アリペイ、WechatPayの導入、決済方法、手数料を解説!

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訪日外国人は増加傾向!最多を誇る中国人がよく使う決済方法とは?

近年、ニュースでも多く取り上げられるように、中国人を中心とした訪日外国人は増加傾向にあります。

日本政府観光局の統計データによると、2003年の訪日外国人の人数は531万であったのに対して、2013年に1,000万人を超え始め、2017年には2,869万人と急速に増加していること分かります。

これに伴って訪日外国人によるインバウンド需要を取り込むことが、これからの経済成長に欠かせない要素の一つとなります。

ではインバウンド市場の中でも一際注目されている、中国人の決済方法の現状はどのようになっているのでしょうか。

中国の国際カードブランド「UnionPay(銀聯)」による訪日観光客の決済手段についてのインターネット調査によると、一番多かったのはカード決済の77.9%、 次いでQRコード決済の52.9%と、キャッシュレス決済が現金の45.2%を上回っているという結果となりました。

https://paymentnavi.com/paymentnews/78737.html

これらの決済手段について詳しく説明していきます。

カード決済

カード決済は、中国人が日本へ観光する際に多く利用している決済方法の一つです。

中国以外にも香港やアメリカでは、カード決済の利用率が日本の2〜3倍となっており、カードでの支払いは日本以上に日常生活に溶け込んでいます。

中国人が利用するカード決済の種類として、世界的に使われているVISAやMastercard®といったクレジットカードだけではなく、多くの中国人が保有しているUnionPayと呼ばれるデビットカード決済が挙げられます。

これらのカード決済手段を押さえておくとインバウンド需要の取り込みにつながるでしょう。

QRコード決済

近年では、カード決済に次いでQRコードによる決済方法も中国人の間で普及してきています。

QRコード決済の中で主に使われているのはアリペイとWechatPayです。

これらは中国最大のオンラインモールや、中国版のLINEのようなコミュニケーションサービス会社が提供しているため、多くの中国人の日常生活に溶け込んだ決済手段となっています。

スマホ一つで簡単に支払いができたり、決済の際の為替レートが低い水準となっていることから海外へ観光する際にもよく使われます。

現金での支払い

訪日中国人が日本で買い物をする際に、現金による支払いも多く行われています。

地方へ行くと、未だクレジットカードやモバイル決済に対応している店舗が少ないため、現金が必要となることが多いのが現状です。

観光庁が実施した「訪日外国人が日本へ旅行する際に困ったこと」に関する調査によると、第5位に両替が挙げられています。

https://www.mlit.go.jp/kankocho/news08_000267.html

中国やアメリカ等に比べて、日本のキャッシュレスへの対応はまだ進んでいるとは言えず、課題は多く残っていると言えるでしょう。

アリペイ、WechatPayとは?利用される理由を解説!

中国人が日本へ訪れる際、カード決済に次いで、アリペイやWechatPayといったQRコード決済も多く利用されていることがわかりました。

しかしアリペイとWechatPayがなぜ多く利用されているのかについて分からない方も多いと思います。

ここでは、以下の2つについて詳しく説明して行きます。

  • アリペイが利用される理由とは
  • WechatPayが利用される理由とは

アリペイが利用される理由

アリペイが利用される理由は、日常のあらゆるところで利用することができるからです。

中国のアリババグループが提供しているアリペイは、中国最大のオンライモールであるタオバオの決済手段として誕生しました。

消費者と事業者が直接お金のやり取りをするのではなく、アリペイが仲介することで商品が届かないことや、不良品への返品といったトラブルに対応する仕組みを実現しました。

消費者にとって信頼される決済手段となり、オンラインモールだけではなく実店舗でも普及が拡大しているモバイル決済サービスとなっています。

現在は、水道代や電気代などの公共料金や、タクシーの配車や旅行に行く際の飛行機やホテルの予約、出前の注文もアリペイで行うことができるため、日常生活に密着したサービスとなっています。

WechatPayが利用される理由

WeChatPayが広く利用される理由は、SNSを起点にスマホ決済を身近なものにしたからです。

中国最大規模のSNSであるWechatのユーザー数はおよそ9億人で、月間5.5億人の人が利用しています。

WechatPayは、お年玉やご祝儀に近い中国の伝統的な習慣のホンバオに対応するために送金機能を追加し、それを皮切りに日常のあらゆる決済に対応できるようになりました。

現在、WechatPayは8.3億人の決済ユーザーを獲得しており、スマホ決済においてアリペイと競合している状態です。

アリペイ、WechatPayはどちらを導入すべき?

