社内wiki(ナレッジ共有ツール)5サービスの料金比較|課金単位・閲覧枠・無料枠を公式情報で確認【2026年】

社内wikiとナレッジ共有ツール5サービスの料金比較を示したアイキャッチ。課金単位・閲覧枠・無料枠を比較するという副題と、料金表と階段状の棒グラフのモチーフ

この記事の結論(2026年9月28日に各社の公式料金ページで確認)

社内wiki(ナレッジ共有ツール)の料金は、課金の単位が3つに分かれます。1人あたりで数えるもの(Kibela、esa)、人数の枠をまとめて買うもの(NotePM、Stock)、人数上限つきのプランを選ぶもの(DocBase)です。人数が同じでも、この違いで月額は大きく変わります。

10人で使う場合の月額を公式表示のまま並べると、DocBaseのベーシックが4,950円(税込)、Kibelaライトが1人500円で計5,000円(税別)、esaが1人500円で計5,000円(税込)、NotePMのプラン10が5,400円(税抜)、Stockのビジネス10が月々払い7,800円・年間一括6,500円(税抜)です。

金額だけを横に並べても比較になりません。税の表示、閲覧だけの人を無料で追加できるか、ストレージの上限、無料トライアルの長さが各社で違うためです。この記事では、その差が出る軸ごとに公式情報を突き合わせます。

この記事が扱う「社内wiki」の範囲と掲載基準

社内wikiは、社内の手順書・議事録・仕様・ノウハウを文書として蓄積し、検索して再利用するためのツールです。チャットのように流れていく情報ではなく、あとから探して読み直すことを前提にした保管場所を指します。

この記事では、次の基準で5サービスを取り上げました。

項目この記事の扱い
掲載の条件日本語のサービスで、料金が公式サイトに金額として掲載されていること。2026年9月28日時点で新規申し込みを受け付けていること
除外したもの料金が「お問い合わせ」のみで金額が公開されていないサービス。チャットツールや案件管理など、文書の蓄積を主目的としないもの
順番の決め方広告の有無で順番を決めていません。この記事では課金単位の型ごとに並べています
価格の時点2026年9月28日時点。金額は各社の公式料金ページの表示をそのまま記載しています
税の扱い公式が税込で書いているものは税込、税別・税抜で書いているものはそのまま記載しています。統一していません

料金を非公開にしているサービスを外したのは、比較の土台がそろわないためです。同じ条件で並べられないものを推定値で並べると、読者が判断を誤ります。

5サービスの基本情報

まず全体像です。課金の単位と、最小構成で始めたときの月額を並べます。

サービス課金の単位いちばん小さい有料プラン無料プラン税の表示
NotePM人数の枠をまとめて購入(プラン10=編集10名・閲覧30名)5,400円/月なし(30日間の無料トライアル)税抜
Kibela1人あたりの月額(パック料金も選べる)1人500円/月コミュニティ(5人・4グループまで)税別
DocBase人数上限つきのプランを選択550円/月(1人)なし(無料トライアルあり)税込(税抜も併記)
esa1ユーザー1ヶ月あたりの定額500円/月なし(トライアルが長期)税込
Stock人数の枠をまとめて購入(チーム全員の合計金額)3,900円/月(5人まで、月々払い)フリープラン(累計20ノート・1GB)税抜

この表だけでも、比較の難しさが見えます。Kibelaとesaは1人単価、NotePMとStockはチーム合計、DocBaseは人数上限つきの固定額です。「1人あたり何円か」だけで並べると、NotePMやStockの枠の考え方が抜け落ちます。

もうひとつ見落とされやすいのが税の表示です。同じ「500円」でも、Kibelaは税別、esaは税込です。消費税10%で計算すると、Kibelaの500円は税込550円になります。公式の表示をそのまま比べると、実際には10%分ずれた比較になります。

