Arcstar Smart PBX は、NTTドコモビジネスが提供するクラウド型PBXです。この記事は、同社が公開している料金ページと機能一覧の値だけを使い、何にいくらかかるのか、IDとチャネルをどう数えるのか、どこに制約があるのかを整理したものです。料金の比較で他社と並べたい場合はクラウドPBX比較5選を先にご覧ください。
料金は1契約あたりの基本料5,500円(税込)+1IDあたり550円(税込)という単価で決まります。人数分のIDだけでなく、着信グループもIDを1つ消費します。
外線は Arcstar IP Voice という別サービスとの組み合わせで、こちらにも基本料638円(税込、1番号・1チャネル)がかかります。月額の見積もりは2本立てで組みます。
同時通話できる数(チャネル)は「50IDごとに10チャネル」が自動で付き、足りなければ10チャネル単位で5,500円(税込)を追加します。上限は300チャネル、IDの上限は1契約1,500IDです。
緊急通報(110・118・119)には制約があり、公式も携帯電話や固定回線を別に用意するよう案内しています。IP電話の品質は保証されません。
提供会社と受付状況
提供会社は NTTドコモビジネス株式会社です。同社の会社案内には、2025年7月1日に「NTTコミュニケーションズ株式会社」から現在の社名へ変更したと記載されています。本社は東京都千代田区大手町2-3-1(大手町プレイスウエストタワー)、営業開始日は平成11年7月1日、資本金は2,309億円、従業員数は9,350名(NTTドコモビジネスグループ全体で17,550名、2025年3月末現在)です。適格請求書発行事業者の登録番号は T7010001064648 と公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | NTTドコモビジネス株式会社(2025年7月1日にNTTコミュニケーションズ株式会社から変更) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワー |
| 営業開始日 | 平成11年7月1日 |
| 資本金 | 2,309億円 |
| 従業員数 | 9,350名(グループ全体17,550名、2025年3月末現在) |
| 適格請求書発行事業者 登録番号 | T7010001064648 |
| 事業内容 | ICTサービス・ソリューション事業、国際通信事業、およびそれに関する事業など |
受付状況は、2026年9月27日時点でサービスページに新規の資料請求・お問い合わせと無料トライアルの導線があり、受付中です。お知らせ欄には2026年7月14日にiOS版アプリを Ver 4.0.3 へ更新した旨、同年7月8日にWindows版アプリで発着信ができない事象についてアップデートを求める案内、7月3日にiOS版 Ver.4.0.2 の電話帳検索の不具合に関する案内が掲載されています。アプリの更新と不具合の告知が継続して出ているサービスです。
料金は「3つの契約」が重なってできている
Arcstar Smart PBX の見積もりが読みにくくなる理由は、1つの請求に見えるものが複数の契約に分かれているためです。公式の料金ページは、初期費用と月額料金をそれぞれ次の区分で掲示しています。
金額が発生する3つの層
① Arcstar Smart PBX 本体
交換機の役割そのもの。契約基本料と、内線の数だけ積むID利用料が入ります。
② 外線サービス(Arcstar IP Voice)
外から電話を受け、外へかけるための契約。基本料・チャネル追加料・番号追加料が別立てです。
③ 端末とゲートウェイ
IP電話機の購入費、VoIP-GW(既存電話機をつなぐ装置)のレンタル料と工事費。
この3層のうち、①と②はどの構成でも必ず発生します。③は、スマートフォンとPCだけで使うなら0円にできます。公式が「オールスマホで導入」を1つ目の料金例に置いているのは、この③を省いた構成を示すためです。
初期費用の単価
初期費用は2025年10月に改定されています。公式は改定の告知ページも別に用意しています。以下は改定後の掲示額です。
| 区分 | 項目 | 単位 | 料金 |
|---|---|---|---|
| Arcstar Smart PBX | 新設工事費 | 契約 | 14,000円(15,400円) |
| Arcstar Smart PBX(オプション) | オフィスリンククラウド接続工事料 | 契約 | 100,000円(110,000円) |
| Arcstar IP Voice | 基本工事費 | 契約 | 2,800円(3,080円) |
