在庫管理システム比較5選|料金を公開しているのは2社、増えるのはユーザー数か出荷件数か【2026年】

白地に淡い青のグリッドを敷いたBIZeeのアイキャッチ。在庫管理システム比較のタグと「料金を公開しているのは5社のうち2社。増えるのはユーザー数か、出荷件数か」という見出しを置き、zaicoはユーザー数で増える・ロジクラは出荷件数で増える・ロジザードZEROは内訳のみ公開の3枚の帯と、zaicoスターター8,980円、ロジクラLite年契約16,000円、ロジクラPremium年契約40,000円、zaicoベーシック49,800円、スマートマットクラウドとクラウドトーマスは料金ページなし、の5枚のカードを並べた構成

在庫管理システムを比較しようとすると、最初の段階で止まります。公式サイトに金額を載せているサービスのほうが少ないからです。2026年10月13日に5サービスの公式ページを順に開いて確かめたところ、料金表を公開していたのは2サービス、料金の内訳だけを公開していたのが1サービス、料金ページ自体が存在しないのが2サービスでした。

この比較で分かること

  • 金額を公開しているのは zaico と ロジクラ の2サービス。月額8,980円〜と16,000円〜で、課金の単位がまったく違う
  • zaicoはユーザー数で増える。ロジクラは出荷件数で増える。同じ「月額」でも、何が増えると請求が増えるかが逆
  • ロジザードZEROは金額を出していないが、初期費用と月額費用の内訳は公開している。何を見積もってもらうかが先に分かる
  • スマートマットクラウドとクラウドトーマスは公式サイトに料金ページがない。比較表に数字を入れるには問い合わせが要る
  • 無料で始められるサービスは、この5つの中にはない。いずれも無料トライアルか資料請求が入り口になる

この記事の掲載基準と除外基準

掲載したのは、2026年10月13日時点で公式サイトから申し込みまたは問い合わせができ、クラウドで提供されている在庫管理・倉庫管理システム5サービスです。金額は各サービスの公式ページに書かれている表記をそのまま引き、公開されていないものは「公開なし」と書いています。比較サイトやまとめ記事に載っている金額は使っていません。

この点は重要です。実際に、第三者のまとめ記事にはzaicoの料金として「無料プラン0円、スタンダード2,728円/月」という古い数字が残っていますが、2026年10月13日の公式料金ページに無料プランは掲載されておらず、いちばん安いスターターが月8,980円(税込9,878円)です。金額は公式ページで確かめないと、桁が変わります。

除外したのは、パッケージ販売のみでクラウド提供がないもの、提供終了が告知されているもの、個人向けアプリです。導入社数や受賞歴は各社が自社サイトに掲示している数字をそのまま引用し、当サイトでは検証していません。

料金が増える原因は3通りに割れる

在庫管理システムの月額は、何かが増えると上がります。その「何か」が、サービスによって違います。

月額が増える原因

ユーザー数で増える

zaico。基本ユーザー数を超えると1名あたりの追加料金が積み上がる。閲覧だけのユーザーは追加できない

出荷件数で増える

ロジクラ。プランごとに無料の出荷件数があり、超えた分は1件あたりの単価で課金される

構成要素の積み上げ

ロジザードZERO。ソフトウェア利用料・サポート利用料・オプションの合計。金額は見積もりで決まる

ここを取り違えると、見積もりの比較が成立しません。人数が多くて出荷が少ない会社と、人数が少なくて出荷が多い会社では、安くなるサービスが入れ替わります。先に自社の「人数」と「月間出荷件数」を数えてから料金表を見るほうが早く終わります。

比較表① 公開されている料金と課金の単位

在庫管理システム5サービスの料金公開状況(2026年10月13日に各公式ページで確認)
サービス提供会社料金の公開いちばん安いプランの月額月額が増える原因
zaico株式会社ZAICO3プランの金額を公開8,980円(税込9,878円)フル権限ユーザーの人数
ロジクラ株式会社ロジクラ2プランの金額を公開16,000円(年契約)月間の出荷件数
ロジザードZEROロジザード株式会社内訳のみ公開、金額は非公開公開なし構成要素の積み上げ(見積もり)
スマートマットクラウド株式会社エスマット(旧:株式会社スマートショッピング)料金ページなし公開なし公開情報では確認できず
クラウドトーマス関通ホールディングス株式会社料金ページなし公開なし公開情報では確認できず

