社内wikiで読むだけの人を無料にできるのは2社|閲覧専用ユーザーと無料枠の条件【2026年】

社内wikiの閲覧専用ユーザーを示したアイキャッチ。書く人1名に対して読むだけの人3名が並び、編集1名につき3名まで無料という条件が添えられている

閲覧枠を見るときの要点(2026年9月28日時点の5社の公式表示)

社内wikiの費用を左右するのは、読むだけの人を課金対象に数えるかどうかです。書く人の数は組織によってそれほど変わりませんが、読む人は全社員に広がります。

調べた5サービスのうち、チーム全体を読める閲覧専用の無料枠を持つのはNotePMとKibelaの2社でした。どちらも編集できる人数の3倍までという同じ比率です。

Stockには別の解き方があり、1つのフォルダだけに参加するゲストならプランに関係なく無料で何人でも招けます。esaとDocBaseには無料の閲覧枠がなく、読む人も同じ単価で数えます。

無料で読む人を足せるのはどこか

まず5サービスの扱いを一覧にします。同じ「無料」でも、範囲と条件が違います。

サービス 閲覧専用の無料枠 上限 見られる範囲
NotePM あり 編集ユーザー1名につき3名 チーム全体
Kibela あり ライト75名〜/スタンダード200名〜/エンタープライズ375名〜 チーム全体
Stock 条件つきであり 人数は無制限(プランに関係なく無料) 1フォルダのみ
esa なし − −
DocBase なし − −

表で分かるとおり、3社がそれぞれ違う考え方を採っています。「無料枠があるか」だけを見て比較表に○×を付けると、Stockの扱いを間違えます。範囲まで含めて読んでください。

NotePMの閲覧ユーザーは何ができるのか

NotePMは公式サイトで、編集ユーザーと閲覧ユーザーの2つの権限を明示しています。できることの差もそのまま掲示されています。

NotePMの公式料金ページのユーザー数の考え方。編集ユーザーと閲覧ユーザーのできることと、プラン25で編集25名と閲覧75名の合計100名まで使えるという図
出典:NotePM「料金案内」ユーザー数の考え方(2026年9月28日に表示を確認)。
権限 できること 公式が挙げる想定メンバー
編集ユーザー 検索・閲覧・作成・編集・移動 現場スタッフ・社員・役員
閲覧ユーザー 検索・閲覧 アルバイトスタッフ・取引先・社外パートナー

料金シミュレーションの画面では、閲覧ユーザーが「見るだけのユーザー。投稿やコメントは不可」と説明されています。コメントも書けない点は押さえておく価値があります。読んだ人が質問を残す運用を考えているなら、閲覧枠では足りません。

公式が例示しているプラン25の構成は、編集25名+閲覧75名で最大100名です。月13,500円(税抜)を100名で割ると1人135円になります。読む人を枠いっぱいまで入れられるかどうかで、実質の単価が3分の1になる計算です。

Kibelaの無料閲覧枠はプランで決まる

Kibelaも無料の閲覧ユーザーを持ちますが、上限の決まり方が違います。編集者数に比例するのではなく、プランごとに数字が設定されています。

プラン 無料の閲覧ユーザー パックの編集人数 比率
コミュニティ なし − −
ライト 75名〜 25名 3倍
スタンダード 200名〜 50名 4倍
エンタープライズ 375名〜 75名 5倍

パックの内訳と突き合わせると、上位プランほど比率が上がることが分かります。ライトは編集25名に対して閲覧75名で3倍ですが、エンタープライズは編集75名に対して閲覧375名で5倍です。読む人が非常に多い組織では、単価の高いプランのほうが1人あたりで安くなるという逆転が起きます。

無料のコミュニティプランには閲覧枠がありません。5人まで全員が編集者という前提なので、読むだけの人を置く発想そのものがない設計です。

Stockは「1フォルダだけ」で解く

Stockのプラン詳細には、通常のメンバーとは別に2つの権限が載っています。どちらもフリープランを含むすべてのプランで使えます。

権限 公式の説明 料金
制限メンバー 情報共有に必要最小限の機能を利用できるユーザー。メンバーの追加・確認、フォルダの作成・編集・削除はできない 枠の扱いは公開ページからは確認できず
1フォルダゲスト 1フォルダのみ参加できるゲスト。社外のクライアントや取引先の招待に適した権限と案内されている プランに関係なく何人でも無料

