SFA(営業支援システム)比較|料金の決まり方・最低ID数・導入支援費を現行5サービスで検証【2026年】

SFA(営業支援システム)5サービスを料金・最低ID数・導入支援費で比較する2026年版のアイキャッチ画像

SFA(営業支援システム)は、案件と商談の進み具合を記録して、次に何をするかを決めるための道具です。ところが製品を並べて比べようとすると、月額が1ユーザーあたりで決まる製品、10ID分の最低金額で決まる製品、導入支援費が別に必要な製品が混在していて、そのままでは横に並びません。このページでは、公式サイトに料金が掲示されている現行5サービスを、同じ項目で比較します。

先に結論。少人数で始めて費用を抑えたいなら、1ユーザー単位で買えるZoho CRMかHubSpot Sales Hubが比較の中心です。10人前後の営業チームで案件管理を作り込むならMazrica Salesが最低金額の面で分かりやすく、社内の運用設計まで外に任せる前提ならGENIEE SFA/CRM、他システムとの接続や拡張まで見込むならSalesforce Sales Cloudが候補になります。月額の単価だけを並べると順序が入れ替わるため、後半の「10人で1年使うといくらか」の表まで見てから絞り込んでください。

掲載・除外の基準。2026年9月21日時点で、公式サイトに日本語の料金が金額で掲示されていて、法人が新規に申し込めるSFA/CRMを掲載しています。料金を問い合わせでしか確認できない製品、営業支援機能を持たない顧客管理単体の製品、提供終了が告知されている製品は現行比較から外しました。広告の有無で掲載順は決めていません。金額は各社の公式ページで確認した掲示をそのまま記載し、税の表記が明示されていない製品はその旨を書いています。

比較する前に、料金の決まり方を3つに分ける

SFAの料金表は形が3つに分かれます。ここを分けずに単価だけを並べると、実際の支払い額と順序が合わなくなります。

図:SFAの料金の決まり方は3タイプ

①1ユーザー単位で積み上がる/使う人数×単価がそのまま月額になります。Zoho CRM、Salesforce Sales Cloud、GENIEE SFA/CRMがこの形です。1人でも10人でも計算方法は同じで、少人数ほど安く始められます。

②最低金額が先に決まっている/人数が少なくても下限の金額がかかります。Mazrica Salesは10ID分からの契約で、Starterでも最低月額70,000円と掲示されています。5人で使っても10人分を払う形です。

③月額とは別に一時費用がかかる/HubSpot Sales HubのProfessional以上は導入支援が必須で、月額とは別に1回限りの費用が発生します。GENIEE SFA/CRMは「初期コンサルティング費用」が別にあると公式のよくある質問に書かれています。

①のタイプは人数が増えるほど費用が比例して増えます。②のタイプは人数が下限を超えるまで金額が動かないので、10人前後になると①より割安になることがあります。③は初年度だけ金額が跳ね上がるため、2年目以降の金額と分けて見る必要があります。

現行5サービスの料金比較

各社が公式サイトに掲示している最小構成の金額と、その上のプランを並べます。金額の単位が違うため、1ユーザーあたりの金額と、最低で支払う月額を別の列にしています。

SFA/CRM 5サービスの料金(2026年9月21日に公式サイトで確認)
サービス提供会社最小構成の掲示上位プラン料金の決まり方
Zoho CRMゾーホージャパンスタンダード ¥1,760/ユーザー(年間契約の月額料金・税抜)プロフェッショナル¥3,260/エンタープライズ¥5,660/アルティメット¥7,3601ユーザー単位
HubSpot Sales HubHubSpot Japan無料(2ユーザーまで)/Starter 最低利用料金 ¥840/月/シートProfessional ¥10,800/Enterprise ¥18,000(いずれも/月/シート)1シート単位+導入支援費
Salesforce Sales Cloudセールスフォース・ジャパンStarter Suite 3,000円/ユーザー/月Pro Suite 12,000円/Core 23,400円/Advanced 47,400円/Max 66,000円1ユーザー単位
GENIEE SFA/CRMジーニースタンダード 3,450円/1ID/月プロ9,000円/エンタープライズ12,000円/プレミアム32,000円1ID単位+初期コンサルティング費用
Mazrica SalesマツリカStarter 最低月額利用料 70,000円(10ID分)Growth 130,000円/Unlimited 190,000円10ID分からの最低金額

