予約システムの無料プランはどこまで使えるか|件数・受付期間・機能の3つの境界【2026年】

白地に淡い青の円を敷いたBIZeeのアイキャッチ。予約システムの無料プランというタグと「「無料」の境界は3通りある。件数・受付期間・機能のどれで切られるか」という見出しを置き、件数で切られる月50件まで・受付期間で切られる7日後まで・機能で切られる件数は無制限という3枚の番号付きカードと、最下段にAirリザーブからChoiceRESERVEまで5サービスの無料プランの有無を並べた構成

予約システムの「無料プラン」は、どれも同じ意味ではありません。あるサービスでは月50件という件数の上限が無料の境界になり、別のサービスでは件数は無制限でも1週間より先の予約を受け付けられません。さらに別のサービスでは、無料でも予約ページの上に広告が表示されます。

この記事では、2026年10月12日に各社の公式料金ページで確認した内容をもとに、無料プランの範囲を項目ごとに並べ、どの条件で有料に移らざるを得なくなるかを整理します。

無料プランがあるのは5サービス中4つ

この記事で扱う5サービスのうち、期間の制限がない無料プランを用意しているのは4つです。ChoiceRESERVEには無料プランがなく、最小構成のAコースでも月額22,000円に初期費用33,000円が加わります。

表1 無料プランの有無と、無料で使える範囲(税込)
サービス無料プラン月間予約件数そのほかの主な上限広告
Airリザーブフリー無制限リソース管理・予約枠の色分け・Googleカレンダー連携・リマインドメールは対象外公式の機能比較表に項目なし
SelectTypeフリー無制限予約受付期間は7日後まで、予約カレンダー10個、履歴保管は直近100件、顧客情報100人、担当者1名表示あり
RESERVAフリー50件登録顧客件数250件、利用できる機能数43、サブ管理者5件表示あり
STORES 予約フリー50件予約ページ公開数2、登録スタッフ数は表に「-」公式の料金表に項目なし
ChoiceRESERVEなし–Aコース月22,000円+初期費用33,000円が最小構成–

この表で分かるのは、無料の境界が3通りあるということです。件数で切るもの(RESERVA・STORES 予約)、受付期間で切るもの(SelectType)、機能で切るもの(Airリザーブ)です。自社の運用がどの境界に先に当たるかで、無料のまま使えるかどうかが決まります。

件数で切られる場合の境界

RESERVAとSTORES 予約のフリープランは、どちらも月50件です。50件という数字は、1日あたり約1.7件に相当します。土日を除く20営業日で割れば1日2.5件です。

注意すべきなのは、件数が上限に達したときに何が起きるかが料金ページに書かれていないことです。受付が止まるのか、超過分の課金で続けられるのかは、どちらのサービスの無料プランについても公式ページから読み取れませんでした。有料プランについては、STORES 予約が50件ごと1,078円で受付可能数を追加できると注記していますが、これは有料プランの説明です。

月の予約が40件前後で、繁忙期に60件まで伸びるという運用であれば、年に数回は上限を超えることになります。その月に何が起きるかを把握しないまま運用を始めると、予約の取りこぼしにつながる可能性があります。無料で始める場合でも、上限到達時の挙動は事前に確認しておく項目です。

受付期間で切られる場合の境界

SelectTypeのフリープランは、予約の件数では制限されません。公式の料金表では、フリーからプレミアムまで4プランすべての「予約受付の可能件数」が無制限です。代わりに「予約受付期間」が7日後までに設定されています。

SelectTypeの公式トップページの料金プラン表のキャプチャ。フリーは無料で「無料お試しが期間無制限・まずは試したい人向け」、ベーシックは月1,500円(税込1,650円)で「広告非表示・商用利用のスタートに」、プロフェッショナルは月3,000円(税込3,300円)で「3ヵ月先まで受付可能」、プレミアムは月10,000円(税込11,000円)で「1年先まで受付可能・複数スタッフで予約管理」と書かれている
プラン名の下の説明文が、無料と有料を分けている条件をそのまま示している。フリーと有料を分けるのは件数ではなく、広告の有無と受付期間である。出典: SelectType公式サイト(select-type.com)、2026年10月12日に取得。

