インターネットFAXの料金は枚数で決まる|月の送受信枚数から総額を計算する手順と分岐点

白地に淡い青の円を敷いたBIZeeのアイキャッチ。インターネットFAXの料金計算のタグと、月額基本料871〜2,154円+受信の超過0〜11円+送信料金11〜16円=月額総額という式のカードを並べ、その下に分岐点1が送信42枚、分岐点2が送信98枚、受信1,000枚超で枚数で増えないのは2サービスのみという3枚の帯を置き、「インターネットFAXの料金は枚数で決まる 月額の安い順はそのまま順位にならない」という見出しと2026年10月時点のバッジを配置した構成

このページの要点

インターネットFAXの月額総額は、月額基本料+受信の超過料金+送信料金の3つで決まります。比較サイトで並ぶ「月額◯◯円」は1つ目だけなので、そのまま順位を信じると実際の請求と合いません。

分岐点は、当サイトが各社の公式料金から計算した範囲では送信42枚と送信98枚の2か所にあります。受信が月1,000枚以内なら、送信42枚未満はメッセージプラス年払い、42枚以上はMOVFAXスタンダードが安くなります。さらに受信が150ページ以内で送信が98枚を超えると、eFaxの年払いが最も安くなります。

受信が月1,000枚を超えるなら話が変わります。受信枚数で金額が増えないのはメッセージプラス(受信0円)と秒速FAX Plusのビジネスプラン(受信単価無料)の2つだけです。

総額は3つの数字で決まる

どのサービスも、請求額の構造は同じです。

図:月額総額を作る3つの要素

① 月額基本料

枚数に関係なくかかる固定費。安い順にメッセージプラス年払い871円(税込)、faximo請求書レス1,034円(税込)、MOVFAXスタンダード1,078円(税込)、eFax年払い約2,154円(税込)。秒速FAXは受信側660円から。

② 受信の超過料金

無料枠を超えた分だけかかります。無料枠はMOVFAXとfaximoが月1,000枚、eFaxが月150ページ。メッセージプラスは受信料0円、秒速FAX Plusのビジネスプランは受信単価無料です。

③ 送信料金

送信に無料枠があるのはeFax(月150ページ)だけです。単価はMOVFAX 11円(税込)、秒速FAX送信 12円(税込)、faximo 15.4円(税込)、メッセージプラス16円(税込)。

比較記事が「月額が安い順」で並べると、①だけの順位になります。送信が多い事業者ではそこに③が加わって順位が入れ替わり、受信が多い事業者では②が効いて別の順位になります。自社の枚数を入れて計算しないと、どれが安いかは決まりません。

まず自社の枚数を数える

計算に必要なのは2つの数字だけです。月の受信枚数と月の送信枚数です。

図:枚数の数え方

1

直近3か月のFAX通信履歴を出す

複合機の通信管理レポート、またはNTTなどの通信明細から拾います。1か月だけだと繁忙期か閑散期かで倍以上ぶれます。

2

受信と送信を分けて平均を出す

インターネットFAXは受信と送信で単価も無料枠も違うため、合算した枚数では比較できません。

3

ピーク月の枚数も控えておく

無料枠を超える月があるかどうかが判断を変えます。平均ではなく最大で見てください。

4

1枚あたりの原稿量を確認する

eFaxだけは、通信時間が60秒を超えると1枚が2ページ以上に数えられます。写真や細かい図面が多いなら、枚数より多く計上される前提で見積もります。

4つ目はeFax固有の論点です。利用規約は「実際のページ枚数又は当該ページの送受信時間(秒)を60(秒)で割って得られる数の小数点以下を切り上げた数のいずれか大きい方」で計算すると定めており、「送受信時間が1分6秒である1ページのファックスは2ページと認識されます」という例まで示しています。

5サービスの計算式

公式に掲載されている料金から、月額総額を出す式を並べます。rは月の受信枚数、sは月の送信枚数です。

サービス・プラン月額総額の式(税込)受信の無料枠送信の無料枠
メッセージプラス 年払い871 + 16s枚数の上限なし(受信料0円)なし
faximo 請求書レス1,034 + 9.9×(r−1,000) + 15.4s月1,000枚なし
MOVFAX スタンダード1,078 + 11×(r−1,000) + 11s月1,000枚なし
eFax 年払い約2,154 + 11×(r−150) + 11×(s−150)月150ページ月150ページ
秒速FAX Plus SOHO+秒速FAX送信660 + 8r + 12sなし(1ページ目から8円)なし
秒速FAX Plus ビジネス+秒速FAX送信1,220 + 12s受信単価が無料なし

