KING OF TIMEは、全機能を1人あたり月額300円で使える勤怠管理システムです。提供会社は株式会社ヒューマンテクノロジーズ。初期費用は0円で、30日間の無料体験が用意されています。機能ごとの追加課金がないため、使う機能を増やしても料金が変わらないのが設計上の特徴です。
このページでは、公式サイトで2026年9月3日に確認した内容をもとに、料金に含まれる範囲、打刻手段、サポート体制、他製品と比べたときの強みと弱みを整理します。5製品の横並び比較は勤怠管理システム比較にまとめています。
提供会社と受付状況
KING OF TIMEは株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型システムです。公式サイトでは、従業員データを登録してバックオフィス業務を一元管理できるクラウド型システムと説明されており、勤怠・人事情報管理から給与計算、データ分析、電子契約までを対象としています。2026年9月3日時点で、公式サイトから新規申し込みと30日間の無料体験を受け付けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | 株式会社ヒューマンテクノロジーズ |
| サービス形態 | クラウド型 |
| 料金 | 全機能一律300円/1人・月 |
| 初期費用 | 0円 |
| 無料で試せる範囲 | 30日間無料体験(体験中もサポートを受けられる) |
| バージョンアップ | 無償 |
| 受付状況 | 新規受付中(2026年9月3日確認) |
料金は全機能一律300円。含まれる範囲
公式サイトは「すべての機能が使えて一律300円でご利用いただけます」「初期費用もいっさいかからない」と説明しています。ここでいう「すべての機能」に含まれるのは、勤怠管理の機能一覧に掲載されている次の範囲です。
- 残業時間の管理
- スケジュール・シフト管理
- フレックス・変形労働制
- 管理者権限機能
- ワークフロー(申請・承認)
- 補助項目機能
- 有休管理・休暇管理機能
- アラート管理
- 各種給与計算ソフトとの連携
- 帳票出力(Excel・CSV・PDF)
- 勤務状況確認
- 英語対応・海外対応
- 働き方改革関連法の設定
- テレワーク・在宅勤務・時差出勤

機能を追加するたびに単価が上がる製品と比べると、見積もりの読み方が変わります。使う機能が増えても月額は変わらないため、導入後に「シフト管理も使いたい」となっても追加費用は発生しません。一方で、出勤打刻だけしか使わない会社でも300円です。最小構成で安く始めたい場合は、機能数で課金する製品のほうが下回ることがあります。
なお、公式サイトの料金表示には税区分の明記が見当たりませんでした。契約前に、300円が税抜か税込かを販売元へ確認してください。年額に直すと1人あたり3,600円、10名で36,000円、30名で108,000円という単純計算になります。
打刻手段の選択肢が広い

公式サイトの打刻方法一覧には、PCパスワード認証、PCログオン・ログオフ、ICカード、PC接続、指紋、指静脈、顔認証が掲載されています。外出先からの打刻にも対応しています。
| 打刻の系統 | 方式 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| PC系 | PCログオン・ログオフ、PCパスワード認証、PC接続 | 全員が自分のPCを使うオフィス勤務 |
| ICカード | 社員証・交通系ICなどでの打刻 | 共有端末に人が並ぶ現場。処理が速い |
| 生体認証 | 指紋、指静脈、顔認証 | なりすましを確実に防ぎたい職場 |
| モバイル | 外出先からの打刻 | 直行直帰、テレワーク |
生体認証を本体機能として掲載している点が、他製品との実務上の差になります。たとえばジョブカン勤怠管理では、指静脈認証は55,000円、PitTouch Proは98,000円の専用機器を別途購入する形です。KING OF TIMEでも機器は必要ですが、対応方式の幅そのものが広く設計されています。
ただし、打刻手段が多いことは設定項目が多いことでもあります。どの部署にどの方式を割り当てるかを決めずに導入すると、無料体験の30日を設定作業だけで消費しかねません。先に現場の動線を確認し、方式を2つ程度に絞ってから設定に入るのが現実的です。
残業時間の管理でできること
公式サイトの機能ページによれば、残業時間のリアルタイム把握に加え、あらかじめ設定した基準残業時間の超過を可視化できます。従業員はPCやモバイル端末から残業申請を行い、管理者が承認します。
- 残業基準の設定:普通残業、休日残業、割増残業など様々な残業計算の基準を、社員・アルバイトなど就業ルールの違う従業員ごとに設定できる
- 残業時間の確認:日毎・月毎にリアルタイムで反映され、月の途中でも現時点の残業時間を把握できる。残業時間の多い順に並び替えもできる