5つのうち3つは、公式サイトを見ても月額がいくらになるのか分かりません。この3つを比較表に並べるには、同じ条件を書いた問い合わせを3社に送り、返ってきた見積もりを突き合わせる必要があります。検討にかかる時間が、金額を公開している2社とは別物になります。

zaicoの料金はユーザー数で動く

zaicoは3つのプランを公開しています。基本料金に含まれるユーザー数が決まっていて、超えた分は1名ずつ足していく形です。

zaicoの料金プラン(2026年10月13日に公式の料金プランページで確認)
プラン基本料金(税抜/税込)基本ユーザー数最大データ登録数フル権限ユーザーの追加料金
スターター8,980円/9,878円フル3名/閲覧10名50,000件 推奨1名につき1,500円(税込1,650円)
ベーシック49,800円/54,780円フル10名/閲覧10名50,000件 推奨1名につき4,500円(税込4,950円)
プロフェッショナル150,000円〜/165,000円〜要お見積り要お見積り公開なし

公式ページには計算例も載っています。スタータープランでフル権限10名を使うと、基本料金+追加7名で月19,480円(税込21,428円)。ベーシックプランでフル権限15名なら、基本料金+追加5名で月72,300円(税込79,530円)です。追加の単価がプランによって3倍違うため、人数が増えたときの増え方もプランで変わります。

zaicoの料金プランページ。スターターが月8,980円(税込9,878円)でフル3名・閲覧10名・最大データ登録数50,000件推奨、ベーシックが月49,800円(税込54,780円)でフル10名・閲覧10名、プロフェッショナルが月150,000円〜(税込165,000円〜)で基本ユーザー数と最大データ登録数はいずれも要お見積りと表示されている
出典:zaico「料金プラン」(2026年10月13日に表示されていた内容)

注意したいのは、閲覧ユーザーは追加できないと明記されている点です。見るだけの人を10名より増やしたい場合、上のプランへ移るかフル権限として追加するかになります。人数の内訳を先に出しておかないと、プランの選び方を間違えます。

AI機能には回数の上限があります。スタータープランでは、撮影して棚卸数を更新するAIと写真から在庫データを検索するAIが月10回まで、手書き・PDFの納品書をAIが読み取る入庫処理と帳票からのデータ登録が月7ページまでです。ベーシック以上では、この回数の但し書きが付きません。

ロジクラの料金は出荷件数で動く

ロジクラは2つの有料プランの金額を公開し、さらに年契約と月契約で別の金額を出しています。

ロジクラの料金プラン(2026年10月13日に公式の料金プランページで確認)
プラン年契約月契約無料の出荷件数超過分の単価拠点数
Lite16,000円/月19,000円/月300件/月301件から25円/出荷1件1拠点
Premium40,000円/月49,000円/月2,000件/月2,001件から10円、5,001件から5円、50,001件から2円(いずれも出荷1件あたり)2拠点
Enterprise価格設定については問い合わせ公開なし公開なし公開なし

超過単価の落ち方に特徴があります。Liteは301件目から1件25円ですが、Premiumは2,001件目から10円、5,001件目から5円、50,001件目から2円へ段階的に下がります。出荷が多いほど1件あたりの負担が軽くなる設計です。

ここから逆転点が計算できます。月500件を出荷する会社なら、Liteは16,000円+(200件×25円)=21,000円、Premiumは40,000円です。月1,500件ならLiteが16,000円+(1,200件×25円)=46,000円となり、Premiumの40,000円を上回ります。年契約の金額で見た場合、おおよそ月1,260件あたりが分かれ目です。

Premiumには年間保守費用30,000円の記載があり、解約についても「ご解約に伴うご返金は行っておりません」と書かれています。初期費用については、導入時のオンラインミーティング全3回のサポート費用が発生するとされています。トライアルは14日間で、最上位プランの機能を試せます。

