ナイセンクラウドは、アイティオール株式会社が提供するクラウドPBXです。月額2,000円(税抜)から始められる一方で、電話回線は別会社との契約になり、請求も別々に届きます。この記事は、公式の料金ページと運営会社ページに掲示されている値だけを使って、その2本立ての構造と、内線の数え方、回線ごとに変わる費用を整理したものです。2社に分かれた金額を他社の単一の月額と比べる方法はクラウドPBX比較5選で扱っています。
料金は「①naisen(端末の台数で決まる)+②電話回線(IP電話・KDDI・NTT・NUROから1電話番号以上)」の合計で、①と②は別々の会社から請求されます。
内線数は人数ではなく端末の数です。公式は「スマホ2台、電話機1台、PC1台でご利用される場合は内線数は4です」と例示しています。
プランはライト(月額2,000円・1内線)、ペア(5,000円・2内線)、プロ(10,000円・3〜5内線)の3つ。6内線以上はプロで1内線1,000円ずつ加算し、30内線以上で5%、100内線以上で10%、200内線以上で20%の割引が適用されます。
設置と設定は原則として利用者が行うサービスです。出張作業を依頼する場合は25,000円/2時間〜(税抜)がかかります。
提供会社と受付状況
運営会社ページに記載されている商号はアイティオール株式会社です。会社設立日は2007年4月11日、資本金は2,700万円、代表取締役は鹿島雄介、東京本社は東京都港区芝大門1-16-7 幸伸ビル3階です。同じ住所の1階にショールーム「ナイセンクラウド TOKYO BIG GATE」、近隣に「ナイセンクラウド DXテレワークラボ」、ほかに大阪オフィスを置いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | アイティオール株式会社 |
| 会社設立日 | 2007年4月11日 |
| 資本金 | 2,700万円 |
| 代表者 | 代表取締役 鹿島 雄介/取締役 井上 真樹 |
| 東京本社 | 東京都港区芝大門1-16-7 幸伸ビル3階 |
| そのほかの拠点 | ショールーム(同ビル1階)、DXテレワークラボ(芝大門加藤ビル1階)、大阪オフィス(大阪市北区堂島浜) |
| 届出電気通信事業者 | 届出番号 A-20-10415 |
| 認証 | ISMS/ISO27001(JQA-IM1761)、プライバシーマーク(10824580)、TRUSTe(01000) |
| 取引銀行 | 三菱UFJ銀行/みずほ銀行/きらぼし銀行 |
参加・認定として、東京都経営革新計画(承認番号20-214/24-173)、経済産業省スマートSMEサポーター(第30号-23030007)、総務省テレワーク先駆者百選の選定、日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)などが挙げられています。主要取引先としてアマゾンジャパン、GMOインターネットグループ、ソフトバンク、東京大学、メルカリ、LINEヤフー、楽天などが列挙されています。
受付状況は、2026年9月27日時点で料金シミュレーション・申し込み、WEB見積り(24時間受付)、電話窓口 0120-71-1000(新規のお客様専用、平日10:00〜18:00)の各導線があり、受付中です。サイトには「運営13年」という表示もあります。登録商標として「ナイセンクラウド」「内線クラウド」「スマフリ」「スマコテ」「ストア03」などが挙げられ、日本国内特許8件と米国特許1件の番号も掲示されています。フリーダイヤルをスマートフォンで受ける「スマフリ」、固定電話をスマートフォンで受ける「スマコテ」、携帯電話へ03番号を転送する「ストア03」がサブブランドとして並んでおり、用途を絞った入口が別ブランドで用意されている点も、このサービスの特徴です。
料金は2社に分かれている
ナイセンクラウドの料金ページは、冒頭に計算方法の図を置いています。「①naisen(端末の台数で利用料金が変わります)+②電話回線(IP電話、KDDI、NTT、NUROの回線から1電話番号以上)=合計金額」という式で、「利用料金は、①と②の会社から別々にご請求させていただきます」と明記されています。
2本立ての構造
① naisen 側
プラン料金(内線の枠)とオプション。端末の台数で決まります。契約先はアイティオール株式会社です。
② 電話回線 側
電話番号の開設料金、月額、通話料。IP電話を選んだ場合はアイティオール、KDDI回線は株式会社ドリームソリューション、NTT回線はNTT東日本または西日本、NURO回線は楽天コミュニケーションズ株式会社との契約になると明記されています。
