送信が大量にある場合はどうですか

秒速FAX送信は月額基本料が0円で、送信単価は〜5,000枚が12円(税込)、5,001枚以上11円、10,001枚以上10円、50,001枚以上9円と段階的に下がります。固定費をかけずに枚数ぶんだけ払う設計です。

FAX機は完全に不要になりますか

送受信そのものはパソコンやスマートフォンで完結します。ただし、手書きの書類を送る場合はスキャンの手段が必要です。メッセージプラスは受信したFAXにデータ上で書き込める手書き機能を案内しています。

消費税はどの金額に含まれていますか

この記事では公式ページの表記をそのまま使っています。eFax、MOVFAX、メッセージプラス、faximoは税込額が併記されています。秒速FAX Plusの月額と初期設定費用には税の表記を確認できなかったため、そのままの金額を記載しました。秒速FAX送信の送信単価は公式ページに「税込」と明記されています。

この記事で参照した一次情報

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