比較表② 月間出荷件数別に、どれが候補になるか

公開されている金額だけで試算した月額(年契約・税抜。zaicoは出荷件数で課金しないためユーザー数での金額)
想定ロジクラ Liteロジクラ Premiumzaico スターター(フル3名)zaico ベーシック(フル10名)
月100件の出荷16,000円40,000円8,980円49,800円
月500件の出荷21,000円40,000円8,980円49,800円
月1,500件の出荷46,000円40,000円8,980円49,800円
月5,000件の出荷133,000円70,000円8,980円49,800円
月10,000件の出荷258,500円105,000円8,980円49,800円

この表は金額だけを並べたもので、機能が同じという意味ではありません。zaicoの金額が出荷件数で動かないのは、出荷件数による課金をしていないからです。倉庫からの出荷業務そのものを管理する用途ではロジクラやロジザードZEROの系統が想定されており、どちらが安いかという比較は成り立ちません。

金額を横に並べる前に、同じ仕事をさせられるかを確かめてください。在庫の数を把握したいのか、倉庫の入出荷作業そのものを回したいのかで、候補になるサービスの系統が変わります。

この表の意味は「同じ条件で見積もったときに、課金の単位がどう効くか」を示すところまでです。機能要件を満たさないサービスが安く見えるのは、比較の設計を誤っている状態です。

ロジザードZEROは金額ではなく「内訳」を公開している

ロジザードZEROの利用料ページには、金額が1つも書かれていません。そのかわり、費用がどの要素でできているかが示されています。

ロジザードZEROが公開している費用の内訳(2026年10月13日に公式の利用料ページで確認)
区分内訳
初期費用ソフトウェアライセンス費用/導入支援費用/その他オプション
月額費用ソフトウェア利用料/サポート利用料/その他オプション
カスタマイズアドオン開発プランや専用環境プランなど、要望に合わせた提案が可能と記載
サポート365日の電話・メール対応。Q&A対応と設定変更が含まれる
金額の入手方法料金表請求フォームから問い合わせ。ヒアリングのうえ概算見積もりを提示

よくある質問の欄には、見積もりの前提になる情報も書かれています。「ロジザードZEROは機能が豊富なため、約7割のお客様が標準機能・標準料金プランで導入いただいています。開発が必要な場合は、別途お見積りとさせていただいております」という記載です。基幹システムとの自動連携についても、連携するシステムにより開発やデータ整備の要否を確認するため別途見積もりとされています。

ロジザードZEROの利用料についてのページ。365日サポート付き・シンプルな料金体系という見出しの下に、初期費用はソフトウェアライセンス費用・導入支援費用・その他オプション、月額費用はソフトウェア利用料・サポート利用料・その他オプションという2つの枠が並び、金額は書かれていない
出典:ロジザードZERO「利用料について」(2026年10月13日に表示されていた内容)

金額が出ていないことと、情報がないことは違います。サポートの範囲(Q&A対応、連携システムの入れ替えや配達指定時間の変更といった設定変更)まで公開しているため、見積もりを取る前に「何が月額に含まれるのか」は分かります。他社の見積もりと突き合わせるときは、この内訳を基準にすると条件を揃えやすくなります。

料金ページを持たない2サービスは、何を公開しているか

スマートマットクラウドとクラウドトーマスは、公式サイトのナビゲーションに料金のページがありません。入り口は資料請求か相談です。そのかわり、別の数字を掲示しています。

料金を公開していない2サービスが公式トップに掲示している数字(2026年10月13日に確認)
サービス方式公式が掲示している実績入り口
スマートマットクラウドIoT重量計「スマートマット」に在庫を載せて重さで数える導入社数1,400社以上資料ダウンロード
クラウドトーマス物流会社が作ったクラウド型WMS(倉庫管理システム)年間出荷実績1,500万個以上/現場改善実績1,000社以上/ITトレンド年間ランキングNO1の掲示無料相談・無料資料請求

スマートマットクラウドは、数える作業そのものをなくす方向の製品です。公式サイトには「IoT重量計『スマートマット』に在庫を載せて、いつも通り使うだけ。いつ、どれだけ減ったのか。いつ、どれだけ入ったのか。全部が在庫データとして残ります」と書かれています。ソフトウェアの利用料に加えてマットという物理デバイスが要るため、料金の形が他の4サービスとは違います。