③ 端末側
スマートフォンは有償アプリ Groundwire、PCは Zoiper5(商用はライセンス購入)、電話機は推奨IP電話機の購入。
この構造が、他の4サービスと比較するときに最も注意が要る点です。「月額2,000円」は①だけの金額であり、電話番号がなければ外線の発着信はできません。総額を出すには②の金額を必ず足す必要があります。
3プランの料金と内線の数え方
| 項目 | ライト(1人用) | ペア(小規模) | プロ(中規模以上) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
| 月額費用 | 2,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
| 内線端末台数 | 1内線 | 2内線 | 3内線〜(5内線まで) |
| 内線機能 | 利用不可(1台のため) | 利用可 | 利用可 |
| 電話サポート | × | × | ◯ |
| お支払い方法 | 口座振替/クレジットカード | 口座振替/クレジットカード | 口座振替/クレジットカード/請求書払い |
公式の選択基準欄によると、ライトは「お1人で運営されている会社様向け。1台なので内線機能はご利用になれません」とされています。ライトは内線機能が使えない点は、クラウドPBXを内線のために導入する場合には決定的です。外出先での固定電話利用やオプション機能を主目的とする使い方が想定されています。
内線数の定義は注記に明記されています。「内線数とは端末の数です。例えば、スマホ2台、電話機1台、PC1台でご利用される場合は内線数は4です」。端末ごとに201、202、203といった内線番号が割り振られます。1人がスマートフォンとPCの両方で受けるなら、1人で2内線です。
内線を増やしたときの単価と割引
プロプランは5内線までが月額10,000円に含まれ、6内線目からは1内線あたり1,000円が加算されます。内線数が多くなると、追加分の単価に割引が適用されます。
| 内線数 | 追加内線の単価 | 割引率 |
|---|---|---|
| 6内線〜29内線 | 1,000円/内線 | — |
| 30内線以上 | 950円/内線 | 5%割引 |
| 100内線以上 | 900円/内線 | 10%割引 |
| 200内線以上 | 800円/内線 | 20%割引 |
公式は「プラン変更や、内線数の増減は月の途中でも行うことができます。再度の初期費用や、設定手数料はかかりません」と明記しています。請求は「月の最大利用内線数」で行われます。月の途中で増減しても初期費用が再発生しないという条件は、季節で人数が動く事業では効きます。ただし、月内に一度でもピークを迎えればその数で請求される点は押さえておく必要があります。
オプション料金

| オプション | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
| 対象・時間別ルール設定 | 無料 | 無料 |
| 留守番電話メール | 無料 | 無料 |
| 発着信ウェブ履歴 | 無料 | 無料 |
| 自動録音(100時間) | 2,000円 | 2,000円 |
| IVR(キューイング等を含む) | 5,000円 | 5,000円 |
| 電話会議 | 5,000円 | 5,000円 |
| モニタリング | 3,000円 | 3,000円 |
| ウィスパリング(モニタリングを含む) | 5,000円 | 5,000円 |
| API(外部サービス連携) | 10,000円 | 10,000円 |
| 出張作業費用 | 25,000円/2時間〜 | — |
公式は「オプションは何人で利用しても1契約あたりの料金です」と明記しています。利用者数で単価が増えないため、人数が多いほど1人あたりのオプション負担は下がります。自動録音が月額2,000円で100時間というのは、他社と比べても安い部類です。
出張作業費用の欄には「ナイセンクラウドは原則、お客様で設置・設定していただくサービスです」と注記されています。設定を任せたい場合は25,000円/2時間〜(税抜)がかかります。導入時に事業者側が設定を代行することを前提に見積もると、想定が変わります。
電話回線をどこから引くかで費用が変わる

回線は4社から選べ、組み合わせも可能とされています。この選択が、総額と使える電話番号の範囲を決めます。
| 項目 | IP電話 | KDDI | NTT | NURO |
|---|---|---|---|---|
| 契約先 | アイティオール株式会社 | 株式会社ドリームソリューション | NTT東日本またはNTT西日本 | 楽天コミュニケーションズ株式会社 |