この境界は、業種によって極端に効き方が変わります。当日と翌日の予約だけを扱う整体院やカット専門の理美容であれば、月に何件受け付けても無料のままです。一方、1か月先の予約を受ける飲食店やレンタルスペースでは、予約が月10件でも7日後までの枠しか出せないため、実質的に使えません。

加えて、フリープランには過去の予約履歴の保管が直近100件まで、保管できるお客様情報が100人まで、予約管理担当者が1名までという制限があります。件数が無制限でも、記録として残る件数は限られます。

機能で切られる場合の境界

Airリザーブのフリープランは、件数でも受付期間でも制限されません。費用プラン別機能比較表を見ると、月間予約件数は4プランすべて無制限で、予約管理・顧客管理、スマートフォンでの予約管理、オンライン決済、安全な情報通信(SSL)、予約確認メール配信、スタッフの店舗権限登録もフリーで使えます。

図1 Airリザーブのフリープランで使えないもの

予約リマインドメール配信

ベーシック以上

予約日の前に自動で通知を送る機能。無断キャンセルの抑制を目的に導入するなら、無料では足りません。

Googleカレンダー連携

ベーシック以上

既存のカレンダーと予定を同期する機能。スタッフが普段Googleカレンダーで動いている職場では必要になります。

リソース管理・予約枠の色分け

ベーシック以上

部屋・設備・担当者といった資源を枠に割り当てる機能。複数の席や機材を同時に管理する運用では必須です。

複数店舗カンタン切り替え

ベーシック以上

複数拠点を1つのアカウントで行き来する機能。1店舗なら不要です。

公式の費用プラン別機能比較表で、フリープランの列がハイフンになっている項目のうち主なものを挙げた。出典: Airリザーブ「費用・料金」(2026年10月12日に確認)。

この型では、件数を数えるのではなく「この4つのうちどれが必要か」を確認することになります。1店舗で、予約枠が単純で、リマインドを送らず、カレンダー連携も要らないという条件がそろえば、件数がいくら増えても無料のまま運用できます。

無料プランで判断を誤りやすい3つの点

図2 無料で始める前に確認しておくこと

  1. 上限に達したとき受付が止まるのか止まる仕様であれば、予約の取りこぼしが直接の損失になります。超過課金で続けられる仕様なら、想定外の請求が発生します。どちらなのかは料金ページに書かれていないことがあります。
  2. 有料へ移ったあと無料に戻れるのかSTORES 予約は、契約期間の途中における有料プランから無料プランへの変更はできないと事業者向け利用規約に明記しています。試しに有料へ上げたあと、件数が減っても契約期間が終わるまで戻せません。
  3. 無料で作った設定が引き継がれるのかChoiceRESERVEの利用規約には、無償試用を求めることがあり、その場合の設定内容や送信情報は利用契約に引き継がれないという条項があります。試用で作り込んだ内容を本番で使えるとは限りません。
5サービスの公式料金ページと利用規約を読み比べて、無料プランに関して扱いが分かれていた点を挙げた。

2つめと3つめは、無料プランそのものの範囲ではなく、無料と有料の間を移動するときの条件です。「まず無料で試して、足りなくなったら有料にする」という進め方を前提にするなら、この2つを先に確認しておく価値があります。

無料のまま続けられる条件を業種別に見る

表2 運用のかたちごとに、無料で足りるかどうか
運用のかたちAirリザーブSelectTypeRESERVA/STORES 予約
個人の整体院・月40件・当日と翌日のみ無料で足りる無料で足りる無料で足りる
個人サロン・月40件・1か月先まで受付無料で足りる有料(ベーシック1,650円)無料で足りる
レンタルスペース・月300件・1週間先まで無料で足りる無料で足りる有料(月200件以上のプラン)
美容室・月300件・リマインド送信あり有料(ベーシック5,500円)無料で足りる(受付が7日以内なら)有料
健診の受付・月100件・1年先まで無料で足りる有料(プレミアム11,000円)無料で足りる