表の時点:2026年10月9日。基本料・無料枠・単価は各社公式(メッセージプラスは料金・基本仕様、faximoは価格表、MOVFAXは料金プラン、eFaxは料金プラン、秒速FAXはPlusの料金ページと秒速FAX送信のページ)の記載です。式は当サイトが組み立てたもので、各社が公表している数式ではありません。超過分の計算はr・sが無料枠を超える場合のみ加算します。秒速FAX Plusの月額料金と受信単価は公式ページに税込・税抜の表記が見当たらず、表示額のまま記載しています。

秒速FAX Plusの公式サイトの料金ページの画面。初期設定費用1,650円、月額基本使用料660円~と書かれ、プラン表にSOHO 月額660円・受信単価8円・登録可能メールアドレス数1個まで、ベーシック 990円・3円・3個まで、ビジネス 1,220円・無料・20個までと並び、決済方法としてToonesポイント(1pt=1円)での前払式であることが記載されている
出典:株式会社Karigo「秒速FAX Plus 料金」(2026年10月9日に表示を確認)。

eFaxの約2,154円は、年払い23,500円(税込25,850円)を12で割った値です。eFax自身も「eFaxでできること」のページで「年払いなら月額約2,154円(税込)」と掲示しています。

送信枚数で順位が2回入れ替わる

受信が月1,000枚以内という前提で、送信枚数だけを動かすと何が起きるか。式を解くと、分岐点は2か所に現れます。

月の送信枚数最も安い組み合わせ月額総額2番目
0枚(受信のみ)メッセージプラス 年払い871円faximo 請求書レス 1,034円
20枚メッセージプラス 年払い1,191円faximo 1,342円
41枚メッセージプラス 年払い1,527円MOVFAX 1,529円
42枚MOVFAX スタンダード1,540円メッセージプラス 1,543円
100枚MOVFAX スタンダード2,178円eFax 年払い 約2,154円(受信150ページ以内のとき)
150枚eFax 年払い(受信150ページ以内)約2,154円MOVFAX 2,728円
300枚eFax 年払い(受信150ページ以内)約3,804円MOVFAX 4,378円

表の時点:2026年10月9日。上の計算式に送信枚数を代入した当サイトの計算値です。受信は1,000枚以内、eFaxの行は受信150ページ以内を前提としています。初期費用、登録手数料、オプションは含みません。秒速FAXは税の表記が確認できないため、この表の比較からは除いています。

図:2つの分岐点と、その理由

分岐点1:送信42枚

871+16s と 1,078+11s が等しくなるのは s=41.4 です。つまり送信42枚から、月額基本料が207円高いMOVFAXのほうが、送信単価が5円安いぶんで逆転します。サービスポイントを5,500ポイント(5,500円)でまとめ買いして送信1枚あたり15円にした場合は、分岐点が52枚にずれます。

分岐点2:送信98枚(受信150ページ以内のとき)

eFax年払いの約2,154円と、MOVFAXの1,078+11s が等しくなるのは s≒97.8 です。送信98枚を超えると、送信にも150ページの無料枠があるeFaxが最も安くなります。ただし受信が151ページ目に入った時点でeFaxにも超過料金がかかり、この優位は消えます。

送信10枚未満ならfaximoがMOVFAXより安い

1,034+15.4s と 1,078+11s が等しくなるのは s=10 です。送信がほとんどない事業者では、基本料が44円安いfaximoが先に立ちます。

受信が1,000枚を超えたときの分岐

受信側の分岐は、無料枠の位置で決まります。月1,000枚を超えると、MOVFAXとfaximoに超過料金が乗り始めます。

月の受信枚数(送信300枚で固定)MOVFAX スタンダードfaximo 請求書レスメッセージプラス 年払い
1,000枚4,378円5,654円5,671円
1,500枚9,878円10,604円5,671円
2,000枚15,378円15,554円5,671円
3,000枚26,378円25,454円5,671円

表の時点:2026年10月9日。上の計算式に受信枚数と送信300枚を代入した当サイトの計算値です。メッセージプラスの送信はサービスポイントを使わない16円(税込)で計算しています。初期費用とオプションは含みません。