| naisen機器 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 |
| 必須サービス | — | — | フレッツ・ひかり電話シリーズ | 楽天ブロードバンドプレミアム NURO Bizプラン |
| 利用できる電話番号 | 050/03/06/0120/0800 | 050/03/0120/0800 | 全国の電話番号(011〜099) | 18都府県の全部または一部 |
| チャンネルの数え方 | 発信のみ1ch使用。1番号につき2ch(03発信は1ch)標準付与。着信は内線端末の数だけ可能 | 発信または着信で1ch | 発信または着信で1ch | 発信または着信で1ch。標準プランで24chまで |
| 接続機器のレンタル | — | — | 2〜24ch 月1,000円/拠点、25〜64ch 月2,000円/拠点、65ch以上は別途見積 | 24ch 月1,000円/拠点 |
ここで最も差が出るのがチャンネルの数え方です。IP電話回線だけは「発信のみ1チャンネルを使用」とされ、着信は内線端末の数だけ受けられます。KDDI・NTT・NUROは発信でも着信でも1チャンネルを消費します。入電が多い業種では、この違いが必要なチャンネル数に直結します。
地域番号が必要な場合はNTT回線が唯一の全国対応です(北海道011から鹿児島・沖縄099まで)。NURO回線は東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・愛知・静岡・岐阜・三重・大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・福岡・佐賀の全部または一部に限られます。NURO回線の基本料金は初期53,000円(基本工事費50,000円+事務手数料3,000円)、月額23,650円(ネット利用料18,850円+電話24チャンネル利用料4,800円)と公開されています。
IP電話回線を選んだ場合の電話番号料金
naisenと同一請求になるIP電話回線は、番号の種類ごとに単価が公開されています。
| 項目 | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
| 050番号 | 500円/番号 | 300円/番号(2番号目以降100円) |
| 03番号(発信は050) | 2,000円/番号 | 1,000円/番号(標準発信2チャンネル) |
| 03番号(発信も03) | 3,000円/番号 | 1,600円/番号(標準発信1チャンネル) |
| 0800番号 | 1,000円/番号 | 800円/番号(2番号目以降600円) |
| 0120番号 | 1,000円/番号 | 1,100円/番号(2番号目以降900円) |
| 外線同時発信数の追加(050/0120/0800) | 無料 | 180円/チャンネル |
| 外線同時発信数の追加(03) | 無料 | 600円/チャンネル |
| 特定番号通知(0120/0800で相手に通知) | 1,000円 | 200円/番号 |
| 通話料:固定電話・他社IP電話へ | — | 8円/3分 |
| 通話料:携帯電話・PHSへ | — | 15.9円/分 |
| 0120/0800の着信通話料 | — | 固定8円/3分、携帯・PHS 17円/分、直収電話5円/分、公衆電話25円/分 |
03番号には2種類あります。「発信は050」のほうが月額1,000円で標準発信2チャンネル、「発信も03」のほうが月額1,600円で標準発信1チャンネルです。安いほうは発信時に相手へ050番号が通知されます。会社の番号として03を通知したいなら、月額1,600円のほうを選ぶ必要があります。
そのほか、開通後に電話番号追加の設定を行う場合は、設定変更料として変更1回(最大5電話番号の増減)ごとに事務手数料2,000円(税抜)がかかると注記されています。10個の増減なら4,000円です。また、1電話番号ごとにユニバーサル料金(1電話番号あたり2〜6円程度)が電話事業者から請求されます。
端末側にかかる費用
ナイセンクラウドは、端末で使うアプリが有償です。ここは他社と大きく違う点なので、台数ぶんの計算が要ります。
| 端末 | 必要なもの | 費用 |
|---|---|---|
| スマートフォン(iOS) | 有償アプリ Groundwire | 1,500円/1台(ダウンロード時1回のみ) |
| スマートフォン(Android) | 有償アプリ Groundwire | 980円/1台(ダウンロード時1回のみ) |