この表で分かるのは、無料で足りる条件がサービスごとに違うということです。同じ「月300件・1週間先まで」という運用でも、Airリザーブとは無料で使え、RESERVAとSTORES 予約では有料になります。逆に「月40件・1か月先まで」ならSelectTypeだけが有料になります。

したがって、「無料プランがあるサービス」をまとめて候補にするのではなく、自社の条件を当てはめて1つずつ判定するほうが早く答えが出ます。判定に必要なのは、月間の件数、最も先の予約がいつか、リマインドや外部カレンダー連携が必要かの3点です。

無料プランの広告表示

無料で使う場合に見落とされやすいのが、予約ページに広告が表示されるかどうかです。公式の料金表で明示されているのは2サービスです。

広告の扱い

  • SelectTypeは、料金表の最終行に「広告表示」の項目があり、フリーは「広告表示あり」、ベーシック以上は「広告表示無し」と記載されています。広告を消すために必要な最小の金額は月1,650円です。
  • RESERVAは、プラン詳細の予約サイト設定の分類に「広告非表示」という機能項目があり、シルバープラン以上で使えます。つまりフリーとブルー(年払3,850円)では広告が表示されます。広告を消すには年払6,600円のシルバーが必要です。
  • Airリザーブの費用プラン別機能比較表には、広告に関する項目が見当たりませんでした。ただし「サービス提供元情報の非表示」という項目があり、これはベーシック以上です。フリーでは提供元の情報が予約画面に出る形になります。
  • STORES 予約の料金プランページにも、広告に関する項目は見当たりませんでした。

自社のブランドで予約を受け付けたい場合、広告や提供元表示の有無は体験に直結します。無料で始めるにしても、実際の予約画面を一度表示して、何が表示されるかを目で確かめておくことをおすすめします。

広告を消すために必要な金額は、サービスによって4倍の開きがあります。SelectTypeは月1,650円のベーシックで消えますが、RESERVAは年払6,600円のシルバーまで上げる必要があります。RESERVAのブルー(年払3,850円)は件数を50件から200件へ広げるプランであって、広告を消すプランではありません。「有料にすれば広告が消える」という前提で最安の有料プランを選ぶと、期待と結果がずれることになります。料金表のどの行に広告の項目があるかを、契約前に確認してください。

無料をやめる判断をいつ下すか

無料プランで運用を始めた場合、どの時点で有料へ移るかを決めておくと、運用が止まるリスクを減らせます。判断の材料になる数字は、サービスの型によって違います。

表3 無料プランを続けられなくなる兆候と、移行先の目安(税込)
型監視する数字移行を検討する水準移行先の月額
件数で切られる型
RESERVA
月間の予約受付件数月40件を3か月続けて超えたらブルー年払3,850円(200件)
件数で切られる型
STORES 予約
月間の予約受付件数と予約ページ数月40件、または受付窓口が3つ必要になったらスモール9,790円(200件・10ページ)
受付期間で切られる型
SelectType
顧客から求められる最も先の予約日「来月の予約を取りたい」という問い合わせが出たらベーシック1,650円(30日先まで)
機能で切られる型
Airリザーブ
無断キャンセル件数、拠点数無断キャンセルの対策が必要になったらベーシック5,500円(リマインド配信が付く)

件数で切られる型では、上限の8割を目安にすると余裕を持って移行できます。月50件の上限なら40件です。3か月続けて40件を超えるようなら、次の繁忙期に上限へ当たる可能性が高くなります。

