Airリザーブの費用プラン別機能比較表には、予約管理の分類の一番上に「月間予約件数 無制限」という行があります。そしてその行には、月額0円のフリープランを含む4プランすべてに丸が付いています。
比較した5つの予約システムのうち、無料プランで予約件数に上限を設けていないのはAirリザーブだけです。この記事では、2026年10月12日に公式の費用・料金ページとAirリザーブ利用約款で確認した内容から、料金の構造、機能の段差、申し込みの手順、契約期間と解約の締め日を整理します。金額は公式ページの表示どおり税込です。
提供会社と、Airシリーズの中での位置づけ
Airリザーブを提供しているのは株式会社リクルートです。社名はAirリザーブ利用約款の冒頭に記載されており、約款はAirサービス共通利用約款に基づく契約を締結した事業者のうち、Airリザーブの利用契約を結んだ事業者に適用されると定められています。
公式サイトの関連サービス欄には、Airレジ、Airレジ オーダー、Airペイ、Airペイ ポイント、Airウェイト、Airシフト、Airメイト、Airカード、Airワーク 給与支払、Airキャッシュ、Airマーケット、レストランボードが並びます。予約システムはこのAirビジネスツールズの一部で、機能比較表には「Airウェイト予約情報連携」という、同シリーズの受付・順番待ちサービスとの連携項目もあります。
費用プランの全体像
| プラン | 月額 | 対象 | 公式の説明 |
|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 気軽に試したい方向け | 簡易的な予約管理ができるプラン |
| ベーシック | 5,500円 | 個人や中小企業の方向け | 予約業務に必要な基本機能がそろったプラン |
| スタンダード | 11,000円 | 個人や中小企業の方向け | 予約一覧の作成や分析ができるプラン |
| プレミアム | お問い合わせ | 大企業や行政の方向け | セキュリティ対策と業務の効率化を実現できるプラン |
初期費用は0円です。プレミアムだけ金額が掲示されておらず、問い合わせになります。4段のうち金額が分かるのは3段で、そのうち無料が1段あるという構成です。
月額だけを見ると、ベーシック5,500円はRESERVAのブルー年払3,850円より高く、STORES 予約のスモール9,790円より安い水準です。ただし件数の条件が違うため、月額だけの比較はあまり意味を持ちません。
月間予約件数が全プランで無制限という設計
機能比較表の予約管理の分類では、最初の3行がフリーからプレミアムまで丸で埋まっています。月間予約件数 無制限、予約管理・顧客管理、スマートフォンでの予約管理の3つです。

比較した5サービスのうち、月額0円で予約件数の上限がないのはAirリザーブだけです。STORES 予約とRESERVAの無料プランは月50件、SelectTypeは件数ではなく予約受付期間を7日後までに制限し、ChoiceRESERVEには無料プランがありません。
この設計は、件数が読めない運用に効きます。繁忙期だけ予約が3倍になる業態や、キャンペーンの告知で一時的に申し込みが集中する運用では、他社であれば超過課金かプラン変更が発生します。Airリザーブではその判断が不要です。
逆に言えば、件数が少ない運用で機能も最小で足りる場合、フリープランから有料プランへ上がる理由がありません。フリーで十分なのか、有料プランの機能が必要なのかという判断になります。
プランを分けているのは機能
機能比較表を上から順に読むと、どの機能がどのプランから使えるかが分かります。
| プラン | そのプランから使えるようになる機能 |
|---|---|
| フリー(0円) | 月間予約件数 無制限、予約管理・顧客管理、スマートフォンでの予約管理、オンライン決済、安全な情報通信(SSL)、予約確認メール配信、スタッフの店舗権限登録 |
| ベーシック(5,500円) | リソース管理、予約枠の色分け管理、予約項目のカスタマイズ、予約リマインドメール配信、複数店舗カンタン切り替え、Googleカレンダー連携、予約カレンダーの印刷、サービス提供元情報の非表示 |
| スタンダード(11,000円) | 予約受付締切の営業日設定、予約確認メールのカスタマイズ、Airウェイト予約情報連携、予約時アンケート、予約情報のCSVダウンロード、計測タグの設置 |
| プレミアム(お問い合わせ) | 固定IPアクセス制限、ネット予約の受付方式制限、スタッフの役割ごとの権限管理 |
フリーでもオンライン決済とSSLが使える点は見落とされやすい条件です。一方で、予約リマインドメールの配信はベーシックからで、無断キャンセルの抑制を目的に導入するならフリーでは足りません。
スタンダードで初めて使えるようになる予約情報のCSVダウンロードには注記があり、スタンダードプランではメールアドレスの抽出ができないとされています。顧客リストを外部のメール配信サービスへ渡す運用を想定しているなら、この制約が効きます。