人数別の月額を同じ条件でそろえる

実務では「うちは何人で使うか」から入ります。人数ごとに、各社の公式表示をそのまま並べたのが次の表です。金額は税の表示を各社のまま記載しています。

利用人数NotePM(税抜)Kibela ライト(税別)DocBase(税込)esa(税込)Stock ビジネス(税抜・月々払い)
5人5,400円(プラン10)2,500円1,320円(3人まで)/4,950円(10人まで)2,500円3,900円
10人5,400円(プラン10)5,000円4,950円5,000円7,800円
30人13,500円(プラン25)15,000円11,000円15,000円23,400円
100人27,000円(プラン50)50,000円23,100円50,000円公式の表に人数の選択肢あり

読み方に注意が要ります。NotePMの人数は「編集できる人」と「閲覧だけの人」を分けて数えます。プラン10は編集10名・閲覧30名の合計40名で5,400円です。30人全員が記事を書くならプラン50(編集50名・閲覧150名、27,000円)ではなくプラン25(編集25名・閲覧75名、13,500円)でも足りませんので、編集する人数で選びます。

Kibelaも同じ考え方を持っています。ライトプランは1人500円ですが、無料の閲覧ユーザーを75名まで追加できます。「書く人」と「読むだけの人」の比率が、この2社では料金に直結します。

いっぽうesaは、チームに所属した時点で個人のログインや投稿状況に関係なく日割りで料金が発生する仕組みです。読むだけの人も1人500円として数えます。DocBaseとStockも、プランの人数上限に閲覧だけの人を含めて数えます。

料金体系は3つの型に分かれる

金額を覚えるより、型を覚えるほうが選びやすくなります。5サービスは次の3つに分類できます。

図:社内wikiの料金体系の3つの型

1人あたり課金

Kibela(1人500円〜1,500円)、esa(1人500円)。人が増えた分だけ増える。少人数のうちは安く、増えると線形に上がる

人数枠をまとめて購入

NotePM(プラン10〜プラン300)、Stock(ビジネス5〜)。枠の中なら人数が増えても金額は変わらない。枠を超えると次のプランへ上がる

人数上限つきプラン

DocBase(パーソナル1人〜ビジネス100人)。枠の購入に近いが、ストレージも人数に連動して増える設計

この違いは、人数が増減する場面で効きます。1人あたり課金は使わない月に減らせば安くなるのが利点で、Kibelaは使われていない分の料金を翌月に値引きする仕組みを公表しています。枠を買う型は、期の途中で数人増えても金額が動かないので予算が立てやすい代わりに、枠をまたぐと一段上がります。

採用や異動で人数が動く会社は、1年で何人になるかを先に見積もってください。NotePMのプラン10からプラン15への移行は5,400円から8,100円で、1.5倍になります。Stockのビジネス5からビジネス10は3,900円から7,800円で、ちょうど倍です。

NotePM|編集と閲覧を分けて数える枠売り

NotePMの公式料金ページの画面。プラン10からプラン300まで、ユーザー数と月額料金が一覧表になっている
出典:NotePM「料金案内」(2026年9月28日に表示を確認)。

他サービスと比べた強み

  • 編集10名に対して閲覧30名が付く構成のため、読むだけの人が多い組織では総額が抑えられる。Kibelaの無料閲覧ユーザーと並ぶ数少ない設計
  • 初期費用・更新費用・サポート費用が0円と明記されており、月額以外の固定費が読みやすい
  • 1ヶ月から契約でき、30日間の無料トライアル終了後に自動課金されないと公式が明記している

他サービスと比べた弱み

  • いちばん小さいプラン10でも5,400円(税抜)。5人で使う場合、Kibelaの2,500円やesaの2,500円より高くなる
  • 枠を1人超えると次のプランへ上がる。プラン10(5,400円)からプラン15(8,100円)で2,700円の段差がある
  • 金額の表示が税抜のため、税込で書いているDocBaseやesaと並べるときに換算が要る