受信1,500枚のあたりで、受信料が0円のメッセージプラスが一気に前に出ます。faximoの超過単価9.9円(税込)はMOVFAXの11円(税込)より安いため、受信が3,000枚まで増えるとMOVFAXとfaximoの順位も入れ替わります。

秒速FAX Plusのビジネスプランも、受信単価が無料なので枚数で増えません。1,220円+12円×送信枚数という式になり、送信300枚なら4,820円です。ただし公式は「月間数千枚以上の場合は事前にご相談くださいませ」と注記しており、無制限という意味ではありません。

初年度は初期費用を足して比べる

月額だけで比べると、初期費用の差が見えません。年単位では順位が変わることがあります。

サービス初期費用(税込)初年度の固定費(基本料12か月+初期費用)2年目以降の固定費
メッセージプラス 年払い0円10,450円10,450円
faximo 請求書レス1,188円13,596円12,408円
MOVFAX スタンダード1,100円14,036円12,936円
秒速FAX Plus SOHO+秒速FAX送信2,310円10,230円7,920円
eFax 年払い1,100円26,950円25,850円

表の時点:2026年10月9日。初期費用と基本料は各社公式の記載で、合計額は当サイトの計算です。メッセージプラスの月払いは登録事務手数料1,100円(税込)がかかり年間総額12,595円(税込)、月額基本料は初月無料と公式が案内しています。秒速FAXは初期費用がPlusの1,650円と秒速FAX送信の660円の合計で、月額はSOHOの660円で計算しています(同社の料金ページに税の表記は確認できませんでした)。従量料金は含みません。

メッセージプラスの年払いは登録事務手数料が0円で、初年度にサービスポイント3,000ポイント(送信200枚分)も付きます。ただし公式は「月払いから年払いへプラン変更時、継続更新時にはサービスポイント3000ポイントは付与されません」としているため、最初から年払いを選ばないとこの分は受け取れません。

計算から漏れやすい費用

基本料と従量料金だけを足しても、実際の支出には届かないことがあります。各社の公式ページで確認できた「別にかかるもの」を挙げます。

図:試算に入れ忘れやすい6項目

既存回線の基本料と転送料

今のFAX番号を残して転送で受ける構成では、既存回線を解約できません。この点はfaximoのFAQが、転送料金などが別途発生すると注意喚起しています。実際の金額はキャリアと契約内容で変わるため、試算の前に現在の明細を見てください。

市外局番のオプション料

MOVFAXは03・06・045が月100円(税込110円)です。年額では1,320円(税込)になります。

2つ目以降の番号

MOVFAXは「FAX受信専用番号は1契約につき、1つのご提供」で、初期登録料金と月額基本料金が1契約ごとに発生します。faximoも「1回のお申し込みにつき、FAX番号は1回線のみ」で、別のメールアドレスも必要です。

海外への送信料

faximoは地域1〜5で20.9円から135.3円(税込)。eFaxは海外あての単価が別の料金表にあり、送信利用残高の消費が速くなります。メッセージプラスと秒速FAX送信は海外送信に対応していません。

複数人で使うための上位プラン

MOVFAXで5IDを使うにはプレミアムプラン月4,378円(税込)が必要です。秒速FAX Plusは登録できるメールアドレス数がSOHO 1個・ベーシック3個・ビジネス20個までで、人数が増えると上位プランになります。

前払いポイントの買い置き

秒速FAXはToonesポイント(1pt=1円)の前払いで、公式は「1度購入したToonesポイントは、払い戻しが原則出来ません」としています。メッセージプラスの年払いも、ポイントが足りないと送信できません。

試算と請求額がずれる理由

ここまでの計算は、公式に掲載された単価をそのまま掛け算したものです。実際の請求額とは、次の3点でずれることがあります。

1つ目は端数処理です。faximoの価格ページには「月々のご請求においては、税抜金額の合計額に税額を加算し、ご請求いたします」「小数点以下は切り捨てとさせていただきます」という注記があります。税込単価をそのまま掛けて足した金額と、税抜で合計してから税を加えた金額は、1円から数円ずれます。

2つ目は請求期間の区切りです。eFaxの料金ページは「毎月の月額料金の請求日は、ご利用開始日により個々に異なります。ご利用開始日を起点に1か月ごとのご請求となります」としており、暦月とは一致しません。無料枠の150ページも同じ区切りで数え直されます。秒速FAX送信は「前月1日から月末までを1区切りとして集計」と注記しており、こちらは暦月です。