この表だけを見ると、最小構成の金額はHubSpotのStarterがもっとも小さく、Mazricaがもっとも大きくなります。ただしHubSpotのStarterは「最低利用料金」として掲示されている金額で、通常価格は月額¥2,400/シートと併記されています。Mazricaの70,000円は10ID分をまとめた金額なので、1IDあたりでは6,500円です。単価と総額のどちらで見るかで順序が変わります。

サービスごとの掲示内容

Zoho CRM|1ユーザーから買えて、契約の縛りがないと掲示

Zoho CRMの料金ページ。スタンダード1,760円、プロフェッショナル3,260円、エンタープライズ5,660円、アルティメット7,360円がユーザーあたりの月額換算として並んでいる
出典:ゾーホージャパン「Zoho CRMのご利用料金・費用」(2026年9月21日に表示を確認)。

4段階のプランがあり、いずれも「/ユーザー/月額換算」として掲示されています。ページ下部には「*税抜き」と明記され、チームユーザーの欄には「(年間契約の月額料金)」と書かれているので、掲示の金額は年間契約を前提とした月額です。ページ上部では月間契約と年間契約を切り替えられ、年間契約には「最大34%オフ」と添えられています。ページには「わかりやすい価格、契約の縛りなし」「クレジットカードの登録は不要です」とも書かれており、15日間の無料トライアルが用意されています。

プランの分かれ目は、スタンダードがワークフローや売上予測まで、プロフェッショナルがブループリント(営業プロセスの型化)とCPQ(見積支援)、エンタープライズがAIアシスタントのZiaと承認プロセス、アルティメットが上限の拡張とより高度な分析、という並びです。営業プロセスを型として固定したいならプロフェッショナル以上が最初の境目になります。

比較上の強みは、最小構成の単価が5サービスの中で最も低いことと、1ユーザー単位で増減できることです。弱みは、機能の分かれ方がプラン名からは読み取りにくく、必要な機能がどの段にあるかを機能一覧で確かめる手間がかかる点です。

プランごとの段差、チームユーザーという別枠、同じゾーホーのBiginとの使い分けまではZoho CRMの料金と条件で詳しく扱っています。

HubSpot Sales Hub|無料枠があり、Professional以上は導入支援が必須

HubSpot Sales Hubの料金ページ。無料、Starter 840円、Professional 10,800円、Enterprise 18,000円のプランが並び、導入支援の費用が注記されている
出典:HubSpot Japan「Sales Hubの料金」(2026年9月21日に表示を確認)。

無料プランは2人のユーザーまで料金がかからず、決済情報の登録も不要と掲示されています。有償はStarter・Professional・Enterpriseの3段階で、いずれも「最低利用料金」としての金額と、取り消し線付きの通常価格が併記されています。Starterは¥840/月/シート(通常¥2,400)、Professionalは¥10,800(通常¥12,000)、Enterpriseは¥18,000です。

金額の比較で見落とされやすいのが注記です。Professionalには必須で1回限りのProfessional導入支援(¥180,000)、Enterpriseには同じくEnterprise導入支援(¥420,000)があり、表示の費用には含まれていません。初年度の総額を出すときは、この一時費用を別に足す必要があります。

強みは、無料から段階的に上げられることと、マーケティングやサービスのHubと同じ画面で使えることです。弱みは、Professional以上へ上げた年に一時費用が乗るため、月額の比較だけでは初年度の総額を読み違えやすい点です。

クレジットの消費量から計算した月額の上振れや、10シート・12か月の初年度総額はHubSpot Sales Hubの料金と条件で扱っています。

Salesforce Sales Cloud|5段階で、上位は1ユーザー数万円台

Salesforce Sales CloudのCoreプランの料金表示。23,400円 JPY/ユーザー/月(年間契約)と掲示されている
出典:セールスフォース・ジャパン「Sales Cloudの料金」(2026年9月21日に表示を確認)。

掲示は5段階で、エディション比較表にはこの5つに加えてFree Suite(0円/ユーザー/月)も並びます。Starter Suiteが3,000円/ユーザー/月で「月払いまたは年払い」、Pro Suiteが12,000円、Coreが23,400円、Advancedが47,400円、Maxが66,000円で、Starter Suite以外はいずれも「年間契約」と添えられています。上位プランではSlackやTableauの利用が含まれると書かれており、SFA単体ではなく周辺の製品群を含めた価格帯になります。