公式の表示:プラン10=40名(編集10名・閲覧30名)5,400円/月。プラン300=1,200名(編集300名・閲覧900名)162,000円/月。すべて税抜。

Kibela|無料の閲覧ユーザーと未利用分の値引き

Kibelaの公式サイトの料金プランの画面。コミュニティ・ライト・スタンダード・エンタープライズの4プランが並び、価格とトライアル日数、閲覧者の無料枠が表示されている
出典:Kibela「料金プラン」(2026年9月28日に表示を確認)。

他サービスと比べた強み

  • 5人・4グループまで無料で使い続けられるコミュニティプランがある。試用ではなく継続利用できる点が、期限つきトライアルしかない他社と違う
  • 無料の閲覧ユーザーがライトで75名、スタンダードで200名、エンタープライズで375名まで付く
  • 使われていない分の料金は翌月に値引きされると公式が説明している。人数が動く組織で無駄が出にくい
  • トライアル日数がプランごとに14日・1ヶ月・2ヶ月と段階的に長い

他サービスと比べた弱み

  • 金額の表示が税別。1人500円は消費税10%で税込550円になり、税込500円のesaより高い
  • 添付ファイルの上限がプランで分かれる。ライトは1ファイル30MB・合計5GB/人で、容量が原則無制限のesaより制約がある
  • 管理機能とAI機能はスタンダード以上、安心機能はエンタープライズのみ。最小構成では使えない機能がある

公式の表示:コミュニティ0円(5人・4グループ)、ライト1人500円、スタンダード1人800円、エンタープライズ1人1,500円。いずれも税別。パック料金はライト100名12,500円〜、スタンダード250名40,000円〜、エンタープライズ450名112,000円〜。

DocBase|人数とストレージが連動するプラン制

DocBaseの公式サイトの料金プランの画面。パーソナルからビジネスまでのプランが、ユーザー数とストレージ容量つきで並んでいる
出典:DocBase「料金プラン」(2026年9月28日に表示を確認)。

他サービスと比べた強み

  • 税込と税抜を両方併記している。実際に払う金額が一目で分かり、他社と並べるときの換算が要らない
  • 1人から使えるパーソナルプランが550円(税込)。個人事業主や1人で試したい場合の入口が最も安い
  • 10人4,950円、30人11,000円、100人23,100円と、人数が増えるほど1人あたりが下がる。100人規模では今回の5サービスで最も安い
  • ストレージがプランに含まれ、足りなければ追加ストレージを550円(税込)/10GBで足せる

他サービスと比べた弱み

  • 閲覧だけの人もユーザー数に数える。NotePMやKibelaのような無料の閲覧枠がない
  • 人数上限を1人超えると次のプランへ上がる。ベーシック(10人・4,950円)からレギュラー(30人・11,000円)は2倍以上の段差
  • ずっと無料で使えるプランがない。無料トライアルの期間で判断する必要がある

公式の表示:パーソナル550円(税抜500円・1人・3GB)、スターター1,320円(1,200円・3人・9GB)、ベーシック4,950円(4,500円・10人・30GB)、レギュラー11,000円(10,000円・30人・90GB)、ビジネス23,100円(21,000円・100人・300GB、3,000人まで選択可)。

esa|1人500円と容量無制限のシンプルな設計

esaの公式料金ページの画面。1ユーザー1ヶ月につき500円という表示と、無料トライアル期間の説明が並んでいる
出典:esa「ご利用料金」(2026年9月28日に表示を確認)。

他サービスと比べた強み

  • プランがひとつしかない。1ユーザー1ヶ月500円(税込)でall機能が使えるため、どのプランを選ぶかで迷わない
  • 記事や添付ファイルのアップロード容量が原則無制限。ストレージ上限があるDocBase・Kibela・Stockと大きく違う
  • 無料トライアルがチーム作成月から2ヶ月後の月末まで。9月中に作れば11月末まで無料で、今回の5サービスで最も長い
  • 1社で複数チームを持つ場合、連結決済で重複するメンバーを1人分として数えられる