3つ目は税の表記です。秒速FAX Plusの料金ページには税込・税抜の表記が見当たりませんでした。表示額が税抜だった場合、SOHOの660円は726円、ビジネスの1,220円は1,342円になる計算です。金額の順位が変わる幅なので、申し込み前に問い合わせて確定させてください。当サイトの試算では、確認できない数字を推測で税込に直すことはせず、表示額のまま扱っています。

ケース別の結論

ここまでの計算をまとめます。いずれも月額基本料と従量料金だけの比較で、初期費用は含みません。

自社の枚数最も安くなる候補理由
受信が多く、送信は月40枚までメッセージプラス 年払い基本料871円(税込)が最安で、受信料が0円
受信1,000枚以内・送信42〜97枚MOVFAX スタンダード送信11円(税込)が最安水準で、受信1,000枚まで無料
受信150ページ以内・送信98枚以上eFax 年払い送信にも月150ページの無料枠がある唯一のサービス
受信が常時1,000枚超・送信は少ないメッセージプラス または 秒速FAX Plus ビジネス受信枚数で金額が増えない2つ
受信が常時2,000枚超・送信も多いfaximo または 秒速FAX Plus ビジネスfaximoは超過9.9円(税込)が最安、秒速は受信単価が無料
送信がほとんどなく固定費を抑えたいメッセージプラス 年払い登録事務手数料0円・年額10,450円(税込)

表の時点:2026年10月9日。当サイトが各社公式の料金から計算した結果です。番号の種類、保存期間、契約条件は金額に表れないため、別途確認が必要です。

金額で選びきれない場合は、番号と保存の条件が決め手になります。市外局番が必要かどうかはインターネットFAXの番号は選べる?市外局番と050の違い、既存番号を引き継ぐときに確認すること、受け取った請求書を帳簿として残す場合の要件はインターネットFAXで受け取った請求書は電子取引か|電子帳簿保存法の区分と保存要件を条文で確認で整理しています。

各サービスの契約条件は、MOVFAXの料金と契約条件|受信1,000枚無料・送信11円、番号は新規発番、eFaxの料金と利用規約|送受信各150ページ無料、1ページは60秒で計算、メッセージプラスの料金と制約|FAX受信0円・送信16円、番号は050で選べない、faximoの料金と番号の条件|受信超過9.9円、03・06・052・050から選べる、秒速FAXの料金と2本の契約|Plusは受信単価無料、送信は月額0円にまとめています。5サービスを1ページで見比べるならインターネットFAX比較|現行5サービスの料金・無料枠・超過単価を公式情報で検証をご覧ください。

よくある質問

月額が一番安いサービスはどれですか

月額基本料だけで比べると、メッセージプラスの年払い(月額換算871円・税込)が最安です。ただし送信は16円(税込)/枚と比較した5サービスで最も高いため、送信が月42枚を超えるとMOVFAXスタンダード(1,078円・税込、送信11円・税込)のほうが総額で安くなります。

受信が多い場合はどれを選べばよいですか

受信枚数で金額が増えないのは、受信料0円のメッセージプラスと、受信単価が無料の秒速FAX Plusビジネスプランの2つです。MOVFAXとfaximoは月1,000枚まで無料、eFaxは月150ページまで無料で、それを超えると従量課金が始まります。

eFaxが有利になるのはどんな場合ですか

受信が月150ページ以内で、送信が月98枚を超える場合です。送信にも月150ページの無料枠があるのは、今回比較した5サービスでeFaxだけでした。受信が151ページ目に入ると超過料金がかかり、この優位はなくなります。

送信枚数の見積もりはどう立てればよいですか

直近3か月の通信履歴から、受信と送信を分けて平均とピークを出します。eFaxを候補にする場合は、利用規約が通信時間60秒ごとに1ページとして計算すると定めているため、原稿の枚数より多く計上される可能性を見込んでください。

初期費用はどのくらい違いますか

メッセージプラスの年払いが0円、MOVFAXとeFaxが1,100円(税込)、faximoが1,188円(税込)、秒速FAXはPlus 1,650円と秒速FAX送信660円の合計2,310円です。秒速FAXは受信と送信が別サービスのため、両方使うと初期費用も2本分になります。

料金以外に比べるべき項目はありますか

市外局番を選べるか、既存番号を引き継げるか、受信データが何日・何件保存されるか、最低利用期間や解約の締め日があるかです。いずれも月額には表れませんが、導入後の運用コストや乗り換えやすさを左右します。

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