強みは、小さく始めるStarter Suiteから大規模向けのMaxまで同じ製品系列で上げられることと、他システムとの接続や拡張の選択肢が広いことです。弱みは、Pro Suite以上が年間契約の前提で掲示されているため、月単位で人数を増減させる使い方には向かない点です。

サポートがライセンス料の30%で別建てになる点や、アドオンを足した構成の年額はSalesforce Sales Cloudの料金と条件で扱っています。

GENIEE SFA/CRM|月額は1ID単位。初期コンサルティング費用が別にある

GENIEE SFA/CRMの料金ページの機能比較。レポート機能や帳票出力機能、セキュリティ、AI機能がプランごとに分かれている
出典:ジーニー「GENIEE SFA/CRM 料金プラン」(2026年9月21日に表示を確認)。

プランは4段階で、スタンダードが3,450円、プロが9,000円、エンタープライズが12,000円、プレミアムが32,000円(いずれも1ID/月)です。機能はプランごとに数量で区切られており、レポートは100個・300個・500個・500個、権限(ロール)設定は20個・50個・500個・500個といった具合に上限が示されています。帳票出力機能や名刺機能は「ID数×200円」「ID数×20枚/月」のようにID数に連動する書き方です。

料金ページだけを見ると1ID 3,450円から始められるように読めますが、公式のよくある質問には別の説明があります。導入にあたって要件定義や設定に必要な「初期コンサルティング費用」と月額費用があり、初期コンサルティング費用はおおよそ数十万円〜数百万円の見積もりになるケースがほとんどと書かれています。金額は要望によって変わるとされており、料金ページの月額だけでは初年度の総額を出せません。

強みは、機能の上限が数量で明示されていて、どのプランで何が足りなくなるかを事前に読める点です。弱みは、初期費用が見積もり次第で大きく動くため、他社と同じ土俵で総額を比べるには問い合わせが前提になる点です。

プランごとの上限の数字と、初期費用を含めた初年度の見え方はGENIEE SFA/CRMの料金と条件で扱っています。

Mazrica Sales|10ID分からの最低月額で、内訳まで掲示

Mazrica Salesの料金プラン。Starter 70,000円、Growth 130,000円、Unlimited 190,000円の最低月額利用料と内訳が並んでいる
出典:マツリカ「Mazrica Sales 料金プラン」(2026年9月21日に表示を確認)。

3段階で、Starterが最低月額利用料70,000円(1IDあたり6,500円)、Growthが130,000円(12,500円)、Unlimitedが190,000円(18,500円)です。内訳も掲示されていて、たとえばStarterは「6,500円×10ID+Mazrica Sales Agent 5,000円/組織単位」と書かれています。10ID分からの契約で、初期費用・開発費用は無料、表示価格は税抜と明記されています。

プランの分かれ目は、複数の営業プロセス管理・ダッシュボード・見積書作成がGrowth以上、権限のカスタム項目無制限やAIアシスタント無制限がUnlimited、という並びです。StarterではIPアドレス制限やAPI連携が対象外と表示されています。

強みは、最低金額とその内訳が掲示されていて、見積もりを待たずに月額を計算できる点です。弱みは、5人など10人未満の組織でも10ID分の金額がかかるため、少人数では1人あたりの負担が大きくなる点です。

人数別の月額の計算や、IP制限・名刺OCRがどのプランからかはMazrica Salesの料金と条件で扱っています。

初期費用・一時費用の扱いを分けて見る

月額だけを比べると見落とすのが、契約時にだけ発生する費用です。公式サイトに掲示がある範囲で整理します。

初期費用・一時費用の掲示(2026年9月21日時点)
サービス初期費用・一時費用掲示のしかた
Zoho CRM初期費用ゼロ。ライセンス費用以外に初期費用やオプション費用は発生しないと明記料金ページの「CRMの相場と比較」節に記載。3ユーザーまでの無料プランあり
HubSpot Sales HubProfessional導入支援 ¥180,000/Enterprise導入支援 ¥420,000(いずれも必須で1回限り)料金カードの注記に「表示されている費用には含まれません」と明記
Salesforce Sales Cloud料金ページに初期費用の記載なし。ただしPremier Success Planは「該当するライセンス料の30%」と掲示Starter Suite以外は年間契約と併記。Standard Success Planはすべてのライセンスに含まれる
GENIEE SFA/CRM初期コンサルティング費用。数十万円〜数百万円の見積もりになるケースがほとんどと記載料金ページではなく、よくある質問に記載
Mazrica Sales初期費用・開発費用:無料各プランの金額の下に明記