ここまでで、アリペイとWechatPayが広く利用されてきた理由について説明してきました。これらのスマホ決済は中国で広く普及しており、海外旅行の際にも欠かせないものとなっています。

基本的には、主要なキャッシュレス決済手段であるアリペイとWechatPayの双方に対応することをおすすめします。

では実際にアリペイとWechatPayを導入することが、どのように中国人観光客のインバンド需要の獲得へ繋がるのでしょうか。

アリペイとWechatPayのそれぞれの特徴をもとに、解説していきます。

高額決済に対応するならアリペイ

アリペイを利用するユーザーは、高額な買い物をする傾向にあります。

アリペイは「芝麻信用(ゴマスコア)」と呼ばれる信用スコアの機能があり、アリペイを利用すればするほど信用スコアが上昇していきます。

信用スコアが上がると、中国では発行が難しいクレジットカードの発行が可能になったり、シンガポールなどのビザが通りやすくなるといった特典が豊富です。

加えてアリペイには利回り4%程度で運用できる投資信託があるため、アリペイに預金しているユーザーも多いです。

このことから高額な買い物の場合は、アリペイを中心に決済をすることが多いです。

小額決済に対応するならWechatPay

WechatPayは、日常品といった少額な買い物に利用される傾向があります。

頻繁に利用するSNSが母体となっているため、店舗からのお得なクーポンや情報の配信を行って購入を促すことができます。

日常生活の買い物においてWechatPayを利用するユーザーが多いため、少額の買い物の場合はWechatPayを利用することが多いでしょう。

また2019年8月からは、LINEとLINE PayのアプリでWechatPayを利用することができるようになったため、日本へ観光に訪れる中国人のニーズはさらに高まると予想されます。

アリペイ、WechatPayの決済方法、決済プロセスとは?

ここまでアリペイやWechatPayのそれぞれの特徴について紹介してきました。高額な決済はアリペイでの決済が多く、少額な決済はWechatPayが利用されることが多いことが分かりました。

では実際にアリペイとWechatPayは、どのように決済をするのでしょうか。

アリペイとWechatPayの決済方法は同じQRコード決済となっています。

QRコード決済には大きく3つのタイプがあります。

  • プリントされたQRコードを読み取る方法
  • タブレットで表示されたQRコードを読み取る方法
  • 利用者のアプリに表示されたバーコードを読み取る方法

それぞれについて解説していきます。

プリントされたQRコードを読み取る方法

レジ付近にプリントされたQRコードが設置されているのを見たことがある人も多いと思います。

これは利用者がQRコードを読み取り、支払い代金をアプリ上で入力することで決済をします。

店舗側の導入費用がほとんどかからないということもあり、小規模店舗を中心に広く利用されています。

また中国でのQRコード決済はこのタイプが多く利用されているため、中国人観光客もスムーズに支払いをすることができるといった特徴があります。

タブレットで表示されたQRコードを読み取る方法

店舗側のタブレットに入っているアプリで表示されたQRコードを利用者が読み取る決済方法になります。

設置型のQRコードとの違いは、利用者が支払い金額を入力しなくても良いということです。

そのため金額の入力ミスによる返金対応が少なくなるというメリットがあります。また店舗側もタブレット端末とインターネット回線があれば簡単に導入することができるます。

利用者のアプリに表示されたバーコードを読み取る方法

利用者側のアプリに表示されたバーコードやQRコードを読み取って決済を行う方法になります。

利用者はQRコードやバーコードを表示させた状態で見せるだけで決済が完了するため、レジの処理速度が早いといったメリットがあります。

またPOSレジ連携している場合は、現金での支払いとQRコード決済による決済履歴が電子データで記録されるため簡単に管理することができます。

アリペイ、WechatPayを導入した時の日本での手数料や消費税、入金、為替について解説!

ここまでアリペイやWechatpayの決済の仕方について説明してきました。

しかし日本のサービスではないため、これらのスマホ決済の導入を検討する上で気になる点も多いかと思います。

ここでは、以下の3点について解説していきます。

  • アリペイ、WechatPayを導入した時の手数料
  • アリペイ、WechatPayの入金について
  • 決済日と入金日の違いによる為替変動について

アリペイ、WechatPayを導入した時の手数料について

アリペイやWechatpayの決済手数料は1.5〜3.5%程度で、ビジネスの規模や業種によって決まります。

この決済手数料の相場は、日本のスマホ決済サービスとほとんど同じ水準になっています。

また消費税増税に伴い日本政府が「キャッシュレス・消費者還元事業」を打ち出しており、決済事業者を通すことで決済手数料の緩和や決済端末の導入費用が負担されるといったメリットがあります。