他サービスと比べた弱み

  • 閲覧だけの人も1人500円。無料の閲覧枠がないため、読む人が多い組織ではNotePMやKibelaより総額が上がる
  • チームに所属した時点で、ログインや投稿の有無に関係なく日割りで課金される
  • ずっと無料で使えるプランがない(アカデミックプラン等の無償提供は別枠)
  • 利用にGoogleアカウントでのログインが必要と明記されている

公式の表示:1ユーザー・1ヶ月につき500円(税込)。毎月1日に、チームの所属人数・日数に応じて前月分を請求。

Stock|年間一括払いで2割引きになるチーム合計制

Stockの公式料金ページの画面。フリープランとビジネスプラン、エンタープライズプランが、チーム全員の合計金額とメンバー数・ストレージつきで並んでいる
出典:Stock「ご利用プラン」(2026年9月28日に表示を確認)。

他サービスと比べた強み

  • 年間一括払いを選ぶと月々払いより約2割安くなる。ビジネス10なら月々7,800円が6,500円になる。他4社には同種の割引が公表されていない
  • フリープランのメンバー数が無制限。累計20ノートまでという制限はあるが、人数で切られない無料枠は今回の5サービスで唯一
  • 管理・セキュリティを強化したエンタープライズプランが同じ人数区分で用意され、必要に応じて切り替えられる
  • 初期費用がなく、自動的に課金が始まることはないと公式が明記している

他サービスと比べた弱み

  • 同じ人数で比べると今回の5サービスで最も高い水準。10人で月々7,800円(税抜)は、DocBaseの4,950円(税込)の1.5倍を超える
  • フリープランは累計20ノートまで。削除しても累計の回数は減らないため、試用の範囲が狭い
  • 金額の表示が税抜。税込表示のDocBase・esaと並べるには換算が要る
  • エンタープライズは同じ人数でビジネスのほぼ倍(ビジネス10が7,800円、エンタープライズ10が14,400円)

公式の表示(税抜・月々払い/年間一括):ビジネス5=3,900円/3,250円、ビジネス10=7,800円/6,500円、ビジネス20=15,600円/13,000円、ビジネス30=23,400円/19,500円。フリープランは0円。

無料で使える範囲を比べる

「まず試したい」段階では、無料プランと無料トライアルのどちらがあるかで進め方が変わります。無料プランは期限がなく、トライアルは期限があります。

サービスずっと無料のプラン無料トライアルトライアル後の扱い
NotePMなし30日間終了後に自動的に課金されることはないと公式が明記
Kibelaコミュニティ(5人・4グループ)ライト14日/スタンダード1ヶ月/エンタープライズ2ヶ月クレジットカード登録不要で試せると公式が記載
DocBaseなしあり(各プランに無料トライアルの導線)公式ページに期間の記載を確認できなかった
esaなしチーム作成月から2ヶ月後の月末までトライアル終了後の翌月1日から有料。継続にはクレジットカード登録が必要
Stockフリープラン(累計20ノート・メンバー無制限・1GB)あり(「無料で使ってみる」の導線)自動的に課金スタートすることはないと公式が明記

期限つきで長いのはesaです。9月中にチームを作れば11月末日まで無料という設計で、実際の業務に載せてから判断できます。逆に、期限なしで小さく続けたいならKibelaのコミュニティ(5人)かStockのフリー(累計20ノート)になります。

DocBaseは各プランに無料トライアルの導線がありますが、期間の日数を公式の料金ページ上では確認できませんでした。日数を前提に計画する場合は、申し込み前に直接確認してください。