「初期費用無料」と書かれていない=かかる、とは限らない

Zoho CRMは料金ページの「CRMの相場と比較」節に「ライセンス費用以外、初期費用やオプション費用などは発生しません」と明記しています。一方、Salesforce Sales Cloudは料金ページに初期費用の記載そのものがありませんでした。記載が無いことは「無料」という意味にも「別途かかる」という意味にも取れます。当サイトでは推測せず、記載がないことを記載がないまま書いています。見積もりを取るときに確認してください。

10人で1年使うといくらになるか

単価の並びと総額の並びは一致しません。営業10人で1年間使う前提で、各社の最小構成の掲示から月額を計算しました。いずれも公式の掲示金額をそのまま使った単純計算で、割引やキャンペーン、一時費用は含めていません。

営業10人・12か月の単純計算(最小構成、一時費用を含まない)
サービス最小構成の月額10人・1か月10人・12か月別に見る費用
HubSpot Sales Hub(Starter)¥840/シート(通常¥2,400)¥8,400(通常¥24,000)¥100,800(通常¥288,000)Professional以上へ上げると導入支援費
Zoho CRM(スタンダード)¥1,760/ユーザー¥17,600¥211,200記載なし
Salesforce Sales Cloud(Starter Suite)3,000円/ユーザー30,000円360,000円記載なし
GENIEE SFA/CRM(スタンダード)3,450円/ID34,500円414,000円初期コンサルティング費用
Mazrica Sales(Starter)70,000円(10ID分)70,000円840,000円初期費用・開発費用は無料

10人で比べると、最小構成の年額はHubSpotのStarterがもっとも小さく、Mazricaがもっとも大きくなります。ただし比べているのは各社の最小構成であって、同じ機能ではありません。Mazrica StarterにはIPアドレス制限やAPI連携が含まれず、Zohoのスタンダードにはブループリントが含まれません。機能をそろえてから金額を比べないと、この表の順序はそのままでは使えません。

人数が5人なら、1ユーザー単位の4サービスは金額が半分になりますが、Mazricaは10ID分の70,000円のままです。逆に30人なら、1ユーザー単位のサービスは3倍になり、Mazricaは30ID分の計算になります。人数の増減に金額が追従するかどうかが、長く使ううえでの分かれ目です。

プランを1段上げると何が増えるか

どのサービスも下位プランには制限があり、運用を始めてから「その機能は上の段です」と分かることがあります。公式の機能一覧から、1段上げたときに増える代表的な項目を抜き出しました。上げる理由になりやすい順に並べています。

下位プランから1段上げたときに増える主な項目(公式の機能一覧より)
サービス下位プラン1段上でできるようになること
Zoho CRMスタンダードブループリント(営業プロセスの型化)、CPQ(見積支援)、セールスシグナル、割り当てルール、検証ルール
HubSpot Sales HubStarter取引進行、フォーキャスト、コミュニケーションインテリジェンス、シーケンス(+必須の導入支援費¥180,000)
Salesforce Sales CloudStarter Suite営業の見積もりと売上予測、より高度なカスタマイズと自動化、AgentExchangeへのアクセス
GENIEE SFA/CRMスタンダードリレーションマップ、帳票出力、メール取込、名刺機能、シングルサインオン、AIプロセスビルダー、AI議事録
Mazrica SalesStarter複数営業プロセス管理、取引先の階層管理、ダッシュボード、見積書作成、権限設定、IPアドレス制限、API連携

並べてみると、上げる理由がサービスごとに違うことが分かります。Zoho CRMとSalesforce Sales Cloudは営業プロセスの型化と見積もり・予測が境目、GENIEE SFA/CRMは帳票や名刺などの周辺業務とシングルサインオンが境目、Mazrica Salesは権限・IP制限・API連携という管理まわりが境目です。HubSpot Sales Hubだけは、機能の境目に一時費用が重なります。