| PC | アプリ Zoiper5 | 商用利用はライセンス購入 €59.95/1台 |
| 電話機 | 推奨IP電話機 | 購入が必要(金額は料金ページに記載なし) |
スマートフォン10台なら、iOSで15,000円、Androidで9,800円が初回に発生します。月額ではなく1回限りの課金ですが、端末を入れ替えるたびに再度必要になるかどうかは料金ページからは読み取れませんでした。PCの Zoiper5 は商用利用でライセンスが必要とされ、単価はユーロ建てです。MOT/TEL がスマホアプリ0円・パソコン用ソフト0円としているのとは、端末側の前提が逆になります。
5サービスの中での位置づけ
| サービス | 入口の月額 | 数える単位 | 電話回線 | 端末アプリの費用 |
|---|---|---|---|---|
| ナイセンクラウド | 2,000円〜(税抜) | 内線=端末の台数 | 別会社との契約・別請求 | iOS 1,500円/Android 980円/台、PCはライセンス購入 |
| トビラフォンCloud | 3,000円+通話料(税抜) | ユーザー(内線番号) | 基本セットに050番号1つ | PCクライアント拡張 月500円/ユーザー |
| MOT/TEL | 5,980円〜(税抜) | プランごとの付属内線数 | 光回線の基本料金は含まれない | スマホアプリ0円/パソコン用ソフト0円 |
| Arcstar Smart PBX | 基本料5,500円+550円×ID数(税込) | ID(着信グループも1ID) | Arcstar IP Voice が別契約(同一事業者) | 料金ページに記載を確認できず |
| BIZTEL ビジネスフォン | 21,000円〜(税抜) | プランごとの内線番号数 | 外線番号1つが標準提供 | 料金ページに記載を確認できず |
入口の月額は5社中もっとも低い金額です。ただし、外線の番号と回線が含まれていないこと、端末アプリが有償であることの2点を足すと、少人数でも総額は表示額どおりにはなりません。「いちばん安い」と読むより、「内訳が細かく公開されているので、自分の構成で計算できる」と読むほうが実態に合います。
他商品と比べた強み・弱み
他商品と比べた強み
- 料金がすべて1ページで公開されている。プラン、追加内線の単価と3段階の割引、オプション9種、回線4社の違い、番号の種類ごとの単価、通話料、接続機器のレンタル料まで並んでいます。5サービスの中で最も情報量が多い構成です。
- 入口が軽い。ライトは初期10,000円・月額2,000円(税抜)です。1人や2人で会社の番号をスマートフォンで受けたいだけなら、ほかのどのサービスよりも小さく始められます。
- オプションが1契約あたりの料金。利用者数で単価が増えません。自動録音(100時間)が月額2,000円、IVRが月額5,000円で、人数が多いほど1人あたりの負担は下がります。
- 月の途中でプラン変更・内線数の増減ができ、再度の初期費用や設定手数料がかからない。人数が動く事業では、この条件が積み上がります。
- IP電話回線なら着信がチャンネルを消費しない。「発信のみ1チャンネルを使用」「着信時は内線端末の数だけ着信できます」と明記されています。入電が多い運用では、同じ番号数で受けられる本数が他の回線より多くなります。
- 回線を4社から選べ、組み合わせもできる。地域番号が要るならNTT、通話量が多いならKDDIの秒課金、というように条件で選べます。
他商品と比べた弱み
- 請求が2社に分かれる。naisen側と電話回線側で別々に届きます。経理の手間と、月額の比較のしにくさが同時に生じます。
- 端末アプリが有償。iOS 1,500円/台、Android 980円/台、PCは €59.95/台のライセンスです。台数が多いほど初回の負担が増えます。
- 内線=端末の数。1人がスマートフォンとPCの両方で受けるなら2内線と数えます。MOT/TEL のように枠内なら端末数に関係なく定額のサービスとは、人数の読み方が違います。
- ライトは内線機能が使えない。公式が「1台なので内線機能はご利用になれません」と明記しています。月額2,000円という数字だけでクラウドPBXの入口とは言えません。
- ライトとペアには電話サポートが付かない。請求書払いもプロのみです。
- 設置・設定は原則として利用者が行う。依頼する場合は25,000円/2時間〜(税抜)です。導入時の工数を自社で持つ前提になります。
- 安いほうの03番号は発信時に050が通知される。月額1,000円の「03番号(発信は050)」を選ぶと、相手の着信履歴に残るのは050番号です。