この施策は2019年10月1日~2020年6月末日の期間となっているため、終了後は決済手数料が増加することに注意しましょう。

アリペイ、WechatPayの入金について

アリペイやWechatPayの入金日は、決済代行業者によってそれぞれ異なります。

一般的には、月2回の締め支払いとなっています。15日と月末締めとなっており、15日後に一括入金となります。

また業者によっては、月6回まで入金に対応することもできるため、キャッシュの流れについても注目しておきたいところです。

決済日と入金日の違いによる為替変動について

決済日と入金日の違いによって人民元と日本円の為替に変動が出てきます。この為替変動は中国側が負担することとなっています。

そのため店舗側には、販売金額から決済手数料が引かれた額が入金されることとなるため、為替変動については考慮する必要がありません。

日本のスマホ決済サービスと同様に、モバイル端末やインターネット回線といった環境設定費と、決済手数料がかかってくることだけ覚えておきましょう。

アリペイ、WechatPayを導入する方法は?

アリペイやWechatPayでは、為替変動や決済手数料は日本のスマホ決済サービスとほとんど同じであることが分かりました。

ではアリペイやWechatPayを導入するためにはどうすればよいのでしょうか。

日本国内では、簡単に中国人向けの決済を導入できるようにするため、多くの代理店サービスが展開されています。一般的には直接の加盟店になるのではなく、代理店との契約を通してサービスを導入する形になります。

代理店が仲介することで、契約のサポートが充実していることや、一つの契約でマルチ決済に対応可能、そして入金サイクルに対して柔軟に対応することができるといった利点があります。

アリペイ、WechatPayでおすすめの決済サービスはこれ!

アリペイやWechatPayの導入には、代理店を通した契約が必要になります。

そこで、各社の決済に対応している代理店サービスについてまとめました。導入費用や決済手数料などの各サービスの特徴を中心に説明していきます。

アリペイに対応するならOrigamiPay

Origami Pay

日本のスマホ決済サービスとして展開しているOrigamiPayでは、アリペイに対応しています。

アリペイでの決済はiPadのみの対応となっていますが、iPadとインターネット回線の環境が整っていれば導入費用がかからず、OrigamiPayと同様に決済手数料も最大3.25%で利用することができます。

日本のスマホ決済サービスとして普及してきているOrigamiPayを利用するので、決済の仕方が分かりやすく安心できます。

WechatPayに対応するならCoiney

クレジットカード決済を簡単に導入することができるマルチ決済サービスCoineyは、WechatPayに対応しています。

iOSとAndroidに対応しているため、インターネット回線に繋がっているタブレット端末やスマホがあれば導入費用がかかりません。

決済手数料が3.24%となっているため、他のサービスと同じ水準で利用することができます。

どちらにも対応するならUnivaPay

UnivaPay

アリペイとWechatPayのどちらにも対応したいならば、UnivaPayを導入すると良いでしょう。

こちらもスマホやタブレット端末にアプリを導入するだけで簡単に利用することができるサービスになっています。

アリペイやWechatPayといった中国人向けの決済サービスだけではなく、韓国や台湾、香港の主要な決済サービスにも対応しているため、訪日観光客の64.8%の決済ニーズに対応することができます。

インバウンド需要に一括で対応したいならば、UnivaPayの導入をオススメします。

Univapayへの加盟店申込みはこちら

アリペイ、WechatPayの導入促進の代理店になることもできる?

現在アリペイやWechatPayの普及活動が行われており、各サービス会社が中国人向け決済サービスを紹介する代理店を募集しています。

自分の紹介によってアリペイやWechatPayの決済サービスの導入が決まると、紹介店舗の利用額に応じた手数料の一部が半永久的に還元される仕組みになります。

基本的に紹介後のアフターサポートは各社が対応するため、負担なく代理店活動をすることができます。

Univapayへの代理店申込みはこちら

まとめ:インバウンド需要に一括で対応するならUnivaPayを導入

ここまで中国人が利用しているスマホ決済について詳しく解説してきました。

この記事の要点をまとめると以下になります。

  • アリペイとWechatPayは中国で利用されている主要なQRコード決済サービス
  • 各サービスの導入方法は、日本のスマホ決済サービスとほとんど同じ
  • マルチ決済サービスUnivaPayなら、アリペイとWechatPayの両方に対応可能

インバウンド需要を取り込むなら、訪日外国人の約36%を占めている中国人へのキャッシュレスニーズに対応することが不可欠です。

スマホ決済に対応する店舗を増やすため、各社が導入費用や手数料のキャンペーンをしているこの時期に、中国向けのスマホ決済サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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