ロジザードZEROの料金を調べると、金額にはたどり着けません。公式サイトが公開しているのは費用の内訳と、見積もりの前提になる条件だけだからです。ただし、金額が出ていないことと、何も分からないことは別です。2026年10月13日に公式の利用料ページ、サービス概要、よくあるご質問、提供会社の会社概要を順に開いて、見積もりを受け取る前に確定できる条件を洗い出しました。
この記事で確認した内容
- 料金は非公開。公開されているのは初期費用(ソフトウェアライセンス費用・導入支援費用・その他オプション)と月額費用(ソフトウェア利用料・サポート利用料・その他オプション)という内訳だけ
- FAQでは「約7割のお客様が標準機能・標準料金プランで導入」と説明されている。開発が必要な場合は別途見積もり
- 契約は荷主単位。倉庫業で複数の荷主を扱う場合、契約数がそのまま費用に効く
- 対応規模は1日10件の出荷から1日2万件の出荷まで。出荷量が多い場合は専用プランがある
- 導入は最短1か月。カスタマイズがある場合は開発内容による
- ハンディターミナルはレンタルサービスがあり、利用者の90%以上がレンタルを活用していると公式に記載
- サポートは365日の電話・メール対応で、月額費用のサポート利用料に含まれる
- 解約は解約お申し込みフォームから。締め日や違約金の記載は見つからなかった
提供会社はロジザード株式会社
ロジザードZEROを提供しているのはロジザード株式会社です。会社概要ページには、設立2001年7月16日、本社は東京都中央区日本橋人形町三丁目3番6号、代表取締役社長は金澤茂則氏と掲示されています。資本金は304,604,800円、従業員数は147名(いずれも2026年6月30日現在)です。

公式サイトにはIR(投資家情報)のセクションがあり、経営方針、IRニュース、業績・財務情報、株式関連情報が置かれています。提供会社が上場企業であるかどうかは、長く使うシステムを選ぶときの判断材料のひとつです。事業内容はSaaS(クラウドサービス)事業、情報システムの開発及び販売、物流業務・小売業務コンサルティングと記載されています。
サービス概要ページには「1,900*を超える物流現場で稼働中」(*2025年12月末時点)と掲示されています。この数字は提供会社が自社サイトに掲示しているもので、当サイトでは検証していません。
料金は非公開だが、費用の内訳は公開されている
利用料ページは「365日サポート付き シンプルな料金体系」という見出しで、初期費用と月額費用の2本立てであることが示されています。それぞれの中身は次のとおりです。
| 区分 | 含まれる項目 | 金額の公開 |
|---|---|---|
| 初期費用 | ソフトウェアライセンス費用 | 公開なし |
| 導入支援費用 | 公開なし | |
| その他オプション | 公開なし | |
| 月額費用 | ソフトウェア利用料 | 公開なし |
| サポート利用料 | 公開なし | |
| その他オプション | 公開なし |
この内訳には実務上の意味があります。サポート利用料が月額費用の中に項目として置かれているということは、サポートが月額に含まれる設計だということです。サポートを別契約として積む設計のサービスと見積もりを比べるときは、この違いを揃えてから並べる必要があります。
ページ下部には「※カスタマイズに関しては、アドオン開発プランや専用環境プランなど、お客様のご要望に合わせたご提案が可能です。」という注記があります。標準の枠を超える場合に、アドオン開発と専用環境という2つの選択肢が用意されている構成です。
料金に関するFAQで確定できること
利用料ページの下部には、料金に関するよくある質問が置かれています。金額そのものは出てきませんが、見積もりの前提は分かります。
利用料ページのFAQに書かれている内容(2026年10月13日に確認)
約7割のお客様が標準機能・標準料金プランで導入
「ロジザードZEROは機能が豊富なため」と理由が添えられている。開発が必要な場合は別途見積もり
自動連携の費用は別途見積もり
連携するシステムにより、開発やデータ整備の必要があるかを確認するためと説明されている
ヒアリングのうえ概算見積もりを提示
料金表請求フォームから問い合わせる流れ
IT導入補助金の案内ページがある
1年ごとに対象ツール申請を行っているため、その年度の採択状況は問い合わせが必要と注記されている
対応しているハンディターミナルなら手持ちのものを使える
動作確認を行ったうえで利用可能とされている