ストレージと添付ファイルの上限

議事録や手順書に画像やPDFを貼ると、容量が効いてきます。ここは各社で設計がはっきり違います。

サービスストレージの考え方1ファイルの上限追加できるか
NotePM公式の料金表に容量の記載を確認できなかった同上—
Kibela1人あたりで加算(コミュニティ1GB/ライト5GB/スタンダード10GB/エンタープライズ20GB)30MB/30MB/100MB/250MBプランを上げる
DocBaseプランごとの総量(3GB/9GB/30GB/90GB/300GB)公式の料金表に記載を確認できなかった追加ストレージ550円(税込)/10GB
esa原則無制限公式の料金ページに記載を確認できなかった不要
Stockプランごとの総量(フリー1GB/ビジネス5は50GB/10は100GB/20は200GB/30は300GB)公式の料金表に記載を確認できなかったプランを上げる

設計の思想が分かれます。Kibelaは人数に比例して増える方式、DocBaseとStockはプランごとの総量、esaは上限を置かない方式です。少人数で画像やPDFを大量に貼るなら、人数比例のKibelaより総量方式のDocBaseや無制限のesaが向きます。逆に人数が多く1人あたりの添付が少ないなら、Kibelaの人数比例が効率的です。

DocBaseは追加ストレージを10GB単位で買い足せます。550円(税込)で、プランを上げずに容量だけ増やせる点は、他4社にない仕組みです。

用途から選ぶ

ここまでの軸を、よくある状況に当てはめます。

読む人が多い

NotePM/Kibela

編集する人と閲覧だけの人を分けて数えられます。NotePMはプラン10で編集10名・閲覧30名、Kibelaはライトで無料の閲覧ユーザーを75名まで。全員を人数に数えるesa・DocBase・Stockより総額が下がります。

少人数で試す

Kibela/Stock

期限のない無料プランがあるのはこの2つだけです。Kibelaは5人・4グループまで、Stockは累計20ノートまで。どちらの制限が先に効くかで選びます。

添付が多い

esa/DocBase

esaは容量が原則無制限、DocBaseは追加ストレージを10GBあたり550円(税込)で足せます。容量が人数に比例するKibelaは、少人数で大量の添付を扱う用途に向きません。

100人規模

DocBase/NotePM

DocBaseのビジネスは100人で23,100円(税込)、NotePMはプラン50(編集50名・閲覧150名)で27,000円(税抜)。1人課金のKibelaやesaは100人で50,000円前後になります。

年払いで下げたい

Stock

年間一括払いで約2割安くなることを公表しているのはStockだけです。1年使うと決めているなら、月々払いとの差が効きます。

どれか1つが常に正しいわけではありません。「書く人の数」「読む人の数」「添付の量」「人数の増減」の4つを先に出してから表に戻ると、候補は自然に2つ程度まで絞れます。

契約の単位と支払い方法

月額だけでなく、契約の刻みと支払いのタイミングも各社で違います。

サービス契約の刻み公式が明記している支払いの前提
NotePM1ヶ月から契約可能初期費用・更新費用・サポート費用は0円
Kibela月額(パック料金も選択可)使わなかったユーザー分は翌月値引き
DocBaseプラン単位の月額税込と税抜の両方を表示
esa日割り。チーム所属の人数と日数で計算毎月1日に前月分を請求。継続にはクレジットカード登録が必要
Stock月々払いと年間一括払いを選択初期費用なし。自動的に課金スタートすることはない

esaの日割りは、期の途中で人が入れ替わる組織に向いています。ユーザーがチームに所属すると、個人のログインや投稿状況には関係なく料金が日割りで発生すると公式が明記しているため、退職者のアカウントを放置すると課金が続く点だけ注意します。