1フォルダゲストは、社外との共有にはよく合います。取引先に特定のフォルダだけを開くなら、人数が何人でも料金は変わりません。

一方で、社内の閲覧者を無料にする用途には向きません。総務のフォルダも営業のフォルダも見たい社員は、複数のフォルダに参加する必要があり、その時点で通常の枠に入ります。NotePMやKibelaの閲覧枠とは、解いている問題が違います。

esaとDocBaseが枠を用意しない理由

残りの2社には閲覧専用の無料枠がありません。ただし、事情はそれぞれ違います。

esaは設計の方針としてこうなっています。公式のFAQには「esa ではチームの全てのメンバーが全ての情報にアクセス可能であるべきという思想のもとで開発を行っております」と書かれており、記事やカテゴリ単位の閲覧権限そのものを実装する予定がないと明言されています。読む人と書く人を分けないという考え方なので、閲覧専用の枠という概念が出てきません。

DocBaseは人数上限つきのプランを選ぶ型で、上限は利用者の数で数えられます。役割による区別は料金に反映されません。そのぶんプランの上限まで人を入れられれば1人あたりは下がるので、読む人が多い場合は上の枠を早めに取るという解き方になります。

読む人の比率で総額がどう動くか

書く人を10人に固定して、読む人の数だけを動かします。税込の月額に揃えて並べました。

読む人 NotePM Kibelaライト esa DocBase
0人 5,940円 5,500円 5,000円 4,950円
20人 5,940円 5,500円 15,000円 11,000円
30人 5,940円 5,500円 20,000円 23,100円
70人 14,850円 5,500円 40,000円 23,100円

NotePMは閲覧30名までプラン10(税込5,940円)で収まり、31名を超えるとプラン25(14,850円)へ移ります。Kibelaライトは編集10名分の5,500円のまま、閲覧75名まで動きません。

読む人が0人のときは4社が4,950円から5,940円に収まり、差は1,000円以内です。ところが読む人が70人になると、5,500円から40,000円まで7倍以上に開きます。比較の結論は、読む人の数を決めた時点でほぼ決まっていると言えます。

閲覧枠を使い切ったときに何が起きるか

無料枠には上限があります。超えたときにどう動くかは、サービスによって違います。ここを知らずに導入すると、書く人が増えていないのにプランが上がることになります。

サービス 閲覧枠を超えたときの動き 追加の費用
NotePM 上の枠のプランへ移る。編集枠も一緒に増える プラン10→25で月+8,100円(税抜)
Kibela 上のプランへ移ると閲覧枠も増える 編集者1人あたりの単価が上がる
Stock 2つ目のフォルダを見せる時点でゲストではなくなる 通常の枠を消費する

NotePMの例が分かりやすい形です。編集者8名・閲覧25名で始めた組織が、読む人だけを35名に増やしたとします。編集枠には余りがあるのに閲覧枠30名を超えるため、プラン25へ移ることになります。月8,100円、年間で97,200円の増加です。

Kibelaは上限が編集者数に直結しないぶん、同じ状況でも余裕があります。ライトなら75名まで無料で、編集者が10名でも変わりません。読む人が急に増える見込みがあるなら、上限の大きいほうを選んでおくという判断が成り立ちます。

Stockのゲストは、そもそも枠という考え方ではありません。1つのフォルダに収まるかどうかだけが条件で、人数は問われません。ただし2つ目のフォルダが必要になった瞬間に通常のメンバーになるため、組織の情報をフォルダ1つにまとめられるかが分かれ目です。

「読むだけ」で本当に足りるか

無料枠は魅力的ですが、運用に入ると足りなくなることがあります。閲覧権限でできないことを、先に確かめてください。

閲覧専用の権限で起きやすいこと

コメントできない

NotePMの閲覧ユーザーは投稿もコメントも不可と案内されています。読んだ人が疑問を書き残す運用はできません。

誤りを直せない

手順書の間違いに気づいた人が直接修正できず、編集者に伝える手間が挟まります。更新の速度が落ちます。

書き手が偏る

編集枠を管理部門だけに割り当てると、現場の知見が集まりにくくなります。枠の配り方は運用の設計です。

枠の移し替えが要る

読む人が書く側に回るたびに枠を入れ替えることになります。手続きの担当を決めておかないと止まります。

社内wikiが定着するかどうかは、書く人がどれだけ増えるかで決まります。費用を抑えるために閲覧枠へ寄せすぎると、書き手が増えない構造を自分で作ることになりかねません。最初は編集枠を広めに取り、実際の投稿状況を見てから調整するほうが、結果的に無駄が少なく済みます。