プレミアムの3機能はいずれもセキュリティと権限の管理です。固定IPアクセス制限とネット予約の受付方式制限、スタッフの役割ごとの権限管理が必要になるのは、金融機関や行政のような、アクセス元と操作権限を厳密に分ける必要がある組織です。公式の対象表記も「大企業や行政の方向け」となっています。
なお、固定IPアクセス制限とオンライン決済には「ご利用には別途申請が必要です」、予約時アンケート・スタッフの役割ごとの権限管理・予約カレンダーの印刷には「自由受付タイプのみご利用いただけます」という注記が付いています。プランを契約すれば自動的に全部が使えるわけではありません。
有料プランは単月から始められる
費用・料金ページの他社比較表の下に、「Airリザーブの有料プランは単月から始められます」と明記されています。あわせて、1法人あたり1時間の無償オンラインサポートが付くという記載もあります。
この条件は、比較した5サービスの中では重要な差になります。STORES 予約は複数月契約でも最短3か月以上で、単月での契約はできないと注記されています。ChoiceRESERVEの契約期間は6か月単位です。3か月だけのイベント運営や、繁忙期の2か月だけ予約受付を厚くしたいという使い方では、選択肢が限られます。
オンライン決済の手数料率は3.24%
費用・料金ページの他社比較表には、オンライン決済手数料率の行があり、Airリザーブが3.24%、他社Aが4.9%と書かれています。Airリザーブ側には「業界最安水準」という表記が添えられています。
3.24%という率は、この記事で比較した他の4サービスの公表値と並べると次の位置になります。
| サービス | 公表されている率 | 条件 |
|---|---|---|
| Airリザーブ | 3.24% | 費用・料金ページの他社比較表に掲示 |
| STORES 予約 | 5.2%から(フリー)/3.3%から(スタンダードプラン加入) | 中小特別料率適用時。スタンダードプランは月3,300円 |
| SelectType | 5.6%(フリー)/4.9%(ベーシック)/4.6%(上位2プラン) | Stripe 3.6%にSelectType分を加えた合計 |
| RESERVA | 4.9% | 全プラン共通。プランを上げても下がらない |
| ChoiceRESERVE | 公式の料金ページでは率の掲示を確認できなかった | クレジットカード決済は有償オプションとして個別提案 |
月100万円を決済する場合、3.24%なら月32,400円です。RESERVAの4.9%なら49,000円で、差は月16,600円になります。この差はAirリザーブのベーシック5,500円を大きく上回るため、決済額の大きい事業では月額よりも手数料率が総額を決めます。
公式が掲載している他社比較表の読み方
費用・料金ページの冒頭には、Airリザーブと「他社A」を並べた比較表が置かれています。これは提供元が自社で作成したもので、表の下には「2025年7月の弊社独自調査にて、各サービスの特徴を抽出したものです」という注記が付いています。
他社Aの欄には、月額費用がフリー0円・有料プラン1が9,790円・有料プラン2が19,690円・有料プラン3が28,600円・有料プラン4が66,000円、月額予約件数が50件から5,000件、オンライン決済手数料率が4.9%と記載されています。
この記事で各社の公式ページから集めた数字と突き合わせると、月額の5つの金額はSTORES 予約の公表額と一致し、決済手数料率4.9%はRESERVAの公表率と一致します。表の中で指標ごとに別のサービスの値が入っている可能性があり、他社Aが特定の1社を指すのかどうかは、この表からは判断できません。
提供元が自社サイトに載せる比較表は、比較軸の選び方そのものが自社に有利になるように設計されます。この表の場合、選ばれている軸は月額費用・初期費用・月額予約件数・オンライン決済手数料率の4つで、いずれもAirリザーブが優位に見える項目です。機能の数や解約条件は軸に入っていません。導入の判断は、提供元の比較表ではなく各社の一次情報を自分で突き合わせて行う必要があります。
利用約款が定める契約期間は1年
費用・料金ページには契約期間の記載がありません。この条件はAirリザーブ利用約款の第9条に書かれています。
図1 契約期間と解約に関する約款の定め
契約期間
成立日から1年間
本契約の有効期間は、契約の成立日より1年間とすると定められています。
自動延長
1か月前までに意思表示がなければ1年
契約期間満了日の1か月前までに当社または事業者のいずれからも別段の意思表示がなされない場合、同一条件で1年間延長され、以後も同様とされています。
事業者からの解除
通知日が15日以前か16日以降かで1か月ずれる
指定フォームへの入力その他の方法で通知することにより、理由を問わず契約期間中いつでも解除できると定められています。
解約の締め日は毎月15日