スマートマットクラウドの公式トップページ。導入社数1,400社以上と表示され、棚卸・発注・補充から在庫データで解放するという見出しと、棚にIoT重量計のマットを敷いた写真、自動車・化学製薬・機械組立・医療宿泊・インフラの導入企業ロゴが並んでいる
出典:スマートマットクラウド 公式サイト(2026年10月13日に表示されていた内容)

クラウドトーマスは、物流会社の関通が自社の現場から作ったWMSという位置づけです。公式サイトは「入出荷作業から在庫管理までワンストップで支援。現場作業の最適化で、コスト削減と業務効率化を実現します」としています。在庫数の把握だけでなく、倉庫の作業そのものを対象にしている点が、zaicoのような在庫台帳型とは別の系統です。

クラウドトーマスの公式トップページ。出荷ミスゼロ・属人化解消へ、物流改善を実現できるWMS(倉庫管理システム)という見出しと、年間出荷実績1,500万個以上、現場改善実績1,000社以上、ITトレンド年間ランキングNO1という3つの数字が並んでいる
出典:クラウドトーマス 公式サイト(2026年10月13日に表示されていた内容)

比較表③ 無料で使える範囲と試用の条件

無料で使える範囲(2026年10月13日に各公式ページで確認)
サービス無料プラン無料トライアル試用時の条件
zaico料金プランページに掲載なしあり(無料でお試し)決済情報の登録不要で、すべての機能を試せると記載
ロジクラ掲載なしあり(14日間)最上位プランの機能を試せると記載
ロジザードZERO掲載なし公開なし資料請求・問い合わせが入り口
スマートマットクラウド掲載なし公開なし資料ダウンロードが入り口
クラウドトーマス掲載なし公開なし無料相談・無料資料請求が入り口

5サービスのいずれも、公式ページに無料プランの掲載はありません。zaicoはかつて無料プランを持っていたと紹介されることがありますが、2026年10月13日の料金プランページには3つの有料プランだけが並んでいます。無料で始めたい場合の選択肢は、期間を区切ったトライアルになります。

トライアルの中身も違います。zaicoは決済情報の登録が不要で全機能を試せるとしており、ロジクラは14日間で最上位プランの機能を試せるとしています。試用期間に何を確かめるかを決めておかないと、14日はすぐ終わります。

比較表④ 契約・解約まわりで公開されている条件

契約・解約・保守について公式ページに書かれていること(2026年10月13日に確認)
サービス契約期間解約・返金保守・サポート費用
zaico公開なし(プラン表に記載なし)公開なし初期設定ガイド・メールサポート・サポートサイト・自動回答チャットを全プランで利用可と記載
ロジクラ年契約と月契約で金額が分かれている解約に伴う返金は行っていないと明記Premiumは年間保守費用30,000円。初期費用として導入時のオンラインミーティング全3回
ロジザードZERO公開なし公開なし月額費用にサポート利用料を含む。365日の電話・メール対応
スマートマットクラウド公開なし公開なし公開なし
クラウドトーマス公開なし公開なし公開なし

解約の条件まで公開しているのはロジクラだけです。「ご解約に伴うご返金は行っておりません」という一文があるため、年契約を途中でやめても払った分は戻らないという前提で検討することになります。他の4サービスは契約期間も解約の扱いも公開していないため、契約書か見積もり時に確認する項目になります。

在庫管理システムとWMS(倉庫管理システム)は同じではない

5サービスを並べると、自分たちの呼び方が分かれています。zaicoは「在庫管理システム」、ロジザードZEROは「クラウド倉庫管理・物流在庫管理システム」、クラウドトーマスは「クラウド型WMS(倉庫管理システム)・物流管理システム」と名乗っています。同じ棚の在庫を扱っていても、設計の出発点が違うということです。

在庫管理システムは、何がいくつあるかを正確に持つことが中心です。棚卸、入出庫の記録、品目ごとの数量、発注点のアラートといった機能が並びます。数を合わせることが目的なので、人数と品目数で規模が決まります。zaicoの料金がユーザー数で動き、最大データ登録数を目安として示しているのは、この設計に沿っています。

WMSは、倉庫の中で人がどう動くかを決めるシステムです。入荷検品、ロケーション管理、ピッキング指示、出荷検品、送り状の発行といった作業の順番そのものを扱います。作業の量が増えると負荷が増えるため、出荷件数や拠点数で規模が決まります。ロジクラが出荷件数で課金し、拠点数でプランを分けているのはこのためです。