ここで注意したいのが、Mazrica SalesのStarterではIPアドレス制限とAPI連携が対象外という点です。社内規程でIP制限を必須にしている会社は、Starterの70,000円ではなくGrowthの130,000円が実質の出発点になります。10人・12か月で見ると840,000円と1,560,000円の差なので、要件を先に書き出さないと見積もりが倍近く動きます。

機能の上限が数字で示されているか

SFAは使い始めてから項目や自動化ルールを増やしていく道具です。その上限が数字で掲示されているかどうかは、運用に入ってから効いてきます。

上限の示し方(公式の料金・機能ページより)
サービス上限の示し方例
GENIEE SFA/CRMプランごとに個数で明示レポート100/300/500/500個、権限設定20/50/500/500個、プロセスビルダー3/20/50/50個
Mazrica SalesAI機能の回数と個数で明示AIアシスタント50回/月→1,000回/月→無制限、CRMオートメーション3個→10個→無制限
Zoho CRM上位プランで「機能の上限拡張」と記載アルティメットの説明に「機能の上限拡張」「AI機能の強化」
HubSpot Sales Hubクレジット数で明示Starter 500/Professional 3,000/Enterprise 5,000 HubSpotクレジット
Salesforce Sales Cloud上位で「拡張されたデータ容量」と記載Advancedの説明に「拡張されたデータ容量」、Maxに組織あたり275万Flex Credit(年間)

GENIEE SFA/CRMとMazrica Salesは、どこで足りなくなるかを契約前に数えられます。ID数に連動する項目もあり、GENIEE SFA/CRMの名刺機能は「ID数×20枚/月」「ID数×50枚/月」、帳票出力は「ID数×200円」「ID数×500円」という書き方です。人数が増えると上限も増える設計なので、1人あたりの使用量で見積もることになります。

無料で試せる範囲

5サービスとも試用の仕組みがありますが、性質が違います。無料プランとして使い続けられるものと、期間限定のトライアルは別のものです。

無料で使える範囲の掲示
サービス無料プラントライアル
HubSpot Sales Hubあり。2人のユーザーまで料金はかからない決済情報の登録も不要と掲示
Zoho CRMあり。3ユーザーまで永久無料。見込み客やドキュメント管理などの基本機能とモバイルアプリが使える15日間。クレジットカードの登録は不要。試用期間が終わると自動的に無料プランへ移行すると掲示
Mazrica Sales掲示なしStarterとGrowthに「無料トライアル申込み」ボタン。Unlimitedは「今すぐお問い合わせ」
GENIEE SFA/CRM掲示なし無料トライアルあり。有償への変更は利用申込書への署名・捺印と利用規約への同意が必要と記載
Salesforce Sales Cloudあり。エディション比較表にFree Suite 0円/ユーザー/月が掲載されているStarter Suite〜Advancedに「無料トライアル」、Maxは「お問い合わせ」

無料の枠があるのはHubSpot Sales Hub、Zoho CRM、Salesforce Sales Cloudの3つです。HubSpotは2人のユーザーまで、Zoho CRMは3ユーザーまで永久無料、Salesforce Sales Cloudはエディション比較表にFree Suite 0円/ユーザー/月が掲載されています。どちらも人数に上限があるため本番運用には足りませんが、案件の登録画面と一覧の見え方を確かめるには十分です。Zoho CRMは15日間の有償プラン試用が終わると自動的に無料プランへ移ると書かれているので、試用の終了日に解約手続きを迫られない点も違いです。GENIEE SFA/CRMは、トライアルから有償へ移るときに書面の手続きが要る旨が明記されているので、切り替えの日程に余裕を見ておく必要があります。

トライアルで見るべきなのは機能の多さではありません。自社の案件を1件登録して、担当者・金額・確度・次のアクションを入れるまでに何回クリックしたかを数えると、定着するかどうかがだいたい分かります。入力が面倒な仕組みは、記録が止まって使われなくなります。