「約7割が標準料金プラン」という数字は、見積もりが標準から外れる確率が3割程度あるという読み方もできます。基幹システムとの自動連携を前提にしている場合、その3割に入る可能性が高くなります。問い合わせの段階で連携先のシステム名を伝えておくと、概算の精度が上がります。
契約は荷主単位になっている
よくあるご質問の「倉庫業なのですが、複数の荷主でも使用することができますか?」という項目に対する回答は明快です。
「ロジザードZEROは荷主単位での契約となっております。」
3PLや物流倉庫が複数の荷主の在庫を扱う場合、荷主の数がそのまま契約数に効く設計だということ。
自社の在庫だけを管理するメーカーや通販事業者であれば、この条件は1契約で収まります。一方、受託する荷主が増えるほど費用が積み上がる構造なので、3PL事業者が総額を見積もるときは「何社ぶんか」を先に決めてから問い合わせることになります。
公式サイトには3PL・物流倉庫向けの専用セクションが用意されており、「ロジザードの3PL様支援サービス」「導入面・運用面・将来性の強み」というページが置かれています。倉庫業を主な対象のひとつとして設計されていることが、サイト構成からも読み取れます。
対応できる出荷規模は1日10件から1日2万件
よくあるご質問の「どのくらいの出荷件数に対応できますか?」という項目には、「1日10件の出荷から1日2万件の出荷まで、あらゆる規模の物流現場でご活用いただいています」と書かれています。続けて「出荷量の多いお客様には専用のプランもご用意しておりますので、別途ご相談ください」とあります。

この数字は幅の広さを示すものですが、同時に出荷が少ない段階から導入できるという説明でもあります。サービス概要ページの見出しも「スモールスタートから拡大まで」です。
ただし、1日10件の現場と1日2万件の現場では、必要な構成も金額も違うはずです。公式ページに金額が出ていない以上、自社の出荷件数と拠点数、荷主数を伝えてから見積もりを受け取る以外に総額を知る方法はありません。
ハンディターミナルはレンタルが9割以上
ロジザードZEROはハンディターミナルでの作業を前提にした設計です。よくあるご質問には、端末の調達方法について具体的な記載があります。
公式の回答によると、初期導入コストを抑えるためにハンディターミナルのレンタルサービスが用意されており、不要時に返却でき、充電池の無償交換にも対応しているため、現在の利用者の90%以上がレンタルサービスを活用しているとされています。
さらに「ハンディターミナルを利用しての運用を推奨していますが、バーコードを活用せず、パソコンの管理画面のみで運用することも可能です」とも書かれています。端末を一切用意せずに始める選択肢も残されているということです。
一方、「スマートフォンをハンディターミナルとして使用することはできますか?」という質問には「標準でご利用いただけるのはハンディターミナルとなっております」と回答されています。手持ちのスマートフォンで検品する運用は、標準の範囲では想定されていません。この点は、スマートフォンアプリでの検品を前面に出しているサービスとの明確な違いです。
導入期間は最短1か月
「契約してからどれくらいの期間で導入できますか?」という質問への回答は「最短1か月での導入が可能です。」です。カスタマイズが必要な場合は開発内容によって期間が異なるとされ、周辺システムとの自動/API連携、物流ロボット、RFIDの導入を検討している場合は問い合わせ時に伝えるよう案内されています。
導入支援費用が初期費用の項目として置かれていることと合わせて読むと、立ち上げを提供会社が支援する前提の設計だと分かります。自社だけで設定を済ませて翌日から使うタイプのサービスとは、始め方そのものが違います。
365日サポートに含まれる対応の範囲
利用料ページには、サポートで対応してもらえる内容が具体的に列挙されています。範囲が書かれているサービスは多くないため、見積もりを比べるときの材料になります。
| 区分 | 公式に挙げられている具体例 |
|---|---|
| Q&A対応 | システムの仕様確認/ハンディターミナルの機能確認(レンタルサービス利用者が対象)/その他Q&A |
| 設定変更 | ロジザードZEROと連携しているシステムを入れ替える/運送会社が配達指定時間を変更した/カスタマイズを伴わない作業の依頼(CSVデータのインポート・エクスポート形式の変更など) |
注目したいのは設定変更が対応範囲に入っていることです。CSVの入出力形式の変更や、運送会社の仕様変更への追随が、カスタマイズを伴わない範囲であればサポートで対応される設計になっています。この種の作業を都度有償で依頼する必要があるかどうかは、運用コストに効きます。