| Arcstar IP Voice | 付加工事費(新設時は必ず必要) | 契約 | 1,400円(1,540円) |
| IP-Phone お買上げ | ミッドレンジモデル3 | 台 | 49,000円(53,900円) |
ここで見落とされやすいのが2つあります。ひとつは、ビジネスポータルから直接申し込む即時開通工事の場合、新設工事費が0円になると注記されている点です(ビジネスポータルからの新規申込条件を満たす場合)。もうひとつは、夜間帯(17時から翌朝8時29分まで)と年末年始の工事には別途割増料金が必要とされている点です。工事の時間帯で金額が変わります。
月額料金の単価

| サービス | 項目 | 単位 | 料金 |
|---|---|---|---|
| Arcstar Smart PBX | 契約基本料 | 契約 | 5,000円(5,500円) |
| Arcstar Smart PBX | ID利用料 | IDごと | 500円(550円) |
| Arcstar Smart PBX(オプション) | 全体チャネル追加利用料 | 10チャネルごと | 5,000円(5,500円) |
| Arcstar Smart PBX(オプション) | VoIP-GWチャネル追加利用料 | チャネルごと | 500円(550円) |
| Arcstar Smart PBX(オプション) | オフィスリンククラウド接続利用料 | 契約 | 50,000円(55,000円) |
| Arcstar IP Voice | 基本料金(1番号・1チャネル) | 契約 | 580円(638円) |
| Arcstar IP Voice | チャネル追加料 | チャネル | 580円(638円) |
| Arcstar IP Voice | 番号追加料 | 番号 | 100円(110円) |
月額利用料とは別に通話料がかかります。また番号ごとに毎月「電話ユニバーサルサービス料」を支払う旨が注記されています。表示された金額の合計がそのまま請求額になるわけではありません。
公式が示している3つの料金例
料金ページには5つのケースが並び、うち3つに具体的な金額が付いています。構成の違いで総額がどう動くかが読める並びです。
| 項目 | CASE1 オールスマホ | CASE2 IP電話機+スマホ | CASE3 オフィスリンク連携 |
|---|---|---|---|
| 構成 | スマホ10台 | スマホ10台+IP電話機2台 | スマホ100台+IP電話機7台 |
| 外線0ABJ番号/着信グループ | 2番号/2番号 | 2番号/2番号 | 10番号/10番号 |
| 初期費用 | 24,420円 | 132,220円 | 649,440円 |
| 月額料金 | 13,486円 | 14,586円 | 249,480円 |
| ID数 | 12ID(端末10+着信グループ2) | 14ID(端末12+着信グループ2) | 117ID(端末107+着信グループ10) |
| ID利用料 | 6,600円 | 7,700円 | 64,350円 |
| 端末の購入費 | — | 107,800円(IP電話機2台) | 377,300円(電話機7台) |
CASE1とCASE2の差は月額で1,100円です。これはID利用料の差(12ID→14ID、550円×2)とちょうど一致します。IP電話機を足したときに月額へ効くのは、端末そのものではなくIDの数だということが、この2つを並べると分かります。初期費用のほうは107,800円(53,900円×2台)が丸ごと乗ります。
IDの数え方。人数と一致しない
公式の料金例は、ID数の内訳を「端末10ID+着信グループ2ID」という形で明記しています。つまり代表番号などの着信グループも、1つにつき1IDを消費します。10人で使うから10IDという見積もりは、着信グループの分だけ不足します。
注記にはさらに細かい条件があります。1契約の上限ID数は1,500IDです。IP-Phone、PC、スマートフォンを使う場合のIDは内線番号単位になりますが、VoIP-GW(既存の電話機やPBXをつなぐ装置)を使う場合は、VoIP-GW 1台あたり1IDとして数えます。端末が何台ぶら下がっていても、ゲートウェイ1台なら1IDです。
IDの数え方を確定させる順番
内線を配る端末を数える
スマートフォン、PC、IP電話機の台数。これが内線番号単位のIDになります。
着信グループの数を足す
代表番号、部署ごとの着信グループなど。1つにつき1ID。公式の料金例でも端末IDとは別に加算されています。
VoIP-GWがあれば1台1IDで足す
既存のアナログ電話機やPBXを残す場合。台数ぶんのIDであり、つながっている電話機の台数ではありません。