Kibelaの「使わなかったユーザー分は翌月値引き」も同じ方向の仕組みですが、値引きは翌月に反映されます。当月の請求がそのまま下がるわけではありません。

チャットやファイルサーバーと何が違うのか

社内の情報をどこに置くかという話になると、すでにあるチャットや共有フォルダで足りるのでは、という意見が必ず出ます。役割が違うので、分けて考えます。

置き場所得意なこと苦手なこと
チャットいま起きていることを速く共有する。反応が早い時間が経つと流れる。あとから探しにくい。同じ質問が繰り返される
ファイルサーバー完成した成果物を置く。既存の資産をそのまま保管できる本文の中身で検索しにくい。更新すると版が増え、どれが最新か分からなくなる
社内wiki手順や判断の理由を文章で残し、検索して読み直す。更新の履歴が残る書く習慣がないと埋まらない。置き場所の設計を決めないと散らかる

社内wikiの価値は、同じ説明を二度しなくて済むことに集約されます。新しく入った人が過去の判断を自分で読める状態になると、教える側の時間が減ります。逆に言えば、人の入れ替わりが少なく、手順が頭の中で完結している組織では効果が見えにくい道具です。

導入の判断では「何人で使うか」よりも「同じ質問が月に何回出ているか」を数えるほうが実態に合います。回数が多いほど、文書にして検索できる状態にする価値が出ます。

権限とセキュリティの設計はプランに紐づく

誰が何を見られるかという設計は、どのサービスでもプランの上位に寄せられています。最小構成で契約すると、あとから必要になったときにプラン変更が要ります。

サービス公式が示している段階
Kibela基本機能は全プラン。管理機能とAI機能はスタンダード以上、安心機能はエンタープライズのみ。グループごとに管理者を置いてユーザー管理・外部共有承認・投稿承認を委譲できるのもスタンダード以上
Stockビジネスプランとは別に、管理・セキュリティを強化したエンタープライズプランを同じ人数区分で用意。同人数でビジネスのほぼ倍の金額
NotePM公式の料金表に「すべてのプランで全機能を利用いただけます」と記載。プランは利用ユーザー数で選ぶ
esa公式の料金ページに「この料金ですべての機能がお使いいただけます」と記載
DocBaseプランはユーザー数とストレージで分かれる。公式サイトはAIの活用も安全に進められる社内Wikiと位置づけている

ここは料金表の見方が2つに割れる場所です。NotePMとesaは「全機能が使える」と明記しており、プラン選びは人数だけの問題になります。KibelaとStockは機能とセキュリティでプランが分かれるため、必要な機能から逆算してプランを決めることになります。

見積もりを取るときは、人数だけで安いプランを選ばないでください。投稿の承認フローや外部共有の制御が要るかどうかを先に決めると、KibelaならスタンダードかエンタープライズかStockならエンタープライズか、という形で候補が定まります。あとから足すと、月額が倍近く動くことがあります。

導入がうまくいかない典型的な3つの形

ツールを契約しただけでは文書は増えません。運用の設計で先に決めておくことがあります。

1

置き場所を決めずに始める

誰がどこに書くかを決めないまま開放すると、同じ内容が別の場所に増えます。Kibelaのグループ、NotePMやDocBaseのフォルダ構成など、最初の骨組みを1人が決めてから配るほうが早く回ります。

2

完成してから書こうとする

書き上がるまで公開しない運用にすると、書きかけが個人のメモに溜まって共有されません。esaが掲げる「とりあえず不完全でも公開し、そのあと何度も更新して育てる」という考え方は、この問題への答えとして設計されています。

3

人数の枠を読み違える

閲覧だけの人を有料ユーザーとして数えていたために、必要のないプランを契約している例があります。NotePMとKibelaは閲覧枠があるため、契約前に編集する人と読むだけの人を分けて数えます。

3つとも、契約の前に決められることです。無料トライアルの期間は、機能を触る時間ではなく、この3点を決める時間として使うと無駄がありません。とくにesaのようにトライアルが2ヶ月を超えるサービスでは、実際の業務を1サイクル回してから判断できます。