無料枠を前提にした見積もりの危うさ

閲覧枠は料金表に載っている条件ですが、いくつか注意点があります。

確かめること なぜ必要か
枠が編集者数に連動するか NotePMは編集者を減らすと閲覧枠も減ります。編集枠の見直しが閲覧枠に波及します
上限を超えたときの段差 閲覧枠が足りなくなると、書く人が増えていなくてもプランが上がります
無料枠の利用条件 Kibelaは無料閲覧ユーザーの詳細を別ページで案内しています。適用条件を確認してから見積もりに入れます
見られる範囲 Stockの1フォルダゲストのように、範囲が限られる無料枠もあります

とくに1つ目は見落としやすいところです。NotePMで編集者を10名から8名に減らしても料金はプラン10のままですが、閲覧枠は編集者1名につき3名という比率で決まっているため、枠の考え方を編集者数で組み立てている点は理解しておく必要があります。

読む人が多い組織の典型的な3パターン

閲覧枠が効くのは、書く人と読む人の比率が偏っている組織です。実際に比率が偏りやすい構成を、公式が想定メンバーとして挙げている職種から整理します。

閲覧枠が効きやすい組織の形

店舗・現場を抱える組織

本部が手順書を書き、店舗スタッフやアルバイトが読む形です。書く人は数名、読む人は数十人から数百人になります。NotePMが想定メンバーに「アルバイトスタッフ」を挙げているのは、この形を指しています。

社外と共有する組織

取引先や業務委託先に仕様や手順を見せる形です。相手に編集させる必要はないので、閲覧枠かゲスト権限で足ります。

全社に規程を配る組織

総務や人事が規程・申請手順を整備し、全社員が参照する形です。読む人が社員数と同じになるため、無料枠の有無が総額を大きく左右します。

逆に、開発チームやプロジェクト単位のチームでは全員が書き手になります。この形では閲覧枠に価値がなく、1人あたり課金や人数上限つきプランのほうが素直に安くなります。

自社がどの形に当てはまるかは、名簿を書き出せばすぐに分かります。読む人の割合が半分を超えるなら閲覧枠のあるサービスを優先し、全員が書くなら枠の有無は判断材料から外して構いません。

読む人を数えるときの手順

1

名簿を2列に分ける

書く人と読む人を実名で分けます。総人数だけで見積もると、無料枠のあるサービスの利点が数字に出ません。

2

読む人がコメントするかを決める

コメントや修正を許すなら、その人は書く側です。閲覧枠には入れられません。

3

見せる範囲を確かめる

1つのフォルダだけでよいのか、全体を見せるのか。範囲によって使える無料枠が変わります。

4

1年後の比率で試算する

読む人は導入後に増えます。枠の上限に当たる時期を見込んでからプランを選びます。

閲覧枠を運用に落とすときの注意

枠の設計が決まったら、次は誰にどの権限を割り当てるかという運用の話になります。ここで詰まると、契約した枠が使われないまま残ります。

決めておくこと 決めないと起きること
権限を変える担当 読む人が書く側に回るたびに手続きが必要になり、申請が滞ると投稿が止まる
枠の割り当ての基準 部署ごとに取り合いになり、編集枠が政治的に配分される
退職・異動時の解除 使われない枠が残り、実際の利用人数より高い枠を払い続ける
社外メンバーの扱い 閲覧枠に入れるかゲストにするかで、見える範囲と費用が変わる

3つ目は費用に直結します。枠売りのサービスでは、使っていないアカウントがあっても料金は変わりません。定期的に棚卸しして枠を下げる機会を作ることが、実質の単価を下げる唯一の方法です。

なおKibelaはクレジットカード払いの場合に限り、前月に一度もアクセスしなかったアカウント分がポイントとして戻ります。棚卸しを忘れても一部は戻る仕組みですが、請求書払いを選ぶとこの還元は付きません。運用の手間と支払い方法はつながっています。

よくある質問

読むだけの人を無料で追加できるのはどのサービスですか

チーム全体を読める形ではNotePMとKibelaです。Stockには1つのフォルダだけに参加するゲストを人数無制限で無料招待できる権限がありますが、範囲が限られます。esaとDocBaseには閲覧専用の無料枠がありません。