用途から絞り込む

想定する状況と、最初に見るサービス
状況最初に見るサービス理由(公式の掲示にもとづく)
まず無料で試したいHubSpot Sales Hub/Zoho CRMHubSpotは2ユーザーまで無料で決済情報の登録も不要、Zoho CRMは3ユーザーまで永久無料と掲示
少人数で単価を抑えたいZoho CRMスタンダードが¥1,760/ユーザーで、1ユーザー単位で増減できる
10人前後で案件管理を作り込みたいMazrica Sales10ID分の最低金額と内訳が掲示され、見積もり前に月額を計算できる
要件定義から外部に任せたいGENIEE SFA/CRM初期コンサルティング費用として要件定義・設定の支援が前提に置かれている
将来の拡張や他システム連携まで見込むSalesforce Sales CloudStarter SuiteからMaxまで5段階で、上位はSlackやTableauを含む

セキュリティと管理の項目は、どの段から使えるか

情報システム部門の確認で止まりやすいのが、アクセス制限と認証まわりです。公式の機能一覧に記載がある範囲で、どのプランから使えるかを整理します。

アクセス制限・認証の記載(公式の機能一覧より)
サービスIPアドレス制限シングルサインオン・二段階認証監査ログ
GENIEE SFA/CRM全プランで対応SSOはプロ以上、二段階認証はエンタープライズ以上記載を確認できなかった
Mazrica SalesGrowth以上記載を確認できなかった全プランで対応
Zoho CRM料金ページの一覧では確認できなかった記載を確認できなかった記載を確認できなかった
HubSpot Sales Hub料金ページの一覧では確認できなかった記載を確認できなかった記載を確認できなかった
Salesforce Sales Cloud料金ページの一覧では確認できなかった記載を確認できなかったAdvanced以上にセキュリティセンターの記載

この表で「確認できなかった」が並ぶのは、機能が無いという意味ではありません。料金ページに載る機能一覧は各社で粒度が違い、載っていない項目は別ページや仕様書にあるためです。ここで分かるのは、GENIEE SFA/CRMとMazrica Salesは料金ページの段階でアクセス制限の段差が読めるということです。社内規程で必須の項目がある場合は、この2社は料金表だけで判断でき、他の3社は個別の確認が要ります。

IPアドレス制限を全プランで使えるGENIEE SFA/CRMと、Growth以上のMazrica Salesの差は、実際の見積もりでは月額6万円分の差として現れます。逆に監査ログはMazrica Salesが全プランで対応と明記しており、記録の追跡が要件に入るならStarterでも満たせます。同じ「セキュリティ」でも、どの項目が下の段に降りているかは製品ごとに違います。

モバイルとメール連携

SFAが使われなくなる原因の多くは、外出先で記録できないことです。公式の機能一覧には、モバイルとメール連携について次の記載があります。

GENIEE SFA/CRMは公式アプリ(iOS、Android)を全プランで提供と記載しています。Mazrica Salesはモバイルアプリ対応とメール・スケジューラ連携を全プランの基本機能に置いています。メールの取り込みについては、GENIEE SFA/CRMがプロ30個、エンタープライズ以上100個という個数での上限を示しています。

名刺の扱いも分かれます。GENIEE SFA/CRMは名刺機能をプロ以上で提供し、ID数×20枚/月、ID数×50枚/月と枚数で区切っています。Mazrica Salesは名刺OCR取り込みをUnlimitedに置き、Starterでは対象外と表示しています。交換した名刺をそのまま顧客データにしたい運用では、この行がプランの選択を決めます。