サービス概要ページには「導入・稼働・運用の面で、それぞれお客様担当チームとサポート専任チームが365日、年末年始もしっかりとサポートします」「25年休まずにサポートをしていることがロジザードの強みの一つです」と記載されています。
在庫・商品・ピッキングの機能構成
機能はWMSとして必要な範囲が標準で用意されています。在庫・拠点管理では、在庫照会機能、複数倉庫対応、棚卸機能が挙げられています。棚卸では「棚卸まで動かない在庫」だけを事前に棚卸することもできると説明されています。
商品管理では、品質区分管理(A品・B品・不良品のステータス管理)、有効期限管理(引当不可日数の指定が可能)、入荷日管理・先入先出管理、ロット管理・シリアル管理、セット品管理が標準機能です。梱包形態管理(ケース・ボール・バラ単位の入出荷管理)はオプションと明記されています。
ピッキングでは、トータルピッキング、フロア別ピッキング、ペーパーレスピッキングが挙げられています。トータルピッキングは「しながら仕分ける方法」と「後に仕分ける運用」のどちらも標準機能で実現できると書かれています。
このほか、マテハン・物流ロボット連携機能、RFIDオプション機能、OCR対応、GS1対応、Amazonベンダーセントラル連携、店舗管理オプション連携、AI在庫分析(5種類の分析ダッシュボードとAIチャット)、工数管理のLzTimerが用意されています。
セキュリティ機能と第三者認証
セキュリティ関連の機能も公式ページに一覧で掲示されています。
| 機能 | 公式の説明 |
|---|---|
| ログインパスワード設定機能 | 文字種制限、使用期限(アラート日数・パスワード再設定)の設定。一定回数誤った場合のアカウントロック機能を搭載 |
| 多要素認証(MFA)対応 | ログイン時に複数の方法で本人確認を行う仕組み |
| グローバルIPでのログイン制御 | 契約者単位でアクセス元のグローバルIPを制限。指定したIPのみログインを許可できる |
| 権限ロール機能 | 所属に応じて管理画面の閲覧制限、ハンディターミナルの操作権限を設定 |
| 個人情報マスキング機能 | 出荷データに含まれる住所や氏名をマスキング。保持期間を設定すると以降は閲覧できなくなる |
| 操作履歴参照機能 | 誰が・いつ・どの機能で・どのような操作を・どこ(IPアドレス)から実施したかを確認できる(ハンディターミナル操作履歴はオプション) |
公式ページには、ロジザード株式会社がSOC2 Type2レポート、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証、プライバシーマーク認定を取得していると記載されています。ランサムウェア対策については「侵入させない、侵入されても止める、万一でもすぐ戻す」の三層防御に取り組むとして、予防・検知・対応・復旧の4段階で説明されています。
多要素認証とIP制限が標準の機能として掲示されている点は、プランによって使える・使えないが分かれるサービスとの違いです。ただし、これらが標準料金プランの範囲に含まれるかどうかは、金額が非公開のため確認できませんでした。
海外対応と連携、APIの扱い
よくあるご質問によると、ロジザードZEROは英語・中国語(簡体字・繁体字)・タイ語・ベトナム語に対応しており、中国・タイ・ベトナム・フィリピンなどの東南アジアでの導入実績があるとされています。公式サイトには海外向けWMSのセクションがあり、東南アジア向けのLogizard ZEROと、中国向けOEMのe-倉管が別に案内されています。
連携については、ERP(基幹システム)、カートシステム、OMS(受注管理システム)、後払いサービスなどとの連携実績が掲示されています。「標準連携、API/自動連携も積極的に進めています」とされる一方、「一部システムは連携にあたり開発が必要な場合があります」とも書かれています。
APIについては注意が要ります。よくあるご質問の回答は「APIの仕様は公開しておりません。仕様開示をご希望の際は、ユーザー様よりご相談いただけますようお願いいたします。」です。自社開発のシステムとつなぐ計画がある場合、検討の初期段階で仕様を読むことができません。
他社と比べたロジザードZEROの強み
公開情報から確認できる強み
月額費用の内訳にサポート利用料が項目として置かれ、365日の電話・メール対応と対応範囲が公開されている
品質区分、有効期限、先入先出、ロット・シリアル、セット品、3種類のピッキングが標準。約7割が標準プランで導入とされる
SOC2 Type2、ISMS、プライバシーマークの取得を公表。MFAとIP制限も機能として掲示されている