向く利用者・向かない利用者
導入の向き・不向き
向いている
1〜5名で小さく始めたい/入電が多く着信の本数を確保したい(IP電話回線)/人数が月ごとに動く/設定を自社で行える/内訳を自分で計算して比較したい
向いていない
請求を1本にまとめたい/端末側の費用をかけたくない/1人が複数端末を使う運用/設定を事業者に任せたい/ライトの月額2,000円だけで内線を組みたい
判断を保留すべき
回線の選択。NTT・NUROでは naisen 機器が必要になり、接続機器のレンタル料が拠点ごとに月1,000円〜加わります。
契約の変更と、確認できなかったこと
見積もりを組む順番
端末の台数を数える
人数ではありません。スマートフォン、PC、電話機の合計台数がそのまま内線数です。
プランと追加内線を決める
1台ならライト、2台ならペア、3台以上はプロ。6台目からは1内線1,000円(30/100/200内線以上で割引)。
電話回線を選ぶ
地域番号が要るならNTT、通話量が多いならKDDI、請求を1本に近づけたいならIP電話。NTTとNUROは接続機器のレンタルが必要です。
番号の種類と本数を決める
IP電話回線なら050が月額300円、03(発信も03)が月額1,600円。0120は月額1,100円です。
端末アプリの費用を足す
iOS 1,500円/台、Android 980円/台、PC €59.95/台。初回のみの課金です。
オプションと通話料を足す
オプションは1契約あたりの料金です。通話料は回線によって単価が変わります。
契約の条件は、料金ページではなくQ&Aのページに書かれています。最低利用期間は1か月で、公式は「1か月単位でのお申込みとなりますので、月途中で解約の場合も月割はありません」と明記しています。一方で初月は「開通日翌日からの日割り計算」です。入口は日割り、出口は月割なしという非対称になっています。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 最低利用期間 | 1か月(1か月単位での申込み) |
| 月途中の解約 | 月割はない |
| 初月の利用料金 | 開通日翌日からの日割り計算 |
| 解約の申請 | 各月20日までの申請で翌月末解約。サポート画面または電話で連絡する |
| 電話番号の管理 | 1契約上で複数の電話番号を管理でき、追加できる数は理論上無制限。03・06・050など異なる局番も同一契約上で管理できる |
| 電話主装置 | 不要。IP-PBXサーバは同社のサーバセンター内に設置 |
もうひとつ、Q&Aには通話できない番号についての記載もあります。「110、118、119など地域性のある緊急回線には電話をかけることが出来ません」とされ、あわせて「フリーダイヤル(0120,0800)、ナビダイヤル(0570)に関しても、050番号からはご利用頂けません(IP電話の特性上)」と明記されています。050番号だけで運用する場合、取引先のサポート窓口が0120や0570しかないとかけられません。
一方で、2026年9月27日時点の公開ページからは、解約時に別途発生する費用の金額と、推奨IP電話機の価格を確認できませんでした。また、KDDI回線の通話料が「8円/3分 or 3.3円/1分 or 0.08円/1秒」と複数の単位で示されており、どれが適用されるかの条件は料金ページからは読み取れませんでした。これらは見積もりの段階で確認すべき項目です。
よくある質問
- 月額2,000円で電話が使えますか。
- 2,000円はライトプラン(naisen側)の月額です。外線の発着信には電話回線と電話番号の契約が別に必要で、その料金は別会社から請求されます。IP電話回線の050番号なら月額300円(税抜)が最小の追加です。
- 内線数はどう数えますか。
- 端末の数です。公式は「スマホ2台、電話機1台、PC1台でご利用される場合は内線数は4です」と例示しています。人数ではありません。
- ライトでも内線通話はできますか。
- できません。公式の選択基準欄に「1台なので内線機能はご利用になれません」と記載されています。内線通話をするにはペア(2内線)以上が必要です。
- 内線を増やすといくらかかりますか。
- プロプランで6内線目から1内線1,000円(税抜)が加算されます。30内線以上で950円、100内線以上で900円、200内線以上で800円に下がります。
- 同時に何本の通話ができますか。
- 回線によって数え方が違います。IP電話回線は発信のみ1チャンネルを使用し、1電話番号につき2チャンネル(03発信の場合は1チャンネル)が標準で付与されます。着信は内線端末の数だけ可能です。KDDI・NTT・NUROは発信でも着信でも1チャンネルを消費します。