- 残業の申請:各従業員がPCや携帯電話から自分のタイムカード画面へログインして申請する。申請理由の入力と事後申請も可能
- 残業の承認:管理者が管理画面から承認・棄却を行い、従業員へコメントを返せる
実務で効くのは「残業時間の多い順に並び替え」です。36協定の上限に近づいている従業員を月の途中で特定できるため、月末に判明して打つ手がない、という状況を避けられます。就業ルールが異なる雇用区分ごとに基準を分けられる点も、正社員とアルバイトが混在する職場では設定の手戻りを減らします。
休暇管理と年5日の有休取得義務
休暇管理機能では、有給休暇、代休、振休に加えて企業独自の休暇を一括管理できます。時間単位・半日単位での取得や有効期限といったルールにも対応しており、有給休暇の自動付与機能と年5日の有休取得義務の管理が公式に明記されています。
年次有給休暇の付与日数は法律で決まっており、6か月継続勤務し全労働日の8割以上出勤した場合に10日、その後は継続勤務1年ごとに1日ずつ、3年6か月以降は2日ずつ増えて最高20日となります。入社日がばらばらな会社では、この計算を手作業で行うと必ず抜けが出ます。自動付与に対応しているかどうかは、担当者の作業量に直結します。
サポートは無料と有償に分かれる

公式サイトの「お客様サポート」では、全ての利用者が無料で使えるサポートと、有償のプレミアムサポートが分けて案内されています。
| 区分 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 無料サポート | チャットサポート、メールサポート(お問い合わせフォーム)、オンラインヘルプ、動画マニュアル、プリセット設定ガイド | 無料 |
| 電話・オンラインサポート | 事前予約制(30分/1回) | 無料 |
| プレミアムサポート | 導入支援ライト、導入支援、運用支援、活用支援 | 有償 |

電話サポートが事前予約制で1回30分という点は、導入時に押さえておくべき条件です。設定でつまずいたときに、その場ですぐ電話で解決したい運用を想定していると、期待とずれます。まとまった支援が必要なら、有償のプレミアムサポートを見積もりに入れて総額を判断してください。
なお、無料体験中からサポートを受けられると公式サイトに記載があります。本番運用を想定した設定を体験期間中に進められるため、30日間を有効に使えます。
シリーズ製品との連携
KING OF TIMEは勤怠管理単体ではなく、シリーズとして展開されています。公式サイトによれば、登録した従業員情報はシリーズ製品と連携しており、二重メンテナンスが不要です。
| 製品 | 担当する範囲 |
|---|---|
| KING OF TIME 勤怠管理 | 出退勤打刻、申請・承認、シフト制管理、就業ルール設定 |
| KING OF TIME 人事労務 | 人事データの一元管理 |
| KING OF TIME 給与 | 給与計算、賞与計算、年末調整 |
| データ分析 | 働き方の可視化、グラフ・アラート表示 |
| 電子契約 | 契約業務のクラウド化 |
勤怠から給与までを同じ系列でそろえたい場合、この構成は運用の手間を減らします。ただし、シリーズ各製品の料金は別建てです。勤怠の300円だけで人事労務や給与計算まで使えるわけではないため、必要な範囲を決めてから見積もりを取ってください。
働き方改革関連法への設定でできること
機能一覧には「働き方改革関連法の設定」が独立した項目として掲載されています。勤怠管理システムを導入する目的の多くがここにあるため、何がどこまでできるかを具体的に押さえておきます。
厚生労働省は、時間外・休日労働について労使協定(36協定)を締結し行政官庁へ届け出た場合に法定労働時間を超える労働が認められるとし、時間外労働時間には限度が設けられていると説明しています。KING OF TIMEでは、あらかじめ設定した基準残業時間の超過を可視化でき、残業時間の多い順に並び替えられます。つまり、限度に近づいている従業員を月の途中で特定する運用が組めます。
年次有給休暇についても、休暇管理機能に自動付与機能と年5日有休取得義務の管理が明記されています。年次有給休暇の付与日数は、6か月継続勤務し全労働日の8割以上出勤した時点で10日、そこから1年ごとに1日ずつ、3年6か月経過後は2日ずつ加算され、上限は20日です。入社日が人によって違う会社では、この計算をシステム側に任せられるかどうかで、担当者が毎月確認する項目の数が変わります。
アラート管理も同じ文脈で使えます。基準を超えそうな段階で通知が飛ぶ設定にしておけば、月末に集計してから慌てる運用を避けられます。ただし、どの条件でアラートを出すかは自社で決める必要があります。就業規則と36協定の内容を確認し、通知のしきい値を先に決めてから設定に入ってください。
シフト制と変形労働時間制への対応