どちらを選ぶかは、困っている場所で決まります。「数が合わない」のが問題なら在庫管理システム、「出荷が間に合わない・ミスが出る」のが問題ならWMSです。クラウドトーマスが公式サイトの先頭に「出荷ミスゼロ・属人化解消へ」と掲げているのは、後者を正面から対象にしているからです。両方を同時に解決しようとすると、必要な機能が増えて金額も上がります。

3つのケースで1年分の費用を試算する

公開されている金額だけを使って、12か月分の総額を出します。初期費用、オプション、消費税は含めていません。金額を公開していない3サービスは試算できないため、ここには入りません。

ケース別の年額試算(年契約・税抜。公開されている金額と単価から計算)
ケース条件zaicoロジクラ
A 小さな事業所触る人3名、月100件の出荷、1拠点、品目2,000107,760円
(スターター8,980円×12)
192,000円
(Lite 16,000円×12)
B 人数が多い現場触る人10名、月100件の出荷、1拠点、品目2,000233,760円
(スターター+追加7名=19,480円×12)
192,000円
(Lite 16,000円×12)
C 出荷が多いEC触る人3名、月3,000件の出荷、2拠点、品目8,000107,760円
(出荷件数では課金されない)
600,000円
(Premium 40,000円+超過1,000件×10円=50,000円×12)

ケースBで逆転が起きます。人数が3名から10名へ増えるだけで、zaicoはスタータープランで年233,760円となり、ロジクラのLite(年192,000円)を上回ります。同じ出荷件数でも、人数の増え方で順番が入れ替わるということです。

ケースCは、金額だけを見ればzaicoが大きく下回ります。ただしこれは、zaicoが出荷業務そのものを回すための機能を前提にしていないためです。2拠点の運用やピッキングの指示まで必要なら、同じ土俵に乗りません。年額の差をそのまま優劣として読まないでください。

ロジクラのPremiumには年間保守費用30,000円が加わります。ケースCの600,000円に保守を足すと630,000円です。初年度は導入時のオンラインミーティング全3回のサポート費用も発生するため、見積もりではこの2つを必ず確認してください。

入り口は無料プランではなくトライアルと資料請求

5サービスの公式ページを順に確認した結果、ずっと無料で使い続けられるプランを掲示しているサービスは1つもありませんでした。無料で触れるのは期間を区切ったトライアルで、それ以外は資料請求か問い合わせが入り口になります。

ロジクラは無料トライアルを14日間と公開しています。注意したいのは、トライアルで使えるのが最上位プランの機能だという点です。試用のあいだに便利だと感じた機能が、契約するLiteに入っていない可能性があります。トライアル中に使った機能のうち、どれが契約予定のプランに含まれるかを担当者に確認しておくほうが安全です。

zaicoは機能ごとに上限が別に設けられています。AI機能はスタータープランで月10回・月7ページまでという上限が公式ページに書かれています。プラン選びのときに月額だけを見ると、使う予定の機能が回数制限で止まることに後から気づきます。自分たちが毎日使う機能について、回数やページ数の上限が付いていないかを料金表の注記まで読んでください。

残る3サービスは、資料請求か問い合わせから始まります。スマートマットクラウドは重量計のマットを現場に置いて在庫を自動で数える仕組みのため、機器そのものの台数が構成に関わります。公式サイトには導入社数1,400社以上と掲示されていますが、料金は公開されていないため、数える対象の品目数と置く場所の数を伝えるところから始まります。

クラウドトーマスは物流会社である関通ホールディングス株式会社が自社の現場で使っているシステムを外部提供しているものです。公式サイトには年間出荷実績1,500万個以上、現場改善実績1,000社以上と掲示されています。料金ページはないため、出荷件数と作業の流れを伝えて見積もりを受けるかたちになります。

