TOKIUM経費精算は領収書の件数で課金する|アカウント無制限と原本保管の条件を公式情報で確認

TOKIUM経費精算 料金・機能を解説:導入・運用の確認ポイントを表す白と青の専用アイキャッチ

先に結論:TOKIUM経費精算は人数ではなく領収書の件数で課金する製品です。公式の料金ページに「利用人数が増えても追加料金はかかりません」と明記され、アカウント数は無制限とされています。したがって、社員数が多く1人あたりの領収書が少ない会社ほど有利になります。

本稿の金額と機能は、株式会社TOKIUMが公開している料金ページと製品ページの記載に基づいています。表示価格はすべて税抜です。

料金は3つの費目を足す形

料金ページには、料金体系が「初期費用+基本利用料+従量課金制」の3つで構成されると図示されています。基本利用料には「月あたり 1万円〜」、従量課金制には「領収書の件数に基づく」というラベルが付いています。

TOKIUM経費精算の料金体系ページ。初期費用+基本利用料(月あたり1万円〜)+従量課金制(領収書の件数に基づく)の3つが並び、アカウント数無制限などの3つの特徴が示されている
TOKIUM経費精算の公式料金ページ。「初期費用」「基本利用料(月あたり1万円〜)」「従量課金制(領収書の件数に基づく)」が並び、3つの特徴として、アカウント数無制限、原本との突合点検・原本保管、交通系ICでの経費申請が何度でも無料であることが挙げられています。出典:TOKIUM経費精算 料金体系
費目 公表されている条件 備考
初期費用 料金ページに金額の記載なし 枠は用意されているが額は非公開。料金表のダウンロードか問い合わせで確認する
基本利用料 月あたり1万円〜 利用人数が増えても追加料金はかからない
従量課金 領収書の件数に基づく 単価は料金表に記載
原本回収ポスト 月額3,000円 原本との突合点検・原本保管を使う場合に別途発生
交通系ICでの経費申請 何度でも無料 交通費の支払いに限る

この構造で最も効くのが「アカウント数は無制限で利用可能」という条件です。ユーザー単価で積み上がる製品と違い、全社員に配っても基本利用料は変わりません。営業や現場を含めて全員が申請する会社では、この違いが総額に大きく出ます。

件数課金が有利になる会社、不利になる会社

件数で課金される以上、判断の軸は「年間で何件の領収書を処理するか」です。人数ではありません。同じ100人の会社でも、外回りの営業が多く1人あたり月20件の領収書が出る会社と、内勤中心で月2件の会社では、総額が10倍違うことになります。

人数で課金する製品TOKIUM経費精算総額 = 単価 × 人数申請しない人にも費用が発生領収書が増えても金額は同じ人数が増えると比例して増える総額 = 基本利用料 + 件数課金アカウントは無制限で追加費用なし領収書が増えると金額も増える人数が増えても基本料は変わらない

したがって、見積もりを依頼する前に数えるのは人数ではなく件数です。直近1年の経費申請の明細行数を、会計ソフトか現行の精算表から拾ってください。月ごとのばらつきが大きい場合は、最も多かった月の件数も添えると、提示される単価の妥当性を判断しやすくなります。

逆に不利になるのは、社員が少なく1人あたりの領収書が多い会社です。基本利用料の月1万円に件数課金が積み上がるため、5人で月200件を処理するような会社では、ユーザー課金の製品のほうが安く収まることがあります。

原本の回収と保管まで請け負う

他社と最も違うのが、原本の扱いです。料金ページの3つの特徴には「原本との突合点検・原本保管も可能」と記載され、注記として別途、回収用ポスト代が月額3,000円発生すると示されています。

電子帳簿保存法に対応してスキャン保存へ移行しても、原本をどう扱うかは社内で決める必要があります。取引先との関係や社内規程で原本を残す方針をとっている会社では、その保管場所と検索性が課題になります。ポストへ投函するだけで回収と保管まで任せられるなら、拠点にキャビネットを置く必要がなくなります。

月額3,000円という金額は、年間で36,000円です。書類保管を外部倉庫に委託している会社なら比較の対象になりますし、自社の倉庫スペースを使っている会社では、そのスペースの機会費用と比べることになります。原本を残さない方針なら、この費用は不要です。

交通系ICでの申請は何度でも無料

3つの特徴の3つめは「主要な交通系ICでの経費申請は何度でも無料」です。注記に「交通費の支払いに限ります」とあり、交通費として支払った分の申請が従量課金の対象外になる、と読めます。