550円(税込)を掛ける
合計ID数×550円が月額のID利用料。ここに契約基本料5,500円が別に乗ります。
同時通話できる数(チャネル)の決まり方
同時に何本の通話ができるかは、IDの数とは別に決まります。公式の注記によれば、50IDごとに10チャネルが付与され、希望に合わせて追加チャネルを申し込む形です。追加は10チャネルごとに5,500円(税込)で、上限は300チャネルとされています。
VoIP-GWを使う場合は別の数え方で、VoIP-GW 1台あたり1チャネルが付与され、追加は1チャネルごとに550円(税込)です。外線側の Arcstar IP Voice にも「基本料金(1番号・1チャネル)638円」「チャネル追加料638円」という単位があり、こちらにもチャネルの概念があります。
公式の料金例CASE1では、Arcstar IP Voice の「追加ch利用料(1ch)638円」が計上されています。基本料に含まれる1チャネルに1チャネルを足して2チャネル、つまり外線を同時に2本という構成です。スマホ10台で内線は10あっても、外との同時通話は2本という設計になっている点は、見積もりを読むときに確認すべき箇所です。
使える機能と、構成によって使えない機能

機能一覧は「PBXレス型」と「既存PBX併用型」の2列で書かれています。既存のPBXを残したまま使う構成では、使えない機能がかなり多いのがこの表の要点です。順次代表着信、一斉代表着信、コールピックアップ、コールパーク、保留転送、ブラインド転送、無応答転送、話中転送、無条件転送、圏外転送、シングルナンバーリーチ、留守番録音は、既存PBX併用型では「−」と表示されています(既存PBX機能を利用する旨の注記付き)。
逆に、拠点番号ルーティング(VoIP-GW+PBX形態時に内線拠点番号の管理だけで接続する機能)は、PBXレス型が「−」、既存PBX併用型が「○」です。どちらの構成を取るかで使える機能の集合が入れ替わります。マルチライン機能はPBXレス型で「△」で、ミッドレンジモデル2のみ利用可、ボタン割付けには内線IDが別途必要と注記されています。
通話録音とIVRは本体の機能ではなく、RING×LINK という別サービスと接続することで利用可能になると案内されています。Web電話帳は PHONE APPLI PEOPLE との連携、携帯の内線化はオフィスリンクとの連携です。「できること」の多くが連携先のサービス名とセットで示されている点は、見積もりのときに契約が増えるかどうかの判断材料になります。
端末とゲートウェイの費用
既存のアナログ電話機やPBXを残す場合は、VoIP-GWというレンタル機器が必要になります。工事費とレンタル料の両方が機種ごとに公開されています。
| 機種 | 対応インターフェース | エコノミー保守 | スタンダード保守 |
|---|---|---|---|
| IV型 | FXS×4ポート(4チャネル) | 1,800円(1,980円) | 2,000円(2,200円) |
| V型 | FXS×8ポート(8チャネル) | 3,600円(3,960円) | 4,000円(4,400円) |
| VI型 | BRI×2ポート(4チャネル) | 1,800円(1,980円) | 2,000円(2,200円) |
| VII型 | BRI×4ポート(8チャネル) | 3,600円(3,960円) | 4,000円(4,400円) |
| VIII型 | PRI×1ポート(23チャネル) | — | 5,300円(5,830円) |
保守の内容も公開されています。エコノミー保守は24時間の故障受付に対応し、端末故障の場合は交換用端末を発送する形です。スタンダード保守は故障受付と駆けつけ保守のいずれも24時間・365日対応とされています。VIII型(PRI×1ポート)はスタンダード保守のみの設定です。
レンタル工事費は、お客さま設置なら1台あたり12,320円(税込)、オンサイト設置なら1台目38,500円・2台目以降24,640円(税込)です(VIII型のみオンサイト設置1台目61,600円・2台目以降49,280円)。
5サービスの中での位置づけ
金額そのものより先に、料金の決まり方の型で見ると位置づけがはっきりします。次の表は、公式サイトに金額を掲示しているクラウドPBX5サービスを、同じ観点で並べたものです。金額はすべて各社の公開値で、税の表示も各社の表記どおりです。
| サービス | 料金の型 | 入口の月額 | 数える単位 | 同時通話数の決まり方 |
|---|---|---|---|---|