公式が明記している機能の違い

料金の次に効くのが、書き方と読み方の設計です。各社が公式サイトで名前を挙げている機能だけを並べます。ここに書いていないものは、今回の確認範囲では見つけられなかったものです。

サービス公式が挙げている主な仕組み
esaGitHub flavored markdownと入力補助、Webhookによる各種サービス連携、同時編集エディタ、書き途中として共有できるWIP機能、リアルタイムプレビュー、タイトル編集だけで整理できるカテゴリ、記事の外部公開とスライドショー、リビジョンとロールバック
Kibelaグループごとの管理者設置、ユーザー管理・外部共有承認・投稿承認の権限委譲(スタンダード以上)、無料の閲覧ユーザー、AI機能(スタンダード以上)
Stockノート単位の管理、パソコン版アプリとiPhone・Android・iPad・Androidタブレットのアプリ、日本語と英語の言語切り替え
NotePM全プランで全機能が利用可能。料金シミュレーションと導入フローを公式サイトに掲載。トライアル中は専属スタッフの支援あり
DocBaseAIの活用も安全に進められる社内Wiki・ナレッジ共有ツールとして位置づけ。追加ストレージを10GB単位で購入可能

設計の思想がはっきり分かれるのがesaです。「最初から完璧なものなんてない」という前提に立ち、書きかけのまま共有して更新で育てるという流れを、WIP機能とリビジョン管理で支えています。完成した文書だけを置く運用に慣れている組織には合わない一方、書き始めのハードルを下げたい組織には効きます。

Kibelaは逆方向で、投稿承認や外部共有承認といった管理の仕組みを持っています。公開範囲を組織として統制したい場合は、この機能が使えるスタンダード以上が前提になります。

Stockは、複数の端末で読むことを重視した構成です。パソコン版アプリに加えてスマートフォンとタブレットのアプリが用意されており、現場で読む場面が多い業種では端末側の対応が判断材料になります。

機能の比較は、料金と違って横並びの表になりにくい領域です。公式サイトに名前が出ていない機能は、無いとは限らず、単に載っていないだけのこともあります。候補を2つに絞ったあと、無料トライアルで実際に触って確かめる順番が現実的です。

金額が同じでも条件が違う例

Kibelaのライトとesaはどちらも1人500円ですが、中身は別物です。Kibelaは税別で、無料の閲覧ユーザーを75名まで足せ、添付は1ファイル30MB・合計5GB/人という上限があります。esaは税込で、閲覧だけの人も1人500円として数える代わりに、容量は原則無制限です。

10人が全員記事を書き、添付がほとんどない組織なら、税込で比べるとesaの5,000円に対してKibelaは5,500円相当になります。逆に、書く人が10人で読む人が50人いる組織なら、Kibelaは5,500円相当のままですが、esaは60人分で30,000円になります。同じ単価でも、組織の形で3倍以上の差が出ます。

この例が示すのは、単価の比較では答えが出ないということです。見積もりを取る前に、編集する人数と閲覧だけの人数を数えておくと、候補の並び順がはっきりします。

選ぶときに確認する順番

比較表を眺める前に、社内で決めておくと早い項目があります。

決めること効いてくる場所
記事を書く人は何人かNotePMのプラン、Kibelaの有料ユーザー数。ここだけで数千円変わる
読むだけの人は何人かチーム全体を読める無料の閲覧枠があるNotePM・Kibelaと、全員課金のesa・DocBase・Stockの差。Stockは1フォルダだけのゲストなら無料
1年で人数がどこまで増えるか枠売り(NotePM・Stock)の段差。プランをまたぐと金額が跳ねる
添付ファイルの量と1件のサイズKibelaのファイル上限(30MB〜250MB)、DocBaseとStockの総量、esaの無制限
1年契約にできるかStockの年間一括払い(約2割引き)
試用にどれだけ時間をかけられるかesaの2ヶ月超、Kibelaの最大2ヶ月、NotePMの30日