- アプリは無料ですか。
- 有償です。スマートフォンは Groundwire(iOS 1,500円/1台、Android 980円/1台、ダウンロード時1回のみ)、PCは Zoiper5 で商用利用の場合はライセンス購入(€59.95/1台)が必要と明記されています。
- 設定は誰が行いますか。
- 公式は「ナイセンクラウドは原則、お客様で設置・設定していただくサービスです」と注記しています。出張作業を依頼する場合は25,000円/2時間〜(税抜)です。
- 最低利用期間はありますか。
- Q&AのQ27に「最低利用期間は1か月です。1か月単位でのお申込みとなりますので、月途中で解約の場合も月割はありません」と記載されています。初月については開通日翌日からの日割り計算です。
- 解約はいつまでに言えばいいですか。
- Q&Aには「各月20日までの申請で、翌月末解約となります」と記載されています。サポート画面または電話で連絡する形です。
- 110番や119番はかけられますか。
- Q&Aに「110、118、119など地域性のある緊急回線には電話をかけることが出来ません」と明記されています。あわせて、050番号からはフリーダイヤル(0120・0800)とナビダイヤル(0570)も利用できないとされています。
- 他のサービスと比べるには何を見ればいいですか。
- ナイセンクラウドは端末の台数で数える型です。枠で買う型のMOT/TEL(モッテル)の料金と条件、IDで数えるArcstar Smart PBXの料金と条件と並べると違いが見えます。5サービスをまとめて見る場合はクラウドPBX比較5選をご覧ください。
あわせて確認しておくこと
ナイセンクラウドは料金の内訳を細かく公開している一方で、契約条件と使えない番号はQ&Aのページに分かれています。そちらに書かれている内容を、制度と他社の条件に照らして3本の記事にしました。
導入前に読む3つの論点
ナイセンクラウドがQ&Aで書いている「地域性のある緊急回線」という表現が何を指すのかを、総務省が定める位置情報通知の義務から読み解いています。
ナイセンクラウドの「各月20日までの申請で翌月末解約」は、5サービスの中でもっとも前倒しの締め日でした。初月日割り・解約月は月割なしという非対称もここで比べられます。
「03番号(発信は050)」と「03番号(発信も03)」で月額が600円違う理由を、番号の種別という制度の側から説明しています。
出典(アイティオールの公開ページ。すべて2026年9月27日に確認)
- アイティオール「ナイセンクラウド ご利用料金」https://naisen.jp/charge.html(利用料金計算方法の①naisen+②電話回線と別々に請求する旨、内線数は端末の数という注記と4台の例、Groundwire/Zoiper5/推奨IP電話機の費用、3プランの初期費用・月額・内線端末台数・電話サポート・支払方法・選択基準、追加内線1,000円と30/100/200内線以上の割引、オプション料金9種と出張作業費用、1契約あたりの料金である旨、月途中のプラン変更と月の最大利用内線数での請求、番号追加時の事務手数料2,000円、ユニバーサル料金、回線4社の比較とチャンネルの数え方、IP電話番号の開設料金と通話料、KDDI回線とNTT回線とNURO回線の料金、接続機器レンタル料)
- アイティオール「ナイセンクラウド Q&A」https://naisen.jp/qanda/(Q10の電話がかけられない番号、Q11の電話主装置は不要でIP-PBXサーバは自社サーバセンター内にある旨、Q26の複数電話番号の管理、Q27の最低利用期間1か月と月割なし、Q28の初月日割り、その他Q4の解約は各月20日までの申請で翌月末解約)
- アイティオール「運営会社」https://naisen.jp/corporate.html(商号、事業所、会社設立日、資本金、代表者、企業ウェブサイト、取引銀行、参加・認定の届出電気通信事業者A-20-10415/ISMS JQA-IM1761/プライバシーマーク10824580/TRUSTe 01000ほか、主要取引先)
ナイセンクラウドの料金・仕様・受付状況は変更されます。この記事の単価をそのまま使わず、申込み前にアイティオールの公開ページで引き直してください。最低利用期間はQ&Aに「1か月」と明記されています。解約時に別途発生する費用の金額、推奨IP電話機の価格、およびKDDI回線の通話料がどの単位で適用されるかの条件は、2026年9月27日時点の公開ページからは確認できませんでした。確認できなかった項目を推測で補っていません。