料金を公開していない3社に送る問い合わせの書き方

見積もりを比べられる形で受け取るには、送る側が条件を揃えます。先に数えた4つの数字に加えて、次の項目を書いて同じ文面を3社へ送るのが最短です。

問い合わせに書く項目

規模

人数・月間出荷件数・品目数・拠点数

通常月と繁忙期の両方を書く。繁忙期だけ超過する設計かどうかで、提案されるプランが変わる

範囲

在庫の把握だけか、入出荷作業まで含むか

ロジザードZEROとクラウドトーマスはWMSのため、作業の範囲を書かないと過大な構成で返ってくる

連携

つなぎたい基幹システム・ECモールの名前

ロジザードZEROは自動連携の費用を別途見積もりとしている。名前を出さないと概算に入らない

期間

いつから使いたいか

導入支援費用が初期費用に含まれるサービスでは、立ち上げの期間が金額に効く

条件

契約期間・解約時の扱い・保守費用の有無

公開していない4サービスについては、この3点を質問として明記しておく

戻ってきた見積もりは、初期費用と月額費用を分けて並べ、月額のうちサポート料がいくらかを揃えてから比べてください。ロジザードZEROは月額にサポート利用料を含むと公開していますが、他社が同じとは限りません。含み方が違う金額を横に並べると、安く見えるほうが実は別料金だった、ということが起きます。

選ぶ前に自社で測っておく4つの数字

見積もりを取る前に数えておくもの

1

システムを触る人数

登録・編集する人と、見るだけの人を分けて数える。zaicoは閲覧ユーザーを追加できないため、見るだけの人が10名を超えるかどうかで選ぶプランが変わる

2

月間の出荷件数

ロジクラは無料の出荷件数を超えた分が1件単位で課金される。繁忙期の件数と通常月の件数を両方出しておく

3

管理する品目数

zaicoは最大データ登録数を50,000件推奨としている。品目数がこれを超える見込みなら、上位プランか別のサービスになる

4

拠点の数

ロジクラはLiteが1拠点、Premiumが2拠点。倉庫や店舗が複数あるなら、拠点数でプランが決まる

この4つが出ていれば、料金を公開している2社については自分で計算できます。公開していない3社に対しても、同じ4つの数字を書いて問い合わせれば、戻ってくる見積もりを横に並べられます。条件を揃えずに3社へ問い合わせると、返ってきた金額を比較できません。

用途から見た振り分け

何をしたいかで候補が分かれる

在庫の数を正確に持ちたい

zaicoが候補。スマホとQR・バーコードで棚卸と入出庫を回す形で、月8,980円から始められる

EC・通販の出荷を回したい

ロジクラが候補。出荷件数で課金する設計なので、出荷の量がそのまま費用に出る

倉庫の作業そのものを管理したい

ロジザードZEROとクラウドトーマスが候補。どちらもWMSで、入出荷作業を含めて設計されている

数える作業自体をやめたい

スマートマットクラウドが候補。重量計に載せる方式で、人が数える工程を置き換える

基幹システムと連携したい

ロジザードZEROは連携システム一覧を公開している。ただし自動連携の費用は別途見積もりと明記されている

各サービスの強みと弱み

zaico

強み:5サービスの中で唯一、月1万円を切る金額から始められます(スターター月8,980円)。3プランすべての金額と、ユーザー追加の単価、計算例まで公開しているため、見積もりを取らずに費用が出せます。
弱み:閲覧ユーザーを追加できないと明記されており、見るだけの人が多い組織では上のプランへ移る必要があります。スタータープランではAI機能に月10回・月7ページの上限が付きます。契約期間と解約条件は公開されていません。

ロジクラ

強み:出荷件数で課金する設計が公開されており、超過単価も2,001件から10円、5,001件から5円、50,001件から2円と段階が示されています。出荷が多いほど1件あたりが軽くなるため、件数の伸びに対して費用の読みが立ちます。年契約と月契約の差額も公開されています。
弱み:5サービス中、唯一「解約に伴う返金は行っていない」と明記しています。Premiumには年間保守費用30,000円が加わり、初期費用として導入時のオンラインミーティング全3回のサポート費用も発生します。拠点数の上限がLiteで1、Premiumで2と小さめです。

ロジザードZERO

強み:金額は非公開ですが、初期費用と月額費用の内訳、サポートの範囲、約7割が標準プランで導入しているという情報まで公開しています。365日の電話・メールサポートが月額費用に含まれると明示されており、見積もり前に条件を揃えやすい構成です。
弱み:金額が1つも出ていないため、概算を知るにも料金表の請求が要ります。基幹システムとの自動連携は別途見積もりとされており、連携を前提にすると費用の幅が読めません。