約款第9条の第3項は、事業者からの解除について次のように定めています。通知日が毎月15日以前の日の場合は、当該通知日の属する月以降の任意の月の末日。通知日が毎月16日以降の日の場合は、当該通知日の属する月の翌月以降の任意の月の末日が解除日になります。
| 解約を通知する日 | 選べる最短の解除日 | 通知の月を含めた支払い月数 | ベーシックでの金額 |
|---|---|---|---|
| 10月10日 | 10月31日 | その月まで | 5,500円 |
| 10月15日 | 10月31日 | その月まで | 5,500円 |
| 10月16日 | 11月30日 | 翌月まで | 11,000円 |
| 10月31日 | 11月30日 | 翌月まで | 11,000円 |
10月15日と10月16日では、1日違いで支払う額が5,500円変わります。スタンダードプランなら11,000円の差です。月末に「来月でやめよう」と決めて手続きをすると、翌々月の末日まで待つことになります。
また、約款の第9条第2項には、提供元の側から契約を解除できる定めもあります。理由の如何を問わず、書面で通知することにより、通知日の属する月の翌月以降の任意の月の末日を解除日として解除できるとされています。
同じ約款には、システムの全部または一部が停止した場合でも事業者は利用料の支払義務を負い、すでに支払った利用料の返還義務を提供元は負わないという条項もあります。
申し込みは4ステップで、郵送が必要
費用・料金ページのFAQには、有料プランの申し込み手順が掲載されています。
図2 有料プランの申し込み手順
- プランを選択して問い合わせページから申し込む 料金ページの各プランに置かれた「お問い合わせ」から進みます。フリープランだけが「アカウント作成」で、その場で始められる導線です。
- 申込書に店舗情報を記入する オンラインのフォーム入力だけでは完結しません。
- 申込書をメールで送信する 記入した申込書を送ります。
- 申込書を郵送する メール送信とは別に、紙の郵送が手順として示されています。
郵送を含む手順のため、申し込みから利用開始までに日数がかかります。すぐに有料プランを使い始めたい場合は、この点を見込んでおく必要があります。クレジットカード決済だけで即日開始できるSelectTypeやRESERVAとは、導入にかかる時間の性質が違います。
他の予約システムと比べたときの強み
公式情報から確認できる強み
- 月間予約件数が全プランで無制限。無料プランでも件数の上限がないのは、比較した5サービスの中でAirリザーブだけです。超過課金もプラン変更も発生しません。
- オンライン決済手数料率が3.24%。公表されている率としては、比較した5サービスの中で最も低い水準です。
- 有料プランを単月から始められる。STORES 予約の最短3か月、ChoiceRESERVEの6か月単位と比べて、短期の利用に対応します。
- フリープランでもオンライン決済とSSLが使える。無料のまま事前決済を組み込めます。
- 無償のオンラインサポートが付く。1法人あたり1時間と公式に明記されています。
他の予約システムと比べたときの弱み
公式情報から確認できる弱み
- 契約期間が1年で自動延長される。単月から始められる一方、約款上の契約期間は1年で、満了日の1か月前までに意思表示がなければ同一条件で1年延長されます。
- 解約に15日という締め日がある。1日違いで1か月分の請求が変わります。
- プレミアムの金額が掲示されていない。セキュリティ機能が必要な組織は、見積もりを取るまで費用が分かりません。
- 申し込みに郵送が含まれる。利用開始までの日数が読みにくくなります。
- 月額の下限が高い。有料プランの最安はベーシック5,500円で、SelectTypeのベーシック1,650円やRESERVAのブルー年払3,850円より高い水準です。
- CSVダウンロードにプランごとの制約がある。スタンダードではメールアドレスの抽出ができません。
向く利用者と向かない利用者
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 向く | 月の予約件数が読めない、または月1,000件を超える。件数が増えても月額が動かない。 |
| 向く | 予約時の事前決済額が大きい。3.24%という公表値は、比較した5サービスの中で最も低い。 |
| 向く | Airレジ・Airペイ・Airウェイトなど同シリーズをすでに使っている。Airウェイト予約情報連携がスタンダード以上で使える。 |
| 向かない | 月額をできるだけ抑えたい。有料プランの下限が5,500円で、SelectTypeの1,650円より高い。 |
| 向かない | 今日明日に有料プランを使い始めたい。申し込み手順に郵送が含まれる。 |
| 向かない | 予約件数が月50件以下で、リマインドメールやGoogleカレンダー連携も不要。この条件ならフリープランで足り、有料にする理由がない。 |
件数が無制限であることが効く業種と効かない業種
件数無制限という条件は、どの業種でも同じだけ価値があるわけではありません。月の予約件数が構造的に決まっている業種では、他社の件数上限の中に収まってしまうため、この条件が判断に影響しません。