製品ページの機能一覧にも、各種交通系ICカード・モバイルSuicaと自動連携し、定期区間の自動控除も可能だと記載されています。交通費は件数が最も多い費目なので、ここが従量課金から外れるかどうかで総額が変わります。

見積もりのときは、年間の領収書件数を「交通費」と「それ以外」に分けて出してください。交通費が件数の半分を占める会社では、実質的な課金対象が半分になります。分けずに総件数で見積もると、実際より高い金額が返ってくる可能性があります。

TOKIUM経費精算の公式製品ページ。クラウド経費精算システムとしてサービスが紹介されている
TOKIUM経費精算の公式製品ページ。データ化の精度、認証、サポート体制、機能一覧がこのページで公表されています。出典:TOKIUM経費精算 製品ページ

データ化の精度は「AI+人」で担保する設計

製品ページには、TOKIUMが選ばれる理由として「AI+人で実現する業界最高水準 精度99%のデータ化」が挙げられています。日付・支払先・税率ごとの金額・登録番号を自動読取し、確信度が低い項目は人が確認するヒューマン・イン・ザ・ループ設計で、精度99%を安定して維持すると説明されています。

この設計は、OCRだけで処理する製品との違いを生みます。OCRの読み取り精度は領収書の状態に左右されるため、感熱紙のかすれや手書きの領収書では確認の手間が残ります。確信度が低い項目を人が見る仕組みなら、その確認が自社の外側で行われることになります。

機能一覧にも「領収書画像の自動データ化」として、スマホで撮影するだけで99%以上の精度でデータ化可能と記載されています。ただし、精度の測り方や対象となる項目の定義までは公開ページからは分かりません。デモや試用で、自社で実際に出てくる領収書を読ませて確かめてください。

申請と承認の両方を代行する設計

製品ページは、この製品を「経費精算AIエージェント」と位置づけています。機能の説明も申請者側と承認者側に分けて書かれており、どちらの作業も代行する形になっています。

立場 製品ページに記載されている代行の範囲
申請者 AIが規程にもとづいて移動経路・宿泊先を提案。出張の事前申請も代わりに起票。AIエージェントが高精度でデータ化
承認者 領収書内容を高精度でデータ化。AIがルールや記載不備を検知。コメント・差し戻し・承認を代行

申請者側で挙げられている課題は、様々な交通・宿泊システムを横断して最適な経路や宿を検索するのが面倒であること、ルールをチェックして必要事項を記入し日当を間違いなく計算するのが大変であること、OCRでうまく読み取れていない項目を追加・修正するのが手間であることの3つです。

承認者側では、金額上限や経費による追加事項の記載に間違いがないか全件確認が必要であること、領収書と入力情報をチェックしたうえで差し戻す際にも心理的負担がかかること、会計システムへ取り込むためにデータを一度編集・変換するのが手間であることが挙げられています。承認の心理的負担まで課題として書かれているのは、この製品の説明の特徴です。

ルール違反をAIが全件チェックする

選ばれる理由のひとつとして「経費ルールの遵守を、AIが全件チェック」が挙げられています。社内ルールをもとに全明細をAIが自動チェックし、金額異常やルール違反を検知して該当箇所にコメントを付与すると説明されています。人手に頼らず全件チェックが行われるため、ルール外の経費を仕組みとして防止できるという位置づけです。

抜き取りではなく全件を見るという設計は、内部統制の観点で意味があります。承認者が目視で全件を見るのは現実的でないため、多くの会社は金額の大きいものだけを確認しています。その運用では、小口の逸脱が積み上がっても気づけません。

導入するなら、社内の経費ルールを先に文書化しておく必要があります。AIがチェックする基準は社内ルールなので、ルールが曖昧なままでは検知の精度も上がりません。「1件いくらまで」「どの費目にどの証憑が要るか」を決めてから設定に入ってください。

出張の予約まで含めるAI BPO

製品ページには「AIとBPOを掛け合わせ、出張・経費精算の業務フローをまるごと代行」という項目があります。AI BPOの仕組みにより、ツールの導入だけでは実現できない出張の予約・確認作業まで代行し、業務フローを一本化すると説明されています。ルールの範囲内で業務を代行するため、想定外の予約・支出も防げるとされています。

出張の予約を経費精算システム側で完結させると、予約と精算のデータが最初からつながります。別々に管理していると、予約したのに行かなかった出張や、予約と違う経路で移動した場合の突合が手作業になります。