利用者の90%以上がレンタルを活用。不要時の返却と充電池の無償交換に対応
比較で意味を持つのは、サポートと端末の扱いです。在庫管理システムの見積もりは、月額だけを並べると「サポートが別料金のサービス」が安く見えます。対応範囲まで公開されているサービスは多くないため、他社に問い合わせるときは同じ粒度で範囲を聞くと比較が成立します。5サービスの課金単位の違いは在庫管理システム比較にまとめています。
他社と比べたロジザードZEROの弱み
公開情報から確認できる弱み
初期費用も月額費用も内訳だけ。予算の目安を立てる段階で問い合わせが必要になる
複数荷主を扱う倉庫業では、荷主の数だけ契約が必要になる
標準で使えるのはハンディターミナル。手持ちの端末で始めたい場合は構成が変わる
自社開発システムとの連携を検討する段階で、仕様を読んで実現性を判断できない
金額が非公開であることは、検討の進め方そのものを変えます。社内で予算を確保してから選定に入る会社では、最初の一歩で止まります。概算見積もりはヒアリングのうえで提示されるため、出荷件数、拠点数、荷主数、連携したいシステム名を先に整理しておくと、1回のやり取りで概算まで進めます。
向く会社と向かない会社
公開されている条件から読める向き・不向き
ピッキング、ロケーション、品質区分、先入先出まで標準機能。WMSとして設計されている
365日の電話・メール対応で、対応範囲が公開されている。設定変更も範囲に入る
英語・中国語・タイ語・ベトナム語に対応し、東南アジア向けの体制が用意されている
MFA、IP制限、個人情報マスキング、操作履歴参照が機能として掲示され、第三者認証も公表されている
公式ページから金額は分からない。問い合わせずに概算を出すことはできない
契約は荷主単位。荷主の数が費用に直結する
解約の手続き
よくあるご質問の「ご利用中の方」の区分に、解約についての項目があります。公式の回答は「必須事項をご記載のうえ、以下の解約お申し込みフォームよりお申し込みください。詳細確認のため、追って当社担当よりご連絡させていただきます。」です。
フォームからの申し込みと、担当者からの連絡という2段階になっています。解約の締め日、最低利用期間、解約時の違約金については、公式サイトで確認できませんでした。フッターには使用規約、レンタル規約、データ連携API利用規約の3つが置かれているため、契約前にこれらを取り寄せて条件を確認する進め方になります。
公開情報では確認できなかったこと
公式の利用料ページ、サービス概要、よくあるご質問、提供会社の会社概要を開いて確認した範囲で、次の項目は見つかりませんでした。
初期費用と月額費用の金額:内訳のみ公開されており、下限も上限も掲示されていない。
標準料金プランの内容:「約7割が標準機能・標準料金プランで導入」とあるが、標準プランに何が含まれるかの一覧は見つからなかった。
最低利用期間と契約期間:記載が見つからなかった。
解約の締め日と違約金:解約フォームの案内のみで、条件の記載は見つからなかった。
ハンディターミナルのレンタル料金:レンタルサービスがあることは書かれているが、金額の掲示はなかった。
オプションの範囲と金額:梱包形態管理、RFID、物流ロボット連携、ハンディターミナル操作履歴がオプションであることは書かれているが、金額は公開されていない。
金額が公開されていないサービスでは、問い合わせる前に「自社の条件」を数字で固めておくほど、戻ってくる見積もりの精度が上がります。出荷件数、拠点数、荷主数、品目数、連携したいシステム名、必要なオプションの6点を書いて送るのが最短です。
この記事で参照した一次情報
ロジザードZERO 利用料について(logizard-zero.com/services/usage-fee/)
ロジザードZERO サービス概要(logizard-zero.com/services/)
ロジザードZERO よくあるご質問(logizard-zero.com/faq/)
ロジザード株式会社 会社概要(logizard.co.jp/company/profile/)
表の時点: 2026年10月13日。金額の掲示が見つからない項目は「公開なし」「確認できなかった」と書いています。稼働現場数や利用者の割合は提供会社が自社サイトに掲示している数字をそのまま引用したもので、当サイトでは検証していません。提供条件は提供会社の判断で変わるため、問い合わせの前に公式ページで現在の掲示を確認してください。
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ロジザードZEROの見積もり条件を読んだあとに、金額を公開しているサービスも確かめたい方へ。