| 運用のかたち | 月間の件数 | 件数無制限の効き方 |
|---|---|---|
| 個人の整体院・ネイルサロン | 50〜150件程度で安定 | 他社の無料プランや最安プランの範囲に収まるため、判断に影響しにくい |
| 複数スタッフの美容室 | 300〜800件で季節変動 | RESERVAならシルバーからゴールドへ、STORES 予約なら超過課金が発生する帯。件数が動いても月額が変わらない利点が出る |
| 会議室・レンタルスペースの貸出 | 枠数×稼働率で上下 | 稼働が上がるほど予約件数が増える構造のため、成果が出るほど他社では費用が増える |
| 健康診断・ワクチン接種の受付 | 実施期間に集中 | 年に数か月だけ数千件という形になり、件数課金の影響が最も大きい帯 |
| 高額サービスの個別相談 | 月20〜50件 | 件数が少ないため、無料プランで足りる場合が多い |
表の右列で網掛けにした3つが、件数無制限という条件が金額に直結する運用です。逆に件数が月150件以下で安定している運用では、他社の低価格プランのほうが月額で下回ります。自社がどちらの帯にいるかを先に確認すると、比較が速く終わります。
なお、件数が増えても費用が変わらないという性質は、予約を増やす施策を打ちやすくするという副次的な効果もあります。他社の件数課金型では、集客の施策が成功するほどシステム費用が上がるため、費用の見積もりに施策の成否を織り込む必要があります。Airリザーブではこの考慮が不要です。
公式ページで確認できなかったこと
公式の費用・料金ページと利用約款から読み取れなかった項目を、推測で埋めずに書いておきます。
- プレミアムプランの金額。問い合わせ対応のため、下限も上限も掲示されていません。
- オンライン決済手数料率3.24%が、どのプランでも同じ率なのか。他社比較表の1行として掲示されているだけで、プラン別の掲示はありませんでした。
- 月額料金の支払い方法と支払いのタイミング。費用・料金ページには記載がなく、約款第4条も「当社の定める方法に従い」としか定めていません。
- 単月から始められるという記載と、約款の契約期間1年がどう両立するか。解約の定めによって月単位で解除日を指定できるという読み方になりますが、明示的な説明は見つけられませんでした。
- 月間予約件数が無制限であることに対する、サーバー側の実務的な上限の有無。
よくある質問
フリープランはいつまで使えますか
公式の費用プラン別機能比較表には期間の制限が記載されていません。月額0円のまま、月間予約件数は無制限で、予約管理・顧客管理、スマートフォンでの予約管理、オンライン決済、SSL、予約確認メール配信、スタッフの店舗権限登録が使えます。
単月から始められるのに契約期間が1年なのはなぜですか
費用・料金ページには「有料プランは単月から始められます」と記載され、利用約款第9条には有効期間を契約成立日から1年間と定めた条項があります。約款の解約条項では、通知により月末を解除日として指定できるため、1年の期間内でも月単位で終了できる構造になっています。ただし両者の関係について公式の説明は見つけられなかったため、短期利用を前提にする場合は申し込み前に確認することをおすすめします。
解約はいつ通知すればよいですか
その月の末日で終わらせたい場合は、15日までに通知する必要があります。16日以降の通知では、選べる最短の解除日が翌月末になります。通知の方法は、提供元が指定するフォームへの入力その他の方法と約款に定められています。
他のサービスとの違いを一覧で見たい
5サービスの料金・件数・契約条件をまとめた横断表は予約システム比較5選にあります。件数でプランが決まるサービスはSTORES 予約の料金と契約条件とRESERVAの料金プランと規約の条件、受付期間で決まるサービスはSelectTypeの料金表の読み方で扱っています。契約期間と解約の締め日だけを比べたい場合は予約システムの契約期間と解約の締め日にまとめました。
参照した一次情報
費用プラン別機能比較表、プランごとの月額と対象、機能の解放段階、注記(別途申請・自由受付タイプのみ・CSVのメールアドレス抽出)、他社比較表とその調査時期、単月から始められる旨、無償オンラインサポート、有料プラン申し込みの4ステップ: Airリザーブ「費用・料金」https://airregi.jp/reserve/cost/
提供会社名、契約期間1年と自動延長、事業者からの解除と15日・16日の締め日、提供元からの解除、システム停止時の利用料の扱い: 「Airリザーブ利用約款」第1条・第4条・第9条 https://cdn.p.recruit.co.jp/terms/rsv-t-1003/index.html
表の時点: 2026年10月12日。金額は公式ページの表示に合わせて税込で記載した。比較に使った他社の数値は、同じ日にそれぞれの公式サイトで確認したものを用いている。料金と約款は提供元の判断で改定されるため、申し込み前に公式サイトで最新の内容を確認してください。