ただし、この代行がどこまでの範囲を指すのか、追加費用がかかるのかは公開ページからは分かりません。出張が多い会社で検討するなら、代行の対象業務と費用を見積もりの段階で明確にしてください。ツールの料金とBPOの料金が分かれている可能性があります。

認証と通信の保護

項目 製品ページの記載
第三者認証 ISMS認証、Pマーク、JIIMA認証など第三者機関からの認証を取得
通信 顧客とサービス間の通信は暗号化
不正アクセス対策 WAFによる不正・過剰アクセスの防止策を実施
電子帳簿保存法 JIIMA認証を取得しており、タイムスタンプなど電子帳簿保存法に対応

ISMS認証とPマークが並んでいる点は、情報システム部門や取引先から認証の有無を問われる会社にとって扱いやすい材料です。認証の取得は事実として示されているので、審査対象の範囲や有効期限は取得証明で確認する形になります。

JIIMA認証は、電子帳簿保存法の要件を満たすソフトウェアであることを日本文書情報マネジメント協会が認証する制度です。スキャナ保存に移行する会社では、この認証の有無が社内稟議の材料になります。

導入時と導入後のサポート

製品ページには、導入時は専任サポートが伴走し、マスタ設定や会計連携用CSVのカスタマイズを代行すると記載されています。さらに、導入後のサポート窓口は経理だけでなく全社員が利用可能で、経理への問い合わせを最小限にすると説明されています。

この「全社員が使える窓口」は、実務では効きます。経費精算システムを導入したあと、経理部門が社内ヘルプデスクになってしまう会社は少なくありません。使い方の質問がベンダー側へ流れるなら、経理は本来の確認業務に集中できます。

会計連携用CSVのカスタマイズを代行する点も見逃せません。会計ソフトの取り込み形式に合わせてCSVを整える作業は、初期の負担が大きい割に外からは見えない工程です。ここを代行してもらえるかどうかで、導入にかかる自社工数が変わります。

会計ソフト連携とAPI

製品ページには、摘要や各種コードなど各出力項目を柔軟に設定でき、各社の仕様に合わせてフォーマットのカスタマイズが可能だと記載されています。インポート時に加工・修正する手間なく会計ソフトへ連携すると説明されています。

機能一覧にも「仕訳データは会計ソフトと連携」として、自動仕訳された経費データをあらゆる会計ソフトと連携可能だと記載され、別項目として「API連携」も挙げられています。CSVでの連携とAPIでの連携の両方が用意されている形です。

見積もりでは、自社の会計ソフト名を伝えたうえで、CSVかAPIのどちらで連携するか、フォーマットの作成をどちらが担当するかを確認してください。「連携できます」という回答だけでは、初期の工数がどちらに乗るかが分かりません。

公表されている評価と、その前提

製品ページの注記には、公表されている評価の前提が細かく書かれています。「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023」の経費精算システム部門「使いやすさNo.1」は、対象期間内(2022年7月1日〜2023年6月30日)に投稿された口コミのうち、「使いやすさ」について経費精算システム部門で最も高い平均点を獲得したものだと説明されています。

また、上場企業の導入社数については2026年2月末時点のシリーズ累計だと注記されています。「シリーズ累計」なので、経費精算単体ではなくTOKIUMの製品群全体での数字です。さらに、比較イメージ調査については、ゼネラルリサーチをモニタ提供元とするインターネット調査で、調査期間は2021年8月13日〜16日、経費精算システム10社を対象に全国の20代〜50代の経理担当者1,017名へ実施したものだと示されています。

いずれも注記まで読めば前提が分かる形で公開されています。選定の材料にするなら、対象期間と調査方法まで含めて社内へ共有してください。2021年の調査結果を2026年の判断根拠にするのは、期間が離れすぎています。

TOKIUMシリーズの中での位置づけ

公式サイトのサービス一覧には、TOKIUM経費精算のほかに、請求書を受け取りから電子化するクラウド請求書受領システム、請求書をオンラインで作成・送付するクラウド請求書発行システム、国税関係書類を改正電子帳簿保存法に準拠して保存・一元管理するクラウド文書管理システム、契約書のスキャンを代行して契約管理台帳を自動作成するクラウド契約書管理システムが並んでいます。

経費精算だけを入れる場合と、請求書受領まで含めて入れる場合では、見積もりの相手も金額も変わります。将来的に請求書処理までまとめたい会社は、その前提で最初から相談したほうが、あとから足すより整理しやすくなります。

逆に、経費精算だけで足りるなら、他の製品の話に引っ張られないよう範囲を明示してください。「今回は経費精算のみ、請求書は現状維持」と伝えるだけで、提案の焦点が定まります。