NotePMの閲覧ユーザーは何人まで無料ですか

編集ユーザー1名につき3名までです。プラン10なら編集10名・閲覧30名で合計40名、プラン25なら編集25名・閲覧75名で合計100名になります。

閲覧ユーザーはコメントできますか

NotePMの料金シミュレーションでは「見るだけのユーザー。投稿やコメントは不可」と説明されています。コメントを残す必要がある人は編集ユーザーの枠に入れてください。

Kibelaの無料閲覧枠は何人ですか

公式の料金表には、ライト75名〜・スタンダード200名〜・エンタープライズ375名〜と表示されています。無料のコミュニティプランには閲覧枠がありません。

読む人が多いときはどのサービスが安いですか

書く10人・読む70人という構成なら、Kibelaライトが月5,500円(税込)で最も低くなります。ただし金額だけでなく、権限設計や書き出しの条件も含めて比べてください。

閲覧枠を使えば全員分の費用を抑えられますか

抑えられますが、書き手が増えない構造になる可能性があります。社内wikiは投稿が集まらないと価値が出ないため、編集枠を絞りすぎない設計をおすすめします。

年額で見た閲覧枠の価値

最後に、閲覧枠があることで実際いくら変わるのかを年額で出します。書く10人・読む50人という、店舗や現場を抱える組織に近い構成です。税込に揃えました。

サービス 該当するプラン 年額 60人で割った1人あたり年額
Kibelaライト 編集10名+無料閲覧枠(75名まで) 66,000円 1,100円
NotePM プラン25(編集25名・閲覧75名) 178,200円 2,970円
DocBase ビジネス(100人まで) 277,200円 4,620円
esa 60人分 360,000円 6,000円
Stock ビジネス(60人枠) 今回は30人枠までを確認。60人枠の金額は未確認 未確認

金額を確認できた4社では、最も低いKibelaライトと最も高いesaで年間294,000円の差が出ます。読む人が50人いる構成では、閲覧枠の有無だけで年間数十万円が動きます。Stockは料金表の人数を10人単位で選ぶ方式で、今回は30人枠までを読み取ったため、60人枠の金額は未確認としています。

ただしこの表は費用の側面だけを見たものです。Stockには端末やファイルの持ち出しを止める機能が揃い、DocBaseは他ツールからのインポートと書き出しの形式を公開しています。esaは権限を分けない代わりに容量の上限がなく、比較表の1行では表せない差があります。閲覧枠のないサービスを高いと切り捨てる前に、その分で何が手に入るかを並べてください。判断の材料は費用だけではありません。

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閲覧枠を織り込んだうえでの金額は、社内wiki(ナレッジ共有ツール)5サービスの料金比較に人数別の表として載せています。枠がそもそもなぜ生まれるのかという課金単位の話は社内wikiの料金体系の違い、契約の刻みと解約の条件は無料トライアルと契約の単位で扱っています。

閲覧枠を持つ2社の条件はNotePMの料金とKibelaの料金、枠を持たない3社はesaの料金、DocBaseの料金、Stockの料金の各ページで確認できます。

この記事で確認した一次情報

  • NotePM「料金案内」
    https://notepm.jp/price(編集ユーザーと閲覧ユーザーのできることと想定メンバー、閲覧ユーザーは投稿やコメントが不可であること、各プランのユーザー数の3倍まで無料であること、プラン25で編集25名+閲覧75名の最大100名という例、プラン別の月額。2026年9月28日に表示を確認)
  • Kibela 公式サイト 料金
    https://kibe.la/(プランごとの無料閲覧ユーザー数、パック料金の編集人数と閲覧人数の内訳、コミュニティプランには閲覧枠がないこと、単価。2026年9月28日に表示を確認)
  • Stock ご利用プラン プラン詳細
    https://www.stock-app.info/pricing.html(制限メンバーと1フォルダゲストの説明、1フォルダゲストは利用プランに関係なく何人でも無料であること。2026年9月28日に表示を確認)
  • docs.esa.io「FAQ よくある質問」
    https://docs.esa.io/posts/106(全てのメンバーが全ての情報にアクセス可能であるべきという方針と、記事・カテゴリ毎の閲覧権限を実装する予定がないこと。2026年9月28日に表示を確認)
  • DocBase よくある質問
    https://docbase.io/faq(人数上限つきの5プランと月額。2026年9月28日に表示を確認)

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