スマートマットクラウド

強み:重量で在庫を数える方式のため、人が数える工程そのものを置き換えられます。自動車・化学・製薬・機械・医療など、現場で数えにくい資材を扱う業種の導入企業を公式サイトに掲示しています。
弱み:公式サイトに料金ページがなく、ソフトウェア以外にデバイスが必要になるため、他の4サービスと同じ土俵では費用を比べられません。無料トライアルの案内も公開されていません。

クラウドトーマス

強み:物流会社の関通が自社の現場から作ったWMSという成り立ちで、入出荷作業から在庫管理までを対象にしています。年間出荷実績1,500万個以上、現場改善実績1,000社以上という数字を公式サイトに掲示しています。
弱み:料金ページがなく、プラン構成も公開されていません。検討の入り口が相談か資料請求に限られるため、金額の当たりを付ける段階で時間がかかります。

よくある質問

在庫管理システムの料金について公式ページで確認できること
質問公式ページで確認できること
いちばん安く始められるのはどれですか金額を公開している2社で比べると、zaicoのスタータープランが月8,980円(税込9,878円)です。ロジクラのLiteは年契約で月16,000円です
無料で使えるものはありますか5サービスのいずれも、公式ページに無料プランの掲載はありません。zaicoとロジクラは無料トライアルを案内しています
出荷が増えると費用はどうなりますかロジクラは無料の出荷件数を超えた分が1件単位で課金されます。zaicoは出荷件数による課金をしていません
料金を公開していない会社はどう比べますか人数・月間出荷件数・品目数・拠点数の4つを書いて見積もりを依頼し、同じ条件で戻ってきた金額を並べます
解約したらお金は戻りますかロジクラは「ご解約に伴うご返金は行っておりません」と明記しています。他の4サービスは解約条件を公開していません
サポートは料金に含まれますかロジザードZEROは月額費用にサポート利用料を含み365日対応と記載。zaicoはメールサポート等を全プランで利用可としています
まとめ記事の金額を使ってよいですか使えません。第三者のまとめにはzaicoの旧プラン(無料0円・スタンダード2,728円)が残っていますが、現行の最安は月8,980円です

比較方法と更新方針

この記事の数字は、2026年10月13日に各サービスの公式ページを開いて確認したものです。金額は公式の表記をそのまま引き、税抜・税込の別も公式の書き方に合わせています。公式ページに書かれていない項目は「公開なし」と記し、推測で埋めていません。

試算した月額は、公開されている金額と単価から計算したものです。実際の請求には、初期費用、オプション、保守費用、消費税が加わります。導入社数や受賞歴は各社が自社サイトに掲示している数字をそのまま引用したもので、当サイトでは検証していません。

料金は改定されます。検討する時点では、必ず各社の公式ページで現在の金額を確かめてください。この記事は公式ページの変更を確認したときに更新します。

在庫管理の隣にある仕組みも見ておく

在庫の数が合わない原因が、仕入れや受注の記録側にあることがあります。入ってきた数を記録する仕組みと、出ていった数を記録する仕組みが別々だと、在庫管理システムを入れても突き合わせが残ります。仕入れ管理システムや販売管理システムとの連携範囲を、見積もりの段階で確認しておくほうが手戻りが少なくなります。

倉庫側の作業まで含めて検討する場合は、倉庫管理システムの切り口でも候補を見比べられます。本記事で扱ったロジザードZEROとクラウドトーマスは、この区分に入るサービスです。

この記事で参照した一次情報

zaico 料金プラン(zaico.co.jp/plans/)

ロジクラ 料金プラン(logikura.jp/plan/)

ロジザードZERO 利用料金(logizard-zero.com/services/usage-fee/)

スマートマットクラウド 公式サイト(smartmat.io)

クラウドトーマス 公式サイト(クラウドトーマス公式)

表の時点: 2026年10月13日。zaicoとロジクラは公式の掲示に合わせて税抜と税込を併記し、金額を掲示していない3サービスは「公開なし」と書いています。料金と提供条件は各社の判断で変わるため、申し込みの前に公式ページで現在の掲示を確認してください。

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