シリーズで揃えると管理が一本化される一方、乗り換えのときはまとめて動かすことになります。1製品ずつ入れて、それぞれ独立して止められる状態にしておくのか、シリーズで揃えて連携の利点を取るのかは、方針として先に決めておく種類の判断です。

他の経費精算システムと比べるときの分かれ目

TOKIUM経費精算が向くのは、次のいずれかに当てはまる会社です。第一に、申請する社員が多く、ユーザー課金だと総額が読みにくい会社。第二に、原本の保管を外に出したい会社。第三に、領収書の状態が悪く、OCRだけでは確認の手間が残る会社です。

逆に、社員が少なく領収書の件数だけが多い会社では、件数課金が不利に働きます。また、初期費用の額が公表されていないため、初年度の総額を出すには問い合わせが必須です。公開情報だけで比較を完結させたい場合は、この点が制約になります。ほかの製品との比較軸は経費精算システムの料金比較に整理しています。

見積もりの前に決める3つ

決めること 数え方 効いてくる場所
年間の領収書件数 直近1年の経費明細の行数。最も多かった月も併記する 従量課金の総額
そのうち交通費の件数 交通系ICでの支払い分を分けて数える 「何度でも無料」の対象になる範囲
原本を残すか 社内規程と取引先の要求を確認する 回収用ポスト代 月額3,000円の要否

3つのうち最も手間がかかるのは1つめです。会計ソフトから経費の明細行を月別に書き出し、12か月分を合計してください。現行が紙とExcelなら、精算書の枚数ではなく明細の行数を数えます。1枚の精算書に10行あれば10件です。ここを枚数で数えると、実際の件数を大きく下回った見積もりが返ってきます。

この3つがそろえば、料金表を受け取った日に自社の12か月総額を出せます。人数は数えなくて構いません。むしろ人数から入ると、件数課金の製品では見積もりが噛み合わなくなります。導入の進め方は経費精算システム導入・運用・解約の実務手順で扱っています。

試すときに確かめること

公式サイトにはデモ画面が用意されており、動画で操作を確認できると案内されています。データ化の精度を検討の柱にするなら、デモでは自社の領収書に近いものを読ませてください。整った請求書ではなく、感熱紙のレシート、手書きの領収書、外貨の明細といった扱いにくいものです。

確かめる観点は3つです。第一に、読み取り結果がどの項目まで自動で埋まるか。日付・支払先・税率ごとの金額・登録番号が自動読取の対象と説明されているので、それ以外の項目がどうなるかを見ます。第二に、読み取りから確認までにどれだけ時間がかかるか。人が確認する工程を挟む設計なので、即時ではない可能性があります。第三に、修正が必要になったときの操作です。

2つめは運用の設計に直結します。申請した瞬間にデータ化が終わるのか、数時間後なのかで、月次の締めのスケジュールが変わります。締め日の直前に大量の申請が集中する会社では、この所要時間を確認しないと締めが遅れます。

まとめ

TOKIUM経費精算の料金は、初期費用+基本利用料(月あたり1万円〜)+領収書件数に基づく従量課金という3階建てです。アカウント数は無制限で、利用人数が増えても追加料金はかかりません。主要な交通系ICでの経費申請は何度でも無料(交通費の支払いに限る)とされ、原本との突合点検・原本保管を使う場合は回収用ポスト代が月額3,000円発生します。表示価格はすべて税抜です。

データ化はAIと人を組み合わせた設計で、確信度が低い項目は人が確認して精度99%を維持すると説明されています。ISMS認証・Pマーク・JIIMA認証を取得し、通信の暗号化とWAFによる対策を実施しているとされています。初期費用の額は公開ページからは分からないため、年間の領収書件数と、そのうちの交通費の件数、原本を残すかどうかの3つを決めてから料金表を請求してください。

経費精算システムの関連ページ

公式一次情報

  • TOKIUM経費精算 料金体系(初期費用+基本利用料+従量課金の構成、月あたり1万円〜、アカウント数無制限、回収用ポスト代月額3,000円、交通系ICでの申請が何度でも無料であることの出典)
  • TOKIUM経費精算 製品ページ(データ化精度99%の設計、ISMS・Pマーク・JIIMA認証、サポート体制、機能一覧、公表評価の注記の出典)

価格・機能・認証の状況は改定されます。件数の見積もりを渡す前に、公式ページで従量課金の対象範囲と原本保管の条件が変わっていないかをご確認ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です