比較の進め方を6工程に分ける

図:見積もりを同じ土俵に載せる6工程

1

使う人数を決める。営業だけか、マネージャーや内勤も含めるかで見積もりが変わります。10人を境に、最低金額型と1ユーザー型の有利不利が入れ替わります。

2

必須の機能を3つだけ書き出す。全機能を比べると決まりません。承認プロセス、IPアドレス制限、API連携など、無いと運用できないものに絞ります。

3

その3つが含まれるプランを各社で特定する。最小構成ではなく、条件を満たす段で金額を出し直します。

4

一時費用を足す。導入支援費、初期コンサルティング費用、設定代行の有無を確認し、初年度と2年目以降を分けて出します。

5

契約単位と解約条件を確認する。年間契約が前提か、月単位で増減できるか、途中解約の扱いはどうかを見積書で確かめます。

6

無料トライアルで同じ案件を入れてみる。自社の案件を1件だけ同じ手順で登録し、入力の手間と画面の見え方を比べます。

見積もりを取るときに聞く7項目

公式サイトの掲示だけでは埋まらない項目があります。問い合わせの前にこの7つを書き出しておくと、各社から返ってくる見積書を同じ形で並べられます。

図:見積書をそろえるための7項目

①契約単位と最低ID数/1ユーザー単位か、10ID分などの下限があるか。下限があるなら、人数が減ったときに減らせるか。

②契約期間と途中解約/年間契約が前提か。途中で解約した場合の残期間の扱いはどうなるか。

③初期費用の内訳/導入支援、初期コンサルティング、設定代行のどれが含まれ、どれが別か。必須か任意か。

④税の扱い/提示された金額が税抜か税込か。Mazrica Salesのように税抜と明記している製品もあれば、料金ページに記載がない製品もあります。

⑤必須機能が含まれる段/IPアドレス制限、API連携、承認プロセスなど、無いと運用できない項目がどのプランからか。

⑥データの持ち出し/解約時に案件・顧客・活動履歴をどの形式で取り出せるか。API連携が上位プランの製品では、下位プランでの取り出し方法を確認する。詳しくはSFAの解約とデータの持ち出しを参照。

⑦値上げと改定の条件/契約期間中に単価が変わる条件があるか。更新時の改定の通知はいつ来るか。

契約したあとに効いてくる準備については、SFA導入でつまずく3か所で、データ移行・項目設計・入力ルールの順に整理しています。

契約したあとに記録が続くかどうかは、入力の手間と反応の有無で決まります。詳しくはSFAが使われなくなる理由は2つで扱っています。

この7項目のうち、公式サイトの掲示だけで全部そろうサービスはありませんでした。逆に言えば、掲示されている金額は比較の出発点であって結論ではありません。月額の安さで1社に絞ってから見積もりを取ると、②と③で順序が入れ替わることがあります。少なくとも2社から同じ条件で見積もりを取り、初年度と2年目以降を分けて並べてください。

SFAとCRM、MAの違い

比較の途中で用語がぶつかるので整理します。SFA(Sales Force Automation)は案件と商談の進み具合を管理して受注までを支援する仕組み、CRM(Customer Relationship Management)は顧客との関係を継続的に管理する仕組みです。今回の5サービスはいずれも両方の機能を持ち、製品名にも「SFA/CRM」と併記されているものがあります。

MA(Marketing Automation)は、見込み客を育てて営業に渡すまでを担う別の層です。案件の手前にある見込み客の情報源としては名刺があり、法人向け名刺管理アプリ・ソフトの比較で扱っている製品とSFAの顧客データをどちらに寄せるかも、最初に決める論点になります。HubSpotのようにMarketing Hubと同じ基盤で提供される製品もあり、SFAだけを見て選ぶと後から二重投資になることがあります。すでにメール配信やフォームの仕組みを持っているなら、その接続先として成立するかを確認してください。

3つの層の役割の違い
層主に扱うもの成果の測り方
MA見込み客の行動と育成商談化した件数
SFA案件・商談・活動の記録と進捗受注率、案件の停滞日数
CRM顧客情報と取引履歴の蓄積継続率、追加受注

掲載5サービスの提供会社

同じ製品名でも、開発元と日本での提供元が違うことがあります。問い合わせ先と契約の相手方を確かめる意味で、公式サイトの表記を並べます。

提供会社と公式の料金ページ
サービス提供会社の表記料金ページの場所
GENIEE SFA/CRM株式会社ジーニー製品サイト(chikyu.net)の料金プラン
Mazrica Sales株式会社マツリカコーポレートサイト側の料金プランページ。製品サイトからは「料金プラン」で遷移する
Zoho CRMゾーホージャパン株式会社zoho.com/jp のCRM料金ページ
HubSpot Sales HubHubSpot Japan株式会社hubspot.jp の価格表
Salesforce Sales Cloud株式会社セールスフォース・ジャパンsalesforce.com/jp のSales Cloud料金ページ

Mazrica Salesは、製品サイト(product-senses.mazrica.com)と会社サイト(mazrica.com)でドメインが分かれており、料金は会社サイト側にあります。製品名で検索して製品サイトに入ると料金ページが見つからないことがあるため、ヘッダーの「料金プラン」から移動してください。