各サービスの詳細と、導入前に読む記事

この記事は全体の比較です。個別の条件や、料金体系そのものの読み方は次の記事にまとめています。

記事扱っていること
NotePMの料金と条件プラン10からプラン300までの全料金、編集と閲覧の数え方、30日間トライアル
Kibelaの料金と条件4プランの価格、無料の閲覧ユーザー、パック料金、未利用分の値引き
DocBaseの料金と条件パーソナルからビジネスまでの人数とストレージ、追加ストレージ550円
esaの料金と条件1ユーザー500円の日割り、容量無制限、複数チームの連結決済
Stockの料金と条件ビジネスとエンタープライズの人数区分、年間一括払いの割引
社内wikiの料金体系の違い1人課金・枠売り・上限つきプランの3つの型と、人数が動いたときの効き方
閲覧専用ユーザーと無料枠読むだけの人を無料にできるサービスと、その枠の数え方
無料トライアルと契約の単位トライアルの長さ、自動課金の有無、日割りと月額の違い

よくある質問

いちばん安いのはどれですか

人数で変わります。1人ならDocBaseのパーソナルが550円(税込)で最も安く、10人ならDocBaseのベーシック4,950円(税込)、100人ならDocBaseのビジネス23,100円(税込)です。ただし読むだけの人が多い場合は、無料の閲覧枠があるNotePMやKibelaのほうが総額が下がることがあります。Stockも、1フォルダだけに参加するゲストならプランに関係なく無料で招けます。

無料でずっと使えるサービスはありますか

Kibelaのコミュニティプラン(5人・4グループまで)とStockのフリープラン(累計20ノート・メンバー数無制限・ストレージ1GB)です。NotePM・DocBase・esaには期限のない無料プランがありません。

読むだけの人も課金対象ですか

サービスで違います。NotePMはプランに閲覧枠が含まれ(プラン10なら閲覧30名)、Kibelaは無料の閲覧ユーザーをライトで75名まで追加できます。esa・DocBase・Stockは閲覧だけの人も人数に数えます。

税込と税抜はどう見ればよいですか

DocBaseとesaは税込、NotePMとStockは税抜、Kibelaは税別の表示です。並べて比べるときは、税抜・税別のものに消費税を足してから比較してください。

容量が足りなくなったらどうしますか

DocBaseは追加ストレージを10GBあたり550円(税込)で買い足せます。KibelaとStockはプランを上げます。esaは記事や添付ファイルのアップロード容量が原則無制限と公表されています。

途中で人数が減ったら料金は下がりますか

Kibelaは使われていない分の料金を翌月に値引きすると公表しています。esaはチームの所属人数と日数に応じた日割りです。NotePM・DocBase・Stockは枠やプラン単位のため、プランを変更しない限り金額は変わりません。

この記事で確認した一次情報(いずれも2026年9月28日に表示を確認)

  • NotePM「料金案内」
    https://notepm.jp/price(プラン10〜プラン300の人数と月額、初期費用・更新費用・サポート費用0円、1ヶ月から契約可、30日間の無料トライアル、税抜表示)
  • Kibela「料金プラン」
    https://kibe.la/(4プランの価格、トライアル日数、人数・グループ、添付ファイルの上限、無料の閲覧者数、未利用分の翌月値引き、税別表示)
  • DocBase「料金プラン」
    https://docbase.io/(パーソナル〜ビジネスの税込・税抜価格、ユーザー数、ストレージ、追加ストレージ550円/10GB)
  • esa「ご利用料金」
    https://esa.io/pricing(1ユーザー1ヶ月500円・税込、無料トライアル期間、日割りの考え方、容量原則無制限、複数チームの連結決済)
  • Stock「ご利用プラン」
    https://www.stock-app.info/pricing.html(フリー・ビジネス・エンタープライズの人数区分、月々払いと年間一括払いの金額、ストレージ、税抜表示)

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