| Arcstar Smart PBX | 単価の積み上げ | 基本料5,500円+550円×ID数(税込) | ID(端末+着信グループ、VoIP-GWは1台1ID) | 50IDごとに10ch付与、10chごと5,500円で追加、上限300ch |
| BIZTEL ビジネスフォン | プラン単位 | 21,000円〜(税抜) | プランごとの内線番号数 | プランごとに基本と最大が決定、1通話3,000円で追加 |
| MOT/TEL | プラン単位 | 5,980円〜(税抜) | プランごとの利用可能人数(20〜200〜) | プラン表では非公開 |
| ナイセンクラウド | 単価の積み上げ | 2,000円〜(税抜) | 内線=端末の台数 | チャネル数は電話回線側の契約による |
| トビラフォンCloud | 基本セット+単価 | 3,000円+通話料(税抜) | ユーザー(内線番号) | 基本セット2回線、1回線500円で追加 |
Arcstar Smart PBX とナイセンクラウドは同じ「単価の積み上げ」型ですが、数える対象が違います。前者はIDで、着信グループも数に入ります。後者は端末の台数で、1人がスマートフォンとPCの両方を使えば2つと数えます。同じ型でも、見積もりで数える対象が違えば金額はずれます。プラン単位の BIZTEL・MOT/TEL とは、そもそも増員時の計算方法が異なります。
他商品と比べた強み・弱み
ここでは、クラウドPBX比較5選で取り上げた BIZTEL ビジネスフォン、MOT/TEL、ナイセンクラウド、トビラフォンCloud と同じ比較軸(料金の決まり方、内線の数え方、同時通話、端末費用、公開されている情報量)で見た位置づけをまとめます。
他商品と比べた強み
- 単価が全部公開されている。契約基本料、ID利用料、チャネル追加、番号追加、工事費、端末費、レンタル機器までが単位付きで並んでいます。MOT/TEL のように「29,800円〜」と幅で示すところや、金額を問い合わせに委ねるサービスと比べ、自分で見積もりを組み立てられます。
- ID単価が線形で、規模が変わっても計算式が変わらない。550円×ID数という形なので、10人でも100人でも同じ式で出せます。BIZTEL のようにプランの段で跳ねる構成とは、増員時の読みやすさが違います。
- 番号ポータビリティの費用が金額で出ている。料金例に「番号ポータビリティ費(2番号)4,400円」が含まれます。既存番号の引き継ぎ費用を事前に金額で確認できるのは、この5つの中ではここだけです。
- 機能の可否が構成別の表で公開されている。PBXレス型と既存PBX併用型で使えない機能が明示されており、導入後に「使えなかった」となる箇所を事前に潰せます。
- IDと同時通話の上限が数字で示されている。1契約1,500ID、チャネル上限300。拡張の限界が分かっている状態で設計できます。
他商品と比べた弱み
- 契約が2本立てで、月額の比較がしにくい。Arcstar Smart PBX の契約基本料5,500円と、Arcstar IP Voice の基本料638円が別々に発生します。単一の月額を掲げるトビラフォンCloud(3,000円)やナイセンクラウド(2,000円)と同じ欄には並べられません。
- 最小構成の金額が公開されていない。公開されているのは10台・12台・107台という利用イメージで、1人や2人で使う場合の金額例はありません。少人数の入口の軽さでは、ナイセンクラウド ライト(月額2,000円、税抜)やトビラフォンCloud 基本セット(月額3,000円、税抜)のほうが読みやすい構成です。
- 通話録音とIVRが本体機能ではない。RING×LINK との接続が前提になります。トビラフォンCloud が基本セットに通話録音約100時間を含めているのとは設計が違い、契約が1つ増えます。
- 既存PBXを残す構成では使えない機能が多い。代表着信・転送系・留守番録音が併用型では「−」です。段階的に移行したい場合、移行途中の期間は機能が限られます。
- 単価の項目数が多く、見積もりの手間がかかる。ID、チャネル、番号、工事、端末、レンタル、保守と積み上げる項目が分かれています。プラン単位で完結する MOT/TEL や BIZTEL と比べると、確定までの手数が増えます。
向く利用者・向かない利用者
導入の向き・不向き
向いている
既存の0ABJ番号を引き継ぎたい/10名以上で内線を配る/将来の増員が読めずID単価で線形に増やしたい/複数拠点をまとめたい/見積もりの内訳を自分で検算したい
向いていない
1〜2名で最小の月額から始めたい/通話録音やIVRを追加契約なしで使いたい/プラン1つで完結させたい/緊急通報を電話システムだけで完結させたい
判断を保留すべき