現行比較から外したもの

日本語の公式サイトに金額の掲示が見当たらなかった製品は、同じ土俵で比べられないため現行比較から外しました。料金を問い合わせでしか確認できない製品は、機能が劣るという意味ではありません。見積もりを取れば比較対象になりますが、このページの目的は「掲示されている金額で横に並べる」ことなので、分けています。

また、名刺管理や顧客データベース単体の製品、グループウェアに案件管理機能が付属するだけの製品も外しています。案件管理を業務アプリとして自分で作る方法もあり、その場合はkintoneの料金と条件が比較対象になります。案件の進捗と営業活動の記録を中心に据えているかどうかを線引きにしました。

この線引きは、比較の目的が「どれが優れているか」ではなく「同じ条件で金額を並べられるか」にあるためです。問い合わせでしか金額が分からない製品を推定値で並べると、数字の見た目はそろっても中身が違うものになります。当サイトでは推定値を作らず、掲示のある5サービスに絞っています。

SFAの選定そのものは以前から論点が変わっておらず、当サイトでも料金面で見たSFAの選び方と機能面で見たSFAの選び方を扱ってきました。本ページは、そこに現行の掲示金額を当て直したものです。

掲示されている条件は変わります。今回の確認はいずれも2026年9月21日時点の表示で、キャンペーン価格や割引の適用条件、プラン構成は各社の判断で改定されます。申し込みの直前には、このページではなく各社の料金ページで最終確認してください。出典のリンクは記事末尾にまとめています。

よくある質問

いちばん安いのはどれですか

最小構成の掲示だけで比べると、HubSpot Sales Hubの無料プラン(2ユーザーまで)、Zoho CRMの無料プラン(3ユーザーまで永久無料)、Salesforce Sales CloudのFree Suite(0円/ユーザー/月)が費用0円で、有償ではHubSpot Starterの¥840/月/シートがもっとも小さい金額です。ただし通常価格は¥2,400/月/シートと併記されており、Professional以上に上げると導入支援費が別にかかります。同じ機能で比べると順序は変わります。

10人未満でもMazrica Salesを使えますか

料金ページには「10 ID分からご契約可能」と書かれています。人数が10人未満でも10ID分の金額が最低額になる掲示です。5人で使う場合、1人あたりの負担は掲示の1IDあたり金額の2倍になります。

初期費用は必ずかかりますか

サービスによって違います。Mazrica Salesは初期費用・開発費用を無料と明記し、HubSpotはProfessional以上で必須の導入支援費を明記し、GENIEE SFA/CRMはよくある質問で初期コンサルティング費用の目安を示しています。Zoho CRMとSalesforce Sales Cloudは料金ページに記載がありませんでした。

年間契約と月間契約のどちらが得ですか

Zoho CRMは年間契約に「最大34%オフ」と掲示しています。Salesforce Sales CloudはStarter Suite以外を年間契約として掲示しています。割引の分だけ年間契約が有利に見えますが、人数の増減が多い組織では、契約期間中に減らせないことが負担になります。増減の見込みを先に決めてから選ぶ項目です。

ExcelやスプレッドシートからSFAへ移せますか

移行そのものの手順は各社のヘルプに分かれていますが、料金ページの機能一覧からも手がかりが読めます。Mazrica Salesは「企業データ自動収集」「企業DBによる自動入力」を全プランの基本機能に置いており、会社名から属性を補う前提です。GENIEE SFA/CRMは「メール取込」と「入力規則」を上位プランで個数付きで示しており、取り込んだ後の整形を仕組みで縛る設計です。手で入れ直す前に、どこまで自動で埋まるかを確認してください。

SFAを入れれば営業成績が上がりますか

各社の公式サイトが掲示しているのは機能と料金であって、成果の保証ではありません。SFAでできるのは、案件がどこで止まっているかを見えるようにすることと、次のアクションを記録として残すことです。記録が入らなければ何も見えないため、入力の手間が許容できるかを無料プランやトライアルで先に確かめるのが現実的な順序です。

掲載されている金額は税込ですか

Mazrica Salesは「表示価格は税抜です」、Zoho CRMは「*税抜き」と明記しています。HubSpot Sales Hub、Salesforce Sales Cloud、GENIEE SFA/CRMは、今回確認した料金ページの範囲では税の表記を確認できませんでした。見積書で確認してください。

出典

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