機能一覧には「スケジュール・シフト管理」と「フレックス・変形労働制」が掲載されています。公式サイトの「KING OF TIMEとは」では、シフト制管理や企業ごとの複雑な就業ルールも柔軟に設定できると説明されています。
ここで確認しておきたいのが、自社が採用している制度の単位です。厚生労働省の資料では、変形労働時間制が1か月単位・1年単位・1週間単位の3種類に整理されています。フレックスタイム制は、労使協定で定めた一定期間(上限3か月)を平均して1週あたりの労働時間が法定の枠を超えない範囲で、始業と終業の時刻を労働者本人が決める仕組みです。
| 制度 | 就業規則で確認すること | 体験期間中に試すこと |
|---|---|---|
| 変形労働時間制 | 1か月単位・1年単位・1週間単位のどれか | その単位で対象期間を設定し、集計が合うか |
| フレックスタイム制 | 清算期間が1か月か3か月か。コアタイムの有無 | 清算期間を設定し、過不足時間の計算を確認 |
| みなし労働時間制 | 事業場外みなし・専門業務型・企画業務型のどれか | 対象者の打刻と集計を分けて扱えるか |
| シフト制 | 締め日、シフト提出の締切、確定のタイミング | シフト作成から確定までを1サイクル回す |
雇用区分ごとに就業ルールが違う場合、設定は区分の数だけ必要になります。正社員、契約社員、アルバイトで残業の計算基準が異なるなら、それぞれを別に設定します。KING OF TIMEは残業基準を従業員ごとに設定できるため、区分が多い会社ほど設定の手間はかかりますが、運用が始まってからの例外処理は減ります。
この設定作業をどこまで自力で進められるかが、無料体験の30日を使い切れるかどうかを分けます。設定項目が多いと感じたら、有償のプレミアムサポート(導入支援ライト、導入支援)を見積もりに含めて総額で判断してください。
他製品と比較した強み
5製品を横に並べたときに、KING OF TIMEが優位に立つのは次の3点です。
- 打刻手段の幅:指紋・指静脈・顔認証まで公式に掲載しており、生体認証を求める現場で選択肢が広い。マネーフォワード クラウド勤怠はWeb打刻・打刻モード・スマートフォン打刻が中心で、生体認証は掲載されていません。
- 料金の読みやすさ:全機能込みの一律300円なので、機能を増やしても月額が変わりません。ジョブカン勤怠管理は使う機能数で200〜500円と変動するため、4機能を使う前提なら差が縮まるか逆転します。
- シェア表示に出典がある:公式サイトは富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」の勤怠管理ソフトSaaS/PaaS市場 利用ID数 2024年度実績ベンダーシェアを根拠として明記しています。出典を示さない「No.1」表示と比べ、確認できる形になっています。
3点目は評価の材料としても扱いに注意が要ります。出典が明示されていることは確認可能性が高いという意味であって、自社に合うかどうかとは別の話です。シェアの数字で選ぶのではなく、出典の有無をもって情報の質を判断する材料にしてください。
他製品と比較した弱み
- 人数に正比例する:1人あたり定額のため、従業員が増えると費用も同じ比率で増えます。マネーフォワード クラウド勤怠やfreee人事労務のように基本料金へ一定人数を含める型と比べ、少人数の局面では割高になる場合があります。
- 最小構成でも300円:出勤打刻だけを使う会社でも300円です。ジョブカン勤怠管理なら1機能200円、あるいは無料プランという選択肢があります。
- 税区分が公式サイトで確認できない:料金表示に税抜・税込の明記が見当たりませんでした。他製品は税抜・税別と明記しているため、比較の際は確認が必要です。
- 電話サポートが予約制:事前予約制で1回30分という制約があります。導入初期に頻繁な電話相談を想定するなら、有償プランの検討が要ります。
向いている企業と向いていない企業
| 区分 | 該当する企業 | 理由 |
|---|---|---|
| 向いている | 打刻のなりすましを防ぎたい企業 | 指紋・指静脈・顔認証まで対応方式が広い |
| 向いている | 使う機能が増える見込みのある企業 | 機能追加で月額が上がらない |
| 向いている | 勤怠から給与まで同じ系列でそろえたい企業 | 従業員情報の二重メンテナンスが不要 |
| 向いていない | 数名で出勤打刻だけしたい企業 | 無料プランのある製品のほうが安く始まる |
| 向いていない | 会計・給与を他社サービスで固めている企業 | シリーズ連携の利点が生きにくい |
導入前に確認する制限事項
公式サイトの記載から判断できない項目は、契約前に販売元へ直接確認してください。特に次の点は、あとから運用に影響します。
- 料金の税区分(300円が税抜か税込か)
- 課金対象となる人数の数え方(登録者数か在籍者数か、退職者の扱い)
- 生体認証を使う場合の機器の型番と価格、対応OS