既存PBXを残したまま併用する構成。使える機能が表で「−」になる範囲を確認してから決める必要があります。
制限と留意事項
公式の料金ページには「留意事項」という節があり、次の内容が明記されています。推測ではなく、そのまま掲示されている制約です。
本サービスにおけるIP電話はIP電話品質を保証するものではありません。端末環境を含む通信設備や利用形態、ネットワークの混雑状況などにより、通話品質に影響が出る場合や、IP電話で発信・着信・通話ができない場合があるとされています。
もうひとつが緊急通報です。110番(警察機関)、118番(海上保安機関)、119番(消防機関)への発信には制約があり、必要に応じて携帯電話やNTT東日本・NTT西日本などの固定回線を別に用意するよう案内されています。発信できない番号の詳細は営業担当者に確認する形です。電話システムをクラウドPBXだけに一本化すると、緊急通報の経路が残らない可能性があります。
動作確認済みのスマートフォン端末は「ご利用拠点と端末に関するご案内」という別ページに掲載されており、手持ちの端末が対象かどうかは事前に照合が必要です。
最低利用期間・解約・日割りの条件
契約の条件は、料金ページではなくサービスページのよくあるご質問に書かれています。最低利用期間はありません。公式は「Arcstar Smart PBXおよびArcstar IP Voice(Smart PBX)は、最低利用期間はありません」と回答しています。契約が2本立てである点を踏まえて、両方について明記されています。
| 項目 | 公式の回答 |
|---|---|
| 最低利用期間 | Arcstar Smart PBX、Arcstar IP Voice(Smart PBX)とも、最低利用期間はない |
| 日割り | サービス利用開始月および解約月において日割りでの請求となる |
| 支払方法 | 請求書または口座振替を選択できる |
| 申し込みから利用開始まで | Arcstar Smart PBX のみなら最短7営業日。外線サービス「Arcstar IP Voice(Smart PBX)」と同時に申し込む場合は最短12営業日 |
| ID追加などの申し込み | ビジネスポータルからオンラインで申し込め、工事費無料・即日で工事が可能 |
| 中途解約時の費用 | 金額の記載を確認できず |
ここで効いてくるのが開始月と解約月の両方が日割りになるという点です。今回比較した5サービスのうち、両方の日割りを明記しているのは Arcstar Smart PBX だけでした。BIZTEL は「解約日による日割りの利用料返還は行っておりません」、ナイセンクラウドは「月途中で解約の場合も月割はありません」としています。月額が大きい構成ほど、この差がそのまま金額になります。
なお、中途解約時に別途費用が発生するかどうかは、公開ページからは確認できませんでした。契約前に、最低利用期間・中途解約時の費用・日割りの有無の3点を、見積もりと同じ場で文書として受け取ってください。5サービスの契約条件をまとめて比べたものはクラウドPBXの契約期間と解約にあります。
あわせて確認しておくこと
料金と契約条件が決まったあとに、番号と緊急通報の扱いで設計が変わることがあります。Arcstar Smart PBX は料金例に番号ポータビリティ費(2番号で4,400円、税込)を計上しており、市外局番の引き継ぎを前提にした構成が取れます。一方で留意事項には緊急通報への発信の制約が明記されています。制度側の条件を含めて整理したものを、それぞれ別ページにまとめました。
導入前に読む3つの論点
Arcstar Smart PBX が料金例に計上している番号ポータビリティ費の前提となる制度側の条件。令和7年1月末日から原則全事業者に求められるようになった扱いと、引き継げない例外を扱っています。
Arcstar Smart PBX の留意事項にある「緊急通報等への発信には制約があります」という一文が、制度上どういう位置づけなのかを総務省の資料と突き合わせています。
開始月と解約月の両方が日割りになるのは Arcstar Smart PBX だけでした。他の4サービスがどうなっているかを同じ表で見られます。
よくある質問
- 1IDはいくらですか。
- 公式の月額料金表にID利用料が「IDごと 500円(550円)」と掲示されています。括弧内が税込です。サービスページにも「1 ID 550円(税込)から利用可能です」と記載されています。
- 10人で使うと何IDになりますか。
- 端末10台なら端末分で10IDですが、着信グループを2つ作る公式の料金例では合計12IDです。着信グループも1つにつき1IDを消費します。