受付期間で切られる型では、数字ではなく顧客からの問い合わせが兆候になります。「来月の予約は取れますか」と聞かれた時点で、7日後までという制限が事業の機会損失に変わっています。1か月先まで受け付けられるようにする費用は月1,650円なので、問い合わせが月に数件あるなら移行する判断になりやすいでしょう。

機能で切られる型では、無断キャンセルの件数が分かりやすい指標です。リマインドメールの配信がベーシック以上の機能なので、無断キャンセルによる損失が月5,500円を超えるなら、機能の追加が費用に見合う計算になります。1件あたりの単価が5,000円のサービスなら、月に2件の無断キャンセルで釣り合います。

よくある質問

無料プランに期間の制限はありますか

この記事で扱った4つの無料プランについて、公式ページに期間の制限は掲示されていませんでした。SelectTypeは「無料お試しが期間無制限」、RESERVAは「はじめてでも安心。ずっと無料で使える」と明記しています。AirリザーブとSTORES 予約の料金表にも期間の記載はありません。ただし条件は提供元の判断で変わるため、長期の運用を前提にする場合は定期的に確認してください。

無料プランでオンライン決済は使えますか

Airリザーブの機能比較表では、オンライン決済がフリーを含む4プランすべてで利用可能とされています(別途申請が必要との注記あり)。STORES 予約の料金ページの注記には、事前クレジットカード決済手数料がフリープランの場合5.2%からと書かれており、無料プランでも決済できることが読み取れます。RESERVAはオンラインカード決済をフリープランから利用できるオプションとして掲示し、手数料は4.9%です。SelectTypeも全プランで決済手数料が掲示されており、フリーは合計5.6%です。

無料プランから有料に上げるとき、データは引き継がれますか

各社の料金ページには、プラン変更時のデータ移行についての記載が見当たりませんでした。例外はChoiceRESERVEで、無償試用の設定内容や送信情報は利用契約に引き継がれないと利用規約に明記されています。ただしこれは無料プランではなく無償試用の話です。無料プランから有料プランへの移行については、各社とも確認できなかったため、要件に入る場合は事前に問い合わせてください。

料金や契約の全体像を知りたい

5サービスの料金・件数・契約条件を並べた横断表は予約システム比較5選にあります。料金が何に連動するかという構造は予約システムの料金は何で決まるのか、契約期間と解約の条件は予約システムの契約期間と解約の締め日で扱っています。個別のサービスについてはAirリザーブ、SelectType、RESERVA、STORES 予約、ChoiceRESERVEの各ページをご覧ください。

この記事の数値の出どころ

フリープランの月間予約件数が無制限であること、フリーで使える機能とベーシック以上の機能の区分、オンライン決済の別途申請: Airリザーブ「費用・料金」https://airregi.jp/reserve/cost/

予約受付の可能件数が全プラン無制限であること、フリーの予約受付期間7日後まで・予約カレンダー10個・履歴保管100件・顧客情報100人・担当者1名、広告表示の有無、決済手数料: SelectType「ご利用料金」https://select-type.com/price.php

フリーの月間予約件数50件・登録顧客件数250件・機能数43、広告非表示がシルバー以上であること、決済手数料4.9%: RESERVA「料金プラン」https://biz.reserva.be/price/

フリーの月間予約件数50件・予約ページ公開数2、事前クレジットカード決済手数料: STORES 予約「料金プラン」https://stores.jp/reserve/price/契約期間の途中で有料から無料へ変更できないこと: 同「利用規約(事業者向け)」https://stores.fun/legal/reserve-terms

無料プランがないこと、無償試用の設定が引き継がれないこと: ChoiceRESERVE「ご利用料金」https://yoyaku-package.com/price//株式会社リザーブリンク「サービス利用規約」第8条 https://reservelink.co.jp/terms

表の時点: 2026年10月12日。金額は各社の表示に合わせて税込で記載した。無料プランの範囲は提供元の判断で変更されるため、利用を始める前に公式ページで最新の掲示を確認してください。

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