- 自社が採用している変形労働時間制の単位(1か月・1年・1週間)への対応
- 全機能一律の料金でも、フレックスの清算期間を3か月に設定できるか
- 既存の給与計算ソフトとの連携方法(CSVかAPIか、項目の対応表)
4つ目と5つ目は、厚生労働省が示す制度区分に対応します。労働基準法が定める変形労働時間制の単位は1か月・1年・1週間の3つで、フレックスタイム制の清算期間の上限は3か月です。自社がどれを使っているかを就業規則で確認したうえで、無料体験中に実際に設定してみてください。
解約と費用の考え方
公式サイトには初期費用が0円と明記されており、導入時のまとまった支出は生じません。解約時の条件、最低利用期間、データの持ち出し方法については公式サイトで確認できなかったため、この記事では推測を書きません。契約前に次の3点を確認してください。
- 最低利用期間の有無と、途中解約時の扱い
- 解約後に勤怠データを出力できる形式と、出力可能な期間
- 生体認証機器を購入した場合、解約後の機器の扱い
2つ目は特に重要です。労働基準法では、賃金台帳や出勤簿などの記録に保存義務があります。必要な期間のデータは、解約の手続きに入る前に出力し、自社側で保管できる状態にしておいてください。
KING OF TIMEに関するよくある質問
機能ごとに追加料金はかかりますか
かかりません。公式サイトは「すべての機能が使えて一律300円」と説明しています。ただし、生体認証などの打刻機器は別に必要です。
無料体験中にサポートを受けられますか
受けられます。公式サイトは、無料体験中からサポートを利用でき、本番運用を想定した利用が可能と案内しています。
給与計算ソフトと連携できますか
できます。機能一覧に「各種給与計算ソフトとの連携」が掲載されています。具体的な連携形式と項目の対応は、無料体験中に一度通しで試すことをおすすめします。
海外拠点でも使えますか
機能一覧に「英語対応・海外対応」が掲載されています。実際の運用可否は、対象国と勤務ルールによって変わるため、販売元に確認してください。
年5日の有休取得義務に対応していますか
対応しています。休暇管理機能に、有給休暇の自動付与機能と年5日有休取得義務の管理が明記されています。
データ分析機能は何に使えますか
公式サイトによれば、従業員の働き方をグラフやアラート表示で可視化し、労務におけるリスクの予防・低減や生産性向上の意識づけに使うクラウド型のデータ分析システムです。勤怠管理とは別製品として位置づけられているため、利用する場合は料金を別に確認してください。
打刻機器はどこで購入しますか
公式サイトの打刻方法一覧に対応方式が掲載されていますが、機器の型番と価格はページ上で確認できませんでした。生体認証やICカード打刻を使う予定があるなら、対応機器と費用を販売元へ問い合わせて、初期費用として見積もりに含めてください。
アルバイトと正社員で設定を分けられますか
分けられます。公式サイトは、普通残業・休日残業・割増残業などの残業計算の基準を、社員やアルバイトなど就業ルールの違う従業員ごとに設定できると説明しています。雇用区分が多い会社では、区分の数だけ設定作業が必要になる点を見込んでおいてください。
まとめ
KING OF TIMEは、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する勤怠管理システムです。全機能が一律300円/1人・月に含まれ、初期費用は0円、30日間の無料体験が用意されています。打刻手段はPC系、ICカード、指紋・指静脈・顔認証の生体認証、モバイルまで幅広く、なりすまし防止を重視する職場に向きます。
一方、1人あたり定額のため人数に比例して費用が増え、最小構成でも300円です。数名で出勤打刻だけを使うなら、無料プランのある製品のほうが安く始まります。料金の税区分が公式サイトで確認できないため、契約前の確認が必要です。KING OF TIME を他社と同じ条件で並べるなら勤怠管理システム比較、選定の進め方は勤怠管理システムの選び方を参照してください。
参考にした一次情報
- KING OF TIME公式サイト(料金、初期費用、無料体験、シェア表示の出典)
- KING OF TIMEとは(提供範囲、シリーズ構成、無償バージョンアップ)
- 機能一覧(勤怠管理・人事労務・給与・データ分析・電子契約の各機能)
- 残業時間の管理(残業基準の設定、申請・承認、並び替え)
- 有給休暇・休暇管理機能(自動付与、年5日取得義務の管理)
- お客様サポート(無料サポートの範囲、プレミアムサポート)
料金と機能は改定されることがあります。この記事の内容は2026年9月3日に公式サイトで確認したものです。公式サイトに記載がない事項については推測を書かず、確認が必要な項目として本文に明示しました。申し込み前に、必ず公式サイトで最新の条件をご確認いただき、自社の就業規則と照らして判断してください。