- IDはいくつまで増やせますか。
- 1契約の上限は1,500IDと注記されています。チャネル(同時通話数)の上限は300チャネルです。
- 工事費を0円にできますか。
- ビジネスポータルから直接申し込む即時開通工事の場合、新設工事費は0円と注記されています(ビジネスポータルからの新規申込条件を満たす場合)。通常の新設工事費は15,400円(税込)です。
- 通話録音はできますか。
- RING×LINK というサービスと接続することで通話録音やIVR機能が利用可能になる、と案内されています。Arcstar Smart PBX 単体の機能としては機能一覧に載っていません。
- 緊急通報はかけられますか。
- 110番・118番・119番などへの発信には制約があるとされ、必要に応じて携帯電話や固定回線を別に用意するよう公式が案内しています。発信不可番号の詳細は営業担当者への確認が必要です。
- 最低利用期間はありますか。
- 公式のよくあるご質問に「Arcstar Smart PBXおよびArcstar IP Voice(Smart PBX)は、最低利用期間はありません」と記載されています。
- 月の途中で始めたり解約したりすると料金はどうなりますか。
- 公式は「サービスご利用開始月および解約月において日割りでのご請求となります」と回答しています。
- 申し込んでからどのくらいで使えますか。
- Arcstar Smart PBX のみを利用する場合は最短7営業日、外線サービス「Arcstar IP Voice(Smart PBX)」と同時に申し込む場合は最短12営業日と案内されています。ID追加などビジネスポータルからのオンライン申し込みは、工事費無料で即日の工事が可能とされています。
- 他のサービスと比べるにはどこを見ればいいですか。
- 料金の単位(ID・内線・利用可能人数・同時通話数)がサービスごとに違います。クラウドPBX比較5選で5サービスを同じ項目に並べ直しています。番号の種類から決めたい場合は法人が導入する電話回線の種類・おすすめサービス比較が先に読む内容です。
出典(NTTドコモビジネスの公開ページ。すべて2026年9月27日に確認)
- NTTドコモビジネス「Arcstar Smart PBX」https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/smartpbx.html(サービス概要、主な機能、1 ID 550円(税込)から、2つの料金例、お知らせ3件、よくあるご質問の最低利用期間はない旨・日割り請求・支払方法・申し込みから利用開始までの営業日数・ビジネスポータル申し込み時の工事費無料と即日工事・通話録音はRING×LINKなど外部サービス連携で利用する旨、関連サービスのRING×LINK・PHONE APPLI PEOPLE・オフィスリンク)
- NTTドコモビジネス「料金|Arcstar Smart PBX」https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/smartpbx/charge.html(CASE1〜CASE3の初期費用・月額料金と内訳、初期費用の単価表、月額料金の単価表、VoIP-GWレンタル工事費とレンタル料、IP-Phone ミッドレンジモデル3 53,900円、注記の上限1,500ID・50IDごと10チャネル・上限300チャネル・VoIP-GW1台1ID・夜間および年末年始の割増・ビジネスポータル即時開通の新設工事費0円、留意事項のIP電話品質・緊急通報の制約)
- NTTドコモビジネス「機能一覧|Arcstar Smart PBX」https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/smartpbx/function.html(PBXレス型と既存PBX併用型の機能可否、マルチライン機能の△と注記)
- NTTドコモビジネス「会社案内」https://www.ntt.com/about-us/company-profile.html(2025年7月1日の社名変更、本社所在地、営業開始日、資本金2,309億円、従業員数9,350名、適格請求書発行事業者登録番号、事業内容)
Arcstar Smart PBX の料金・仕様・受付状況は変更されます。この記事の単価をそのまま使わず、申込み前にNTTドコモビジネスの公開ページで引き直してください。最低利用期間は「ない」と公式のよくあるご質問に明記されています。中途解約時に別途発生する費用の金額は、2026年9月27日時点の公開ページからは確認できませんでした。確認できなかった項目を推